【宇城:農業普及・振興課】農事組合法人「走潟」の大豆栽培に対する取組み支援
宇土市の農事組合法人「走潟」では、水稲+麦による営農が行われていますが、近年は高齢化や担い手不足が進む中、法人への農地集積や農作業委託がさらに拡大し、農作業の集中・競合が問題となっています。そこで、水稲の一部を大豆に切り替える検討をしています。
令和2年度は、玉名地域で試験している大豆の狭畦畝立て播種のほ場を見学し、走潟の排水不良田でも取り組めるのではと判断し、令和3年度に大豆を約50a試作しました。
試作では、玉名地域と同じく国立研究開発法人農研機構九州沖縄農業研究センター(九沖農研)が開発中の試作機による播種のほか、株式会社クボタの逆転ロータリー+サイドリッジャーによる畝立て播種を行いました。
今回は播種前の降雨や播種後の乾燥などの影響もあり、大豆の生育は不良となりましたが、「走潟」では初めて取り組んだ大豆栽培を前向きにとらえ、今後数ha程度に規模拡大する方向で検討されています。
農業普及・振興課では、今後も地域に適した大豆栽培体系の確立に向け、技術的な支援を行っていきます。
狭畦(きょうけい)畝立て播種(九沖農研)
畝立て播種の様子(クボタ)