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「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0052555 更新日:2020年8月7日更新

 少し前に『学校の「当たり前」をやめた。』という本が出ました。その後、『学校の「当たり前」をやめてはいけない!』なんて本も出ていました。学校の「当たり前」とは何かということはさておき、今回取り上げる好事例は、学校の「当たり前」に関する取組だと思いました。新学習指導要領が小学校では全面実施となりました。そして、それを熊本県なりに具現化する「熊本の学び」も今年度から実動です。その中には、4つの基本方針があり、その一つに「教育の質を向上させ、学習効果の最大化を目指すカリキュラム・マネジメントの推進」があります。

 泗水東小学校の取組は、昨年度から始まっていました。学校・児童・地域などの強みや課題を洗い出すSwot分析(※注)を全職員で行い、それぞれの先生方の目で見た子供たちの姿が露わになりました。その結果からグランドデザインを作成されています。

「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~の画像1「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~の画像2

 学校教育目標を念頭に置き、全職員で洗い出した強みや課題から集約された泗水東小学校が育てたい資質・能力が、「みとおす力」「やりぬく力」「つながる力」です。そして、その「み・や・つ」は、新学習指導要領の育成を目指す資質・能力の3本柱「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」において、より具体化されています。その下には、それらを育むための取組があるわけです。

 「み・や・つ」は、ここから泗水東小学校のキーワードとして先生方はもちろん、児童・保護者・地域の方々に広がっています。PTA目標にも「み・や・つ」、児童会も「み・や・つ」、学級経営案にも「み・や・つ」、行事の計画にも「み・や・つ」が位置づけられ、あらゆる学校の取組が「みとおす力・やりぬく力・つながる力」の育成を図る視点で見られるようになりました。これは、ものすごく大きな力です。この大きな力が子供たちを育てますし、このような大きな力を学校は組織体として持っていることを改めて感じます。

 子供たちをしっかりと育てたいという思いを理論も含めて、保護者や地域に伝えておられる校長先生、保護者や教職員も自ら付ける力として伝えておられる教頭先生、効率的な学びのために教科等横断的な教育課程を何度も作り直し提案された教務主任の先生、それを学級の中で具現化しておられる担任の先生方・支援の先生方、学校の取組に協力する保護者・地域の方々など、皆が学校経営に参画し、それぞれの納得解のもとで考え、取り組んでおられます。

「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~の画像3「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~の画像4

「乞う事例、好事例」(2) ~新しい、学校の「当たり前」へ/泗水東小~の画像5

 校長先生は、この「参画」という言葉を強調されました。すでにあるものに加わるだけの「参加」ではなく、一緒に創りだしていく「参画」です。

 泗水東小学校では、「み・や・つ」をキーワードに、五者(学校、子供、家庭、地域、行政)による共有、連携、協働の取組が実践されています。今後は、取組の効果をどう捉え、判断し、どう来年度につなげていくかが課題と校長先生は言われました。

 学校の教育活動全体を見直し、改善していく取組は、これまでも、どの学校でもなされてきた「当たり前」のことです。新学習指導要領、そして「熊本の学び」にあるカリキュラム・マネジメントは、冒頭で述べたように、これまでどの学校においても取り組まれてきた教育活動の改善の精度を上げ、新しい「当たり前」へ学校がレベルアップすることを示唆するものであり、我々のこれからの取組が問われています。

※注:Swot分析(Swot analysis)とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つ。(wikipediaより)