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近年、林業分野においてもドローンやレーザ計測等のICT(情報通信技術)を活用したいわゆるスマート林業が試行され始めており、林業現場が抱える担い手の確保・育成、作業の効率化・省力化や労働安全確保等の課題解決に向けて有効な手段になると期待を集めています。
上益城地域振興局では、今年度、地域振興局政策調整事業を活用した「かみましきスマート林業導入支援プロジェクト」に取り組んでおり、去る2月25日、26日の二日間、山都町において、地元林業事業体や矢部高校生、行政関係者等の参加の下、「かみましきスマート林業実践体験研修会」を開催しました。
研修では、スマート林業の基礎知識、丸太自動検測アプリや高精度のGPS機器、ドローン等を使ったスマート林業の実用例等に係る座学研修を行ったあと、緑川森林組合木材共販所や県有林において各種機器を使用した操作体験会を行いました。
これまで手作業で行っていた丸太の材積測定や森林調査などについて、AI(人工知能)やレーザ等の新技術の活用によりスマートフォンやタブレットの画面上で瞬く間にデータ処理されていく様子を目の当たりにして、それぞれの参加者がこれからの新しい林業の可能性を感じる機会となったようでした。
(林務課)
山都町で開催した「スマート林業実践体験研修会」の様子