ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > ようこそ知事室 > 知事の発言 > 議会における議案説明要旨 > 令和元年9月熊本県議会定例会における議案説明要旨

本文

令和元年9月熊本県議会定例会における議案説明要旨

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007350 更新日:2020年8月1日更新

1.最近の県政の動向について

 今回の定例会に提案しております議案の説明に先立ち、最近の県政の動向について御説明申し上げます。

(1)熊本地震からの復旧・復興について

 まず、熊本地震からの復旧・復興についてです。
 発災から3年4カ月が経過しました。未曾有の震災により大きく傷ついた郷土熊本の復興こそが、私の3期目の使命であるとの覚悟のもと、これまで懸命に取り組んで参りました。その結果、震災からの復旧・復興は着実に進んでいます。
 これまでに、仮設住宅等に入居された4万8千人のうち、8割を超える3万9千人の方々が「住まいの再建」を実現しています。また、グループ補助金を活用した被災企業の96.3%が復旧を完了しました。さらに、今月14日には県道熊本高森線の俵山ルートが全面復旧し、国道57号北側ルート、国道325号阿蘇大橋、JR豊肥本線についても来年度中の復旧を目指し工事が進められています。
 ただ、今なお9千人の方々が仮設住宅での生活を余儀なくされています。このうち、ほとんどの方は再建の目処が立っておられますが、中には、様々な課題により再建の目処が立っていない方も、7月末現在で89世帯おられます。これらの方々について、お一人お一人の状況や意向を丁寧に把握しながら、一日も早く住まいの再建を実現していただくよう、継続的かつ重点的に支援して参ります。
 さらに、益城町の復興まちづくりや空港への鉄道アクセスなど、熊本地震からの創造的復興の実現に向け、関係機関との緊密な連携のもと、全力を尽くして参ります。

(2)2つの国際スポーツ大会の開催について

 次に、2つの国際スポーツ大会の開催についてです。
 いよいよ今月20日からラグビーワールドカップ2019が開幕します。本県で開催されるフランス対トンガ戦、ウェールズ対ウルグアイ戦に向けた準備も最終段階を迎えています。満員のスタジアムで選手たちが最高のパフォーマンスを発揮し、国内外から訪れる多くの皆様に熊本を楽しんでもらえるよう、万全の準備を整えて参ります。
 そして、本県単独での開催となる女子ハンドボール世界選手権大会も、開幕まであと3カ月を切りました。96試合全ての円滑な運営と30万人の観戦者数目標の達成に向け、開催準備を更に加速させて参ります。
 これら2つの国際スポーツ大会の開催を通じて、スポーツの力で県全体を盛り上げることにより、創造的復興に大きな弾みをつけることができると確信しています。

(3)阿蘇くまもと空港について

 次に、阿蘇くまもと空港についてです。
 7月1日から、空港の新たな運営権者である「熊本国際空港株式会社」による空港ビルの運営がスタートしました。民間の様々なノウハウを生かした空港の活性化が大いに期待されます。
 そして国際線については、7月20日から、香港線の週3便化が実現しました。観光に、ビジネスに、ますます利便性が向上した香港線を、多くの皆様に利用していただきたいと思います。香港はもちろん、マカオや深圳(しんせん)などを含めて、世界でも屈指の経済力を持つ同地域との交流を深め、本県経済の発展につなげて参ります。
 また、先般、ラオス航空が阿蘇くまもと空港への路線就航計画を発表しました。就航が実現しますと、国内初、かつ日本唯一のラオスとの定期航空路線となり、本県にとっても、初めての東南アジアとのネットワークが誕生します。
 香港をはじめとした東アジアに加え、発展著しい東南アジアとの交流も拡大させながら、インバウンド需要を確実に取り込んでいくとともに、熊本からアジアへのビジネス展開を広げて参ります。
 今後とも、新会社と緊密に連携をとりながら、阿蘇くまもと空港のアジアへ開くゲートウェイ化と国際拠点性の更なる向上を図って参ります。

(4)南米ペルーとの交流について

 次に、南米ペルーとの交流についてです。
 ペルー熊本県人会創立100周年を記念し、8月7日から14日にかけて、井手議長、小野副知事などによる訪問団が、ペルーを訪問しました。首都リマでは、記念式典に参加したほか、外務大臣やリマ市長を表敬訪問し、両国の国際交流に関する幅広い意見交換も行いました。そしてなにより、県人会の皆様に、これまでの多岐にわたる交流の取組みに対し、直接感謝の気持ちをお伝えできたことは、大変意義深い機会だったと考えています。これからも引き続き、両国の交流の輪を広げて参ります。

2.議案について

 続いて、今定例会に提案しております議案について、御説明いたします。

 まず、一般会計補正予算は、7月の大雨被害からの復旧に要する経費や、熊本地震からの復旧・復興を図るための事業などを計上しており、総額で66億円の増額補正となります。これにより、補正後の予算額は8,225億円となります。

 このほか今定例会には、条例案件や、決算の認定なども併せて提案しております。
 また、今会期中には、人事案件についても追加提案する予定です。

 これらの議案について、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。