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平成30年4月4日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007202 更新日:2018年4月4日更新

知事定例記者会見

日時:平成30年4月4日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

 

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。<外部リンク>

会見録

 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

コメント

発表項目

質疑応答

説明資料(PDFファイル:432KB)

コメント

新年度を迎えて

蒲島知事
 平成30年度のスタートに当たり、県政運営に対する私の所信を述べさせていただきます。
 今年度は、熊本地震の発生から2年、そして、蒲島県政3期目の折り返しを迎えます。熊本の創造的復興をさらに加速させるため、「重点10項目」を中心に、県民の皆様と一体となって復興に全力を注いで参ります。
 重点10項目の一つである「災害廃棄物の処理」については、その進捗が99%を超え、2年間で完了という目標を、ほぼ達成することができました。
 3万5千件を超える公費解体に加え、約300万トンという膨大な量の災害廃棄物処理という、これまでにない取組みでしたが、国や市町村をはじめ、業界関係団体のご尽力のおかげで、これを2年間で済ませることができました。関係者の皆様には、この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
 被災された方々の住まいの再建は、これからが正念場となります。自宅再建に向けた4つの支援策の更なる活用により、それぞれの実情に即した自宅の再建を、市町村とともにしっかりと後押しして参ります。
 また、仮設住宅の供与期間の延長についても、単に書類だけで判断するのではなく、被災された方々の思いに常に寄り添いながら進めていきたいと考えています。
 甚大な被害を受けた益城町の復興も大きな一歩を踏み出しました。
 益城町のまちづくりの要となる熊本高森線の四車線化と、木山地区の土地区画整理事業を速やかに進めていくため、一昨日「益城復興事務所」を設置いたしました。
 これからは、この復興事務所が核となり、被災された方々が、より具体的な展望を描けるよう、益城町と県が一体となって、復興まちづくりを加速化させて参ります。
 この他、ラグビーと女子ハンドボールの2つの国際スポーツ大会も、開催に向けた本格的な準備を行う大事な局面に入ってきました。
 この大会は、世界中から来られる方々に県を挙げておもてなしすることで、これまでの御支援への感謝の気持ちを直接お伝えするとともに、熊本の魅力を体感していただく最大のチャンスとなります。
 大会本番を来年に控え、このビッグチャンスに向けて何をすべきか、そして、レガシーとして何を残すか、今年度設置した国際スポーツ大会推進部はもちろん、各部局でも真剣に考え、重点的に取り組むよう、私から改めて指示いたしました。
 私の3期目の使命である熊本地震からの創造的復興を成し遂げる上でも、今年は山場の年です。
 「日本一挑戦する集団」に生まれ変わった県庁職員とともに、熊本地震からの創造的復興という大きなテーマに果敢にチャレンジして参ります。

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発表項目

漫画家 尾田栄一郎氏への県民栄誉賞授与について

漫画家の尾田栄一郎さんへの「県民栄誉賞」贈呈について(PDFファイル:188KB)

蒲島知事

コメントする蒲島知事の写真

 それでは、発表に移ります。
 このたび、本県出身の漫画家、尾田栄一郎さんに県民栄誉賞を贈ることにしました。
 漫画「ONE PIECE(ワンピース)」は、尾田さんが初めて挑戦された連載作品ですが、瞬く間に国民的な人気を得て、20年以上連載が続く作品となりました。
 その人気は世界中に広がり、アニメや映画も製作されるなど、今や、尾田さんは日本の漫画界になくてはならない存在です。
 ワンピースは現在、42以上の国と地域で愛され、平成27年には「最も多く発行されたコミック」として「ギネス世界記録」に認定されています。全世界で4億3千万部以上が発行され、現在も更新中です。
 そればかりでなく、尾田さんは、ふるさと熊本の復興支援のため、「熊本復興プロジェクト」を積極的に展開されています。
 このプロジェクトを通して、描き下ろしのイラストで南阿蘇鉄道のラッピング列車を走らせたり、本県の新成人に対する力強いメッセージをいただくなど、復興の途中にある県民に、明日に向かって踏み出す勇気を与えてくださいました。
 尾田さんからは「これからも末永く熊本の復興を応援していきたい」との言葉をいただいており、私たち県民の誇りである尾田さんに、県民栄誉賞を贈ることで、心からの感謝をお伝えしたいと思います。
 県民栄誉賞の贈呈式は、復興祈念ウィークの期間中である4月15日の日曜日に県庁で行います。
 県民の皆様とその功績を称えるとともに、今後の更なる飛躍を期待しています。
 本日の発表は以上です。

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質疑応答

漫画家 尾田栄一郎氏への県民栄誉賞授与について・1

(幹事社)
 ありがとうございました。では、まず幹事社から質問させていただきます。
 発表項目の尾田さんの県民栄誉賞についてですけれども、9組目の受賞ということで、漫画家としては初めての受賞ということだと思いますが、まず、なぜこの時期での受賞になったのかというのが一つと、贈呈式ご本人が出席されないということなんですけれども、理由があれば教えていただければと思います。

蒲島知事
 皆さんもご存知のように、漫画の「ONE PIECE(ワンピース)」の世界的な活躍は、子ども達に夢を与える素晴らしいものであると以前から注目しておりました。このような中、熊本地震が発生しました。そして、それを受けて尾田さんは「熊本復興プロジェクト」として県内の様々な地域で企画を実施していただきました。多くの支援もいただいています。
 また、昨年7月に漫画連載20周年という大きな節目を迎えられました。長年にわたり、第一線で活躍し続ける尾田さんは、まさに県民の誇りでありますので、その功績を讃えるとともに尾田さんの熊本地震からの復興にかける熱い思いに心から感謝したいと思って、この段階で県民栄誉賞受賞を決定いたしました。
 尾田さんによると、ご本人の出席は叶いませんけれども、漫画の出版元である集英社の週刊少年ジャンプ編集長が代理として出席を調整中ということであります。

(幹事社)
 ありがとうございます。後は、各社から質問があればお願いいたします。

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質疑応答

熊本地震に係る災害廃棄物処理等の進捗状況について

Q
 先ほど災害廃棄物の処理が完了したということだったと思うんですけれども、ほぼ3月末までには終わっていたという、目標にされていたのは3月末だと思っていたんですが、完了されたということで・・・

蒲島知事
 3月末で99%以上ということであります。

Q
 わかりました。

蒲島知事
 ちょっと残ってますけれど、これは技術的なもので(あり)、ほぼ完了ということで、今日は報告させていただきました。

Q
 公費解体も確か先月2月末の段階で99.6%だったと思うんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事

 先ほども述べましたように、国の負担の最小化。それから県の担当者と業界団体の方々の緊密な連絡、そして、途中からこれは間に合わないのではないかということで、全国的な支援体制の確立、それがたぶん4年か5年はかかるのではないかと皆さん思っていたと思いますけれども、2年以内にこのような形でほぼ完了してくださったことが、とても知事としては嬉しいし、それが次の復興のスピードを上げていくんじゃないかと思うんですね。自宅それから建物の公費解体が進まないと次に進みませんので、この段階で次の段階に大きく加速できることがよかったなと思っています。

Q
 わかりました。再度確認ですけれども、その2つ、公費解体と例の災害廃棄物については、両方目標達成したという宣言でよろしいでしょうか。

蒲島知事
 はい。それからもう一つ、ここ(コメント)には出てませんけれども、リサイクル率ですかね。リサイクルする率もとても高かったと思いますが、それは結局何%ぐらいかちょっと教えていただけますかね。【事務局に向かって】

事務局
 環境生活部です。リサイクル率については、1月末において75%以上、上がっております。目標が70%ということでございますので、70(%)代後半の数字で着陸するのではないかというふうに考えております。

Q
 ありがとうございました。

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質疑応答

創造的復興に向けた今後の取組みについて

Q
 知事の冒頭の所信についてのお尋ねなんですけれども、知事、先ほど今年1年が、創造的復興の山場の年だというお話をされました。先ほど、いくつか今年の課題というのを挙げられましたけれども、知事の中でこの1年大きく加速しなければならないという強い意欲を持っていらっしゃるところをお聞かせいただけたらと思います。

蒲島知事
 すべての事業はとても大事だと思います。例えばインフラ、それから熊本の宝である熊本城、阿蘇へのアクセス、創造的復興の阿蘇くまもと空港と八代港。そして何よりも2019年に熊本で行われる国際スポーツ大会。
 それがすべて成功したとしても、やっぱり人々の「心の復興」というのは、本格的な住まいの確保だと思うんですね。本格的な住まいの確保にいかに任期中に加速化できるかということが、今、私にとって一番尽力しているところであります。
 他の部分については、もうほぼ目標ができて、そして手段があり、財源措置があって、そして着々と進んでいますけれども、一人一人の「心の復興」の部分は、まだ多くの方々が仮設住宅(に住んでおられる)、4万人近くの方々の決断が必要なんですね。
 この4万の方々が同じ方向で決断できて、本格的住まいを持つために県は何をしなければいけないかということで、一つは、もし障害があった時、いろいろ問題があった時には1年間延長できるという、そういう国との約束。
 2番目にメニューの用意ですよね。60歳以上の方にはひと月1万5,000円ぐらいの支払いで済むリバースモーゲージ。若い方々には、ひと月2万円で済む利子補給。そして賃貸住宅に戻られる方は保証金などの初期費用の支給と、引越し代の支給。そしてそれでもどうしても叶わない方々に対しては、災害公営住宅の提供。そういうメニューを用意して皆さんが決断できると。ただ、4万人の方が決断するという、世帯でいうともっと少なくなりますけれども、そういう決断を助けるためにこれから一生懸命やりたいなと思っております。

Q
 ありがとうございます。
 先ほどおっしゃいました住まいの確保につきましては、災害公営住宅をはじめ、宅地の復旧も含めてですけれども、その工事は必ずしもスムーズに進んでいないというような状況がありますけれども、この1年の中で知事の取り組まなければならないという、その課題認識とそこをどうやってクリアしてくかというところはいかがでしょうか。

蒲島知事
 すまいの再建の中で宅地の液状化とかいろいろありますよね。そういう問題については政府のほうも本当に一生懸命対応してくださって、東日本大震災以上のスピードと財政措置でやってくださっていると思います。
 そういう環境を整え、メニューを整え、そして財源措置を(整えて)。既に住まいの確保については、復興基金を使って躊躇なく対応するということになっています。一番の課題は、政府のほうも仮設住宅まではちゃんとやるけれども、それ以上の自宅の再建というのは私有財産が絡んできますので、県が自由に(活用)できる復興基金を躊躇なく使って今対応しているところです。
 一生懸命やっていく中での最後の課題は、一人一人の、4万人の方々の決断をスムーズにできるような形で何ができるかというところで、課題といえば課題だと思います。
 それからもう一つ、益城のまちづくりについては、既に前に進みはじめましたので、県と益城町が一体となって今、用地買収を進めているところです。

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質疑応答

「すまいの再建」について

Q
 関連で教えていただきたいのですが、復旧・復興ロードマップでは2年後に住まいの再建が完了するということになっていますが、これはその時点で仮設住宅、みなしも含めてなくなっているという状態を目標にされているのか、この確認が一つと、それに向けた進捗状況ですね、その目標が達成できるかどうか、早いか遅いかということについて、知事がどう感じておられるか教えてください。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事
 まず私の目標とする本格的な住まいというのは、皆さんが仮設住宅から退去されて、そして本格的な住まいを持たれること。まずは多くの方が自分で好きなように家を建てられるでしょう。
 でもそうではない方のためには、それだけ(建築費が)払えないという方のためには(くまもと型)復興住宅というものを今提供して(おります)。モデルハウスとして皆さんに提供しています。本体は1,000万、そして様々な付帯工事を含めると1,300万ぐらいでできるのではないかと(思います)。
 リバースモーゲージで60歳以上の方は毎月1万5,000円ですむと。それから、それ以外の方々は毎月2万円で済むと。これは災害公営住宅の一番小さな家と同じぐらいですよね。災害公営住宅も含めて、そういうメニューを今準備しています。
 メニューを早く準備できたことで、私はこれから(住まいの確保は)加速度的に進むのではないかと思いますので、この計画を立てた時よりもスムーズにいっているのかなとこのように思います。
 賃貸住宅の方々は、初期費用がないと(困る)、それから引越し費用がかかるなと。それも県で支給することにしましたので、それも加速化していくんじゃないかと(思います)。
 計画を立てた(重点)10項目の時にはまだそれがなかったと。しかし、そのメニューを用意し、皆さんが早く自分で自立しようという気持ちが前よりも高まっていますから、スピードは高まったというふうに思います。
 ただ、あと2年という時間もきてますよね。ある程度、県にとっても時間的緊迫性が必要だし、それから国にとっても時間的緊迫性が必要だし、それとともに自立心も時間的緊迫性と一緒にあがってきますので、この重点10項目の中に、最も重要だと思った自宅の再建を今は入れて良かったなと思っています。それがスピード感に結び付いていると思います。
 しかし、先ほど言ったように、4万人の方がまだ仮設住宅におられるので、4万人の方の決断が必要ですよね。課題としては、熊本県としての決断はとにかくあと2年で終わるという決断だけれども、一人一人に寄り添うためには4万人の方に寄り添わなければいけないので、同じ方向に向かえるようなそういう政策が必要だと思っています。

Q
 2年後、まだ仮設住宅が解消しないということがあり得るでしょうか。

蒲島知事
 それは4万人の方々の決断にありますので、それぞれの事情があると思うんですよね。
 そういうそれぞれの事情をよく聞いて、それで対応すると。一番大事なことは、4万人の人々、実際の世帯でいうと1万数千世帯だと思いますけれども、1万数千の世帯主との丁寧な話し合いと、それをとにかく諦めず尽力することが大事だと思っています。

Q
 関連してなんですけれども、被災地を歩くと、どうしてもメニューが用意されているということを知らないという、情報不足という声が結構聞かれるんですけれども、その点について、知事はそういうことを聞かれたことはありますか。

蒲島知事
 私自身も、被災地また仮設住宅を回って説明し、県のほうも様々な印刷物でそれを市町村と一緒に配布して、市町村が実際には個々の相談にのっているという状況でありますし、それをマスコミの方々が伝えていただくということで、精力的にやってきたんですけれども、さっき言ったように4万人以上の方がおられますので、それぞれの情報収集力と受信力がやはり違うのではないかと思っています。
 今おっしゃったように、まだそういう制度を知らない方については、県庁としてもこれからも更に力を注いでいかなければいけません。
 すみません、担当者は今の(話)をよく聞いてください。もう少し精力的にやりましょう。【事務局に向かって】

事務局
 すまい対策室です。昨年度は知事に直接仮設住宅を回っていただきましたけれども、今年度は新たな広報予算を取る形で必要な情報を必要な人にきちんとあげられるような対応をしていきたいと思っております。
 市町村も含めて関係機関とも連携しながらやっていきたいと思っています。

蒲島知事
 皆さんもどうぞご協力をお願いしたいと思います。

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質疑応答

産業復興の現状等について

Q
 産業復興の現状についてはどういうふうにご覧になっていますか。

蒲島知事
 私どもは産業についていうと、一番大きかったのはグループ補助金ではないかなと思っています。グループ補助金でよかったのは、まだ実際に補助金が来る前にアナウンスメント効果というかたちで4分の3を国と県で負担し、(事業者は)4分の1でいいという、そういう方々に自立する心を与えてくれたと思うんですよね。これだったらやるぞと。
 最初の初年度(平成28年度)は、地震関連の倒産が7件ですみました。
 それで、その次の年は多分10数件だと思いますけれども、正確な数は後で皆さん聞いていただきたいなと思っています【※平成29年度は12件(平成30年2月末現在)】。それが一つ。
 それから人手不足というのが、それだけ経済が動いているということですよね。ある意味人手不足がマイナスの要素があるみたいだけど、ほぼ完全雇用に近いという意味では産業はそういうかたちで戻っている。
 何よりも一番私どもが心配した誘致企業の方々が1件も撤退されなかった。これはとても大きかったと思います。それで、その狭間にあるところがあったんですね、「みなし大企業」というカテゴリーですけれども、中小企業まではグループ補助金で対応できたと、大企業は自分達でしっかりやれたと。「みなし大企業」というのは、今日、落成式が行われるテラダインのような外資企業だけれども熊本に工場があると、こういう方々の対応ができなかったんですけれども、経済産業省のほうで、みなし大企業用のグループ補助金を作ってくださいました。
 これは東日本大震災以上の手当だと私は思っていますけれども、これでちょっと隙間にあった人達も頑張れるなと。そういう産業の改革については、くらしの再建の中で雇用とそれから本格的な住まいが2つ重要ですけれども、そういう雇用を守れるかたちで産業が回復したのかなとこのように思っています。
 そして当然、農林水産業も同じように、素早く創造的復興をしていると、このように思っています。
 ただ、阿蘇への観光。これは最初の「ふっこう割」で相当助かりはしましたけれども、長期的にはまだ本格的には戻っていない。インバウンドを中心にこれから阿蘇への観光を含めて、観光をもう少しグローバルにしていかなければいけないと思っています。インバウンドのほうは戻っているような気がしますけれども、国内の戻りが少ないということでありますので、国内へのPRを含めて観光対策をすることで観光業へのプラスの面があるのではないかと思っています。
 我々が想像した、産業の回復が遅れて失業者があふれ、そして皆さんが路頭に迷うようなことは今回の地震においてはなかったと。そういう状況に導かなかったそれぞれの企業の方々と、企業経営者の方々、そして県と連携していただいた国と市町村の方々に感謝したいと思っています。
 ただ私がここで評価することではなくて、多分、記者さんが評価することだと思いますけどね。客観的には。私の主観的な感想は大体このような感じです。

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質疑応答

熊本地震で得た教訓について

Q
 あともう一つ。地震で、このように大変貴重なご経験をされて、そのご経験は日本全国で活かせるものだといえるのですけれども、そういう日本全体でこのご経験を活かしてもらうための取り組みというのはありましたか。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事
 地震はいつ来るかわからないし、災害はいつ来るかわからないので、完璧に準備はできないんですよね。前もって。
 だから、一番大事なことは、予防も大事だけど、(災害が)起きた時の対応力。対応力によって随分違うと思います。熊本県でも対応で成功したところ、それから成功しなかったところ、それを包み隠さず発信していきたいと。経験の発信という意味では、3ヶ月間の経験についてはもう既に書店から本が出ていますので。これは3ヶ月間どう熊本が行動したか(というものです)。
 (災害)対策本部が最初にできましたけれども、そこでの議論もすべてインターネットで公開しています。間違えたところもあっただろうし、しかしどう行動したかということを明解に包み隠さずそのまま発信することが、私は全国のまた全世界の災害対応力の向上に結び付くのではないかと思っています。
 4ヶ月から2年間の記録ですが、これもすでに出版寸前まできていますので、これもすぐに出版できると(思います)。だから初期(初動)、中期、そしてその後というかたちで時期を分けてやることによって、ある都道府県で同じような地震が起きた時に、知事はまずその初動のところ、3ヶ月間(のところ)を読めば大体何が起こるかというのがわかるようになって、それが大事だなと思って(います)。震災のミュージアムも回廊型でやることにしています。
 記録を残し、公表し、そしてそれぞれの担当者、私も含めて将来的にはそれぞれの部署における取組み方と、そのよかった面と課題を両方提供することが、地震を受けて世界中から支援を受けた被災地の役割であるし、責務ではないかなと思っています。

Q
 震災というのはいつどこで起きるかわからないし、緊急な対応を求められると思いますが、その記録を出版して公表するだけでいいんですか。もっと国と、内閣府と何かやるとか。

蒲島知事
 その要望の中には、「こういう財政的な要望をお願いしたい」というのと共に、この熊本地震にはもう当てはまらないかもしれないけれども、「このような災害対応を制度的に常設化してほしい」というお願いもしています。
 国も、ものすごく検証というのを大事にしていますので、国は国で検証をしています。それぞれの段階で対応を検証し、公表することはとても大事だと私は思っていました。公表してメッセージを伝えるということは我々の役割ですし、そう私は思って今やっていますし、責務だと思っています。

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質疑応答

漫画家 尾田栄一郎氏への県民栄誉賞授与について・2

Q
 話がまた戻ってしまうんですけど、「ONE PIECE(ワンピース)」のことで、知事に対して、尾田さんがこれからも末永く熊本の復興を応援したいと、直接言われたということですか。

蒲島知事
 熊本県に対してということでした。

Q
 熊本県に対してこれからも末永く熊本の復興を応援したいということで、これはいわゆる受賞の喜びの声みたいな、そういう意味合いでよろしいんでしょうか。

蒲島知事
 そういう意味合いもあるし、ずっと前からそういう気持ちを伝えておられましたので、(この場で)お伝えしたまでです。

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質疑応答

熊本地震の風化防止の取組みについて


 地震から2年が経ちまして、熊本はまだ大変なことがたくさんありますけれども、それに対する日本の、東京も含めて熊本以外の人達の関心ですね。どんな災害でも時間が経てば記憶が薄れるものですけれども、知事は社会の関心、他の地域から熊本に向けられる目といいますか、何か考えておられることがありますでしょうか。

蒲島知事
 熊本地震が次第に風化して、例えば、まだ4万人の方が仮設住宅に生活されていますということを聞いてとても驚かれることが多いんですよね。風化の速度はとても速いし、熊本からの距離によって、その風化は進んでいるのかなとこのように思っています。
 こういう中にあっても、地震対応というのは市町村も県も国も大事ですから、少なくとも国と市町村と、それから県の対応には、同じような気持ちで向かわなければいけないと、私はこのように思っています。これからも災害対応というのは、私の任期はあと2年ありますけれども、最大限それが私の天命だと思ってやっています。その災害対応の中でまだ終わっていませんということを、どういうところまできたということを常に発信するのが我々の仕事だと思っています。
 皆さんもぜひ、そういう取材を通して、まだこういう問題があるということを発信していただければ大変嬉しいなと思います。そういう意味で「復興祈念ウィーク」はとても重要な役割を持っていると思いますので、2年のこの段階で最初の震災直後と、今の段階の映像の比較というのは今でないとできないのではないかと思っています。
 熊本城にしても2年経って復興が終わったわけではなくて、まさに今、緒についたところですよね。そういうのがそれぞれのインフラ整備についても言えるのではないかと思っています。

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質疑応答

北口元市議からの審査の申立てについて

Q
 ちょっと話題が変わって恐縮なんですけれども、熊本市議を失職になりました北口和皇さんが(地方)自治法に基づいて不服申立てを知事にされるというような話を示されております。
 多分、近くそういう手続きに入るんだと思いますけれども、この問題に対しては、知事の採決という手続きが必要ですが、どのような姿勢で臨まれるお考えでしょうか。

蒲島知事
 現在の段階で、審査の申立てが行われてはいません。そういう意味では、この段階でのコメントは控えさせていただきたいと思います。

Q
 今回の不服申し立ては兼業禁止ということに対しての失職ということになるんですけれども、この問題は伏線として北口元市議の不当要求とされる問題であるとか、それに対する、その離職勧告が何度も出されたりとか、そういうような問題の結果こういうところに発展している背景があるかと思います。
 この間、この問題(は)かなりテレビワイドショーを含め世間の耳目を集めたところかなと思いますが、この問題を知事はどのようにご覧になられていましたでしょうか。

蒲島知事
 これから、地方自治法に基づいて3人の自治紛争処理委員が審査されると思いますので、そして、その審査の申立てを受理した日から、90日以内に知事が採決を行うという法律上そうなっていますので、この段階でどう受け止めたとか、コメントは特に今の段階では差し控えさせていただきます。

Q
 これまでの一連の流れについてもちょっとコメントをするのは難しいというところですか。

蒲島知事
 皆さんも一番、それはご存知だと思いますけれども、法律に基づく知事の役割がありますし、ここ(不服申立て)まで来るか来ないか、分かった段階では考えもあったかもしれませんけれども、今はその段階ではありません。

Q
 ありがとうございます。

蒲島知事
 よろしいですか。どうもありがとうございました。

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