【宇城:農業普及・振興課】宇城地域の野菜栽培における環境保全型農業の推進
近年、化学合成農薬だけに頼らず、天敵生物や粘着トラップ等を活用した総合的病害虫・雑草管理(IPM)などの環境に配慮した農業が求められています。
しかしながら、これらの技術は現地にかなう手法や費用対効果等が明らかでないため、宇城地域に合ったIPM技術の確立と普及が課題となっています。
そこで、当課ではこれらの課題解決のため、宇城地域で栽培されている主要野菜のうち3種類を対象に、環境保全型農業の展示ほを設置します。
(1)ミニトマト・キュウリ
コナジラミ類が媒介する黄化葉巻病等ウイルス病を抑制するため、タバコカスミカメ等の天敵利用効果を実証する。
(2)ショウガ
根茎腐敗病や立枯病などの土壌病害を防止するため、令和2年度から実証してきた種ショウガの温湯消毒技術を複数の農家で実践し、普及を図る。
生産者のなかには、新たな技術の導入をためらう人もいますが、環境保全型農業への機運を高めつつ、将来を見据えた持続可能な農業を推進していくために、展示ほの結果に基づき対策資料を作成し、現地検討会等で説明することで、IPM技術の定着を図っていきます。
天敵生物タバコカスミカメ
種ショウガの温湯消毒