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平成24年 1月 4日 知事年頭記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006811 更新日:2012年1月4日更新

知事定例記者会見

日時:平成24年1月4日(水曜日) 11時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

質疑応答

(幹事社)
 知事、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。1月、2月の幹事社を務めますNHKと時事通信と日経新聞です。よろしくお願いします。まずは知事の方からよろしくお願いします。

発表項目

熊本上海事務所オープニングセレモニー関連事業及び広西壮族自治区への訪問について

報道資料:熊本上海事務所オープニングセレモニー関連事業及び広西壮族自治区訪問について(PDFファイル:69KB) 

蒲島知事
 皆さん明けましておめでとうございます。

コメントする蒲島知事の写真

 今日は3つのテーマについてコメントがあります。まず第1に「上海事務所のオープニングセレモニーについてと、それから関連して広西壮族自治区への訪問について」であります。2番目は「くまもと県民文化賞の決定」であります。3番目が「2012年『くまもとグリーン農業』の新たな展開について」、コメントしたいと思います。

 まず第1に「上海事務所のオープニングセレモニーと広西壮族自治区訪問」についてお話します。

 今、この画面に出ていますように1月10日、15時30分から20時まで上海で観光商談説明会を行います。これは、参加者は上海の市の政府であるとか旅行業者あるいはマスコミ関係の方々ですけれども、ここで熊本の魅力を存分にPRしたいと思っています。

 次、お願いします。2番目は1月11日、次の日ですけれども、11時から11時30分まで上海事務所の開所式を行います。場所は熊本上海事務所で行いますけれども、主な出席者は、熊本県貿易協会会長、熊本県知事、私、それから熊本市長、熊本大学学長、(県議会)議長、それから市(議)会議長。その他何人か出席されると思うんですけれども、このような形で開所式を行います。

 次、お願いします。その日の午後ですけれども、復旦大学で「地方分権時代の日本の政治」という観点で、私が講演をいたします。この復旦大学は上海でも最も著名な大学で、中国でも京大にあたるところでありますけれども、そこの日本研究所という所の所長が私の東大の時代の教え子でありますので、その関連からこういう講演をすることになりました。参加者は大学関係者とマスコミの方々であります。ここで政治学的な観点から地方分権と日本の政治を論じますけれども、同時に熊本の魅力も十分にPRしてきたいと思っております。

 それからその日の夜、18時30分から、オープニングレセプションを行います。参加者は上海市政府関係者、在上海日本国総領事等の来賓を含めて約200人の方々が出席されます。これが今回の訪問のハイライトであります。

 次、お願いします。そして、上海訪問をうまく利用しながら、広西壮族自治区、ここは5000万人の方々がおられますけれども、広西壮族自治区と熊本県とは30年に及ぶ友好関係にあります。1月12日に、私が広西壮族自治区を訪問いたしまして、自治区のトップの郭書記と話し合いを行いたいと思っています。特にこれまで30周年という長い歴史がありますので、それを踏まえた本県と自治区の今後の経済交流について意見交換をしたいと思っています。(昨年の)9月に郭書記は熊本を訪れておりましたので、その時私とも大変深い交流ができましたので、それを踏まえて今回の広西壮族自治区訪問という形になりました。

発表項目

くまもと県民文化賞の決定について

報道資料:第22回「くまもと県民文化賞」の決定について(PDFファイル:224KB)

 次、お願いします。2番目は、「くまもと県民文化賞の決定について」であります。

 くまもと県民文化賞は2つの部門に分かれています。1つは地域文化活動部門。地域文化活動部門では、荒尾市の民謡の田中豊渕(たなかほうえん)さん、それから2つの団体、天草市の牛深ハイヤ保存会、それから芦北町の葦北鉄砲隊、1個人2団体であります。

 それから特別賞として八代亜紀さんに音楽美術部門で賞を授与することになりました。八代亜紀さんは、熊本のPRにとても協力的でありますし、それから全国的に大変愛される歌手の1人であります。

 この特別賞及び地域文化活動部門の賞の受賞者の方々には、これからもさらなる活躍をお願いしたいと思っています。

発表項目

2012年「くまもとグリーン農業」の新たな展開について−初めての県民大会開催と常設販売コーナーの開設−

報道資料:2012年「くまもとグリーン農業」の新たな展開-初めての県民大会開催と常設販売コーナーの開設-(PDFファイル:311KB)

 3番目は、「2012年『くまもとグリーン農業」の新たな展開について』であります。

県の果物の写真

 まず、平成23年度「くまもとグリーン農業推進県民大会」がホテル熊本テルサ1階のテルサホールで行われます。日時は1月17日、13時30分からであります。内容は生産宣言や応援宣言、伝達セレモニー、それからパネルディスカッションが行われます。

 それから常設販売コーナーの開設が、JA鹿本ファーマーズマーケットの「夢大地館」の中で行われます。これは平成24年1月10日、14時から行われますけれども、ここで常設販売コーナーが開設されるということであります。

 当日は、くまモンも登場いたします。こんな格好で登場するはずです。よく似合いますね。

県の果物とくまモンの写真

 以上が私からのコメントであります。

質疑応答

1期目の残された課題への取組みについて

(幹事社)
 ありがとうございました。まず幹事社の方から質問させていただきます。今年はいよいよ1期目の任期がもう残りわずかとなりました。残りわずかの中で知事としては、その残された課題にどのように取り組んでいかれるのか。改めてその思いというものをお伺いできればと思います。

蒲島知事
 今日の新年の挨拶でも述べましたように、私は自分のこれまでの知事としての任期について3つに分類しました。

 「決断の政治」、それから「対応型の政治」、それから「目標の政治」。どのような形で後の任期を全うしたいかということについてでありますけれども、出馬表明はいたしましたけれども、告示日までは知事職に専念して、次のことをなし遂げたい。1つは、決断を行いましたけれども、決断はそれが最終ではありません。決断することによって、それをどうやって収束させるか。あるいは解決していくか。だからその解決を、任期中に最後まで見届けるような、その努力をしたいというのが1つ。

 それから、目標の政治というのは限りがありませんけれども、できる限り極限までですね、目標に近づくだけの努力をしたいと思っています。

 それから、対応(型)の政治ですけれども、対応はこれはどういうことが起こるか分かりませんが、これから様々な外圧が考えられます。とりわけ円高、また欧州の経済危機、それにどう対応していくか、あるいはその影響をどのように最小化するかということに専心したいと思っています。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

質疑応答

熊本上海事務所オープニングセレモニー関連事業について

(幹事社)
 もう1点を発表項目の方からお伺いいたします。上海事務所の件なんですけれども、今年いよいよそのオープニングセレモニーが行われるということで、改めて知事としてどのような活用方法を考えていらっしゃるのかということと、大学と熊本市との連携というものについてどのように図っていくのかということについてお尋ねしたいと思います。

蒲島知事
 はい。この上海事務所、他の県の上海事務所とちょっと違うのは、県と市と大学が連携して事務所を開くことであります。それぞれの強み、それからそれぞれの多面性が生かされるのではないかと思っております。

 そして上海事務所だけではなくて、幸いにして私の教え子が今、復旦大学の日本研究所の所長をしております。それからその奥さんが復旦大学の副学長をしておりますので、復旦大学との連携も視野に入れながら、この上海、とりわけ中国というのはアジアの活力が一番すごいところですけれども、その中でも上海は最も活力がある所です。その活力を呼び込みたいというのが1つ。

 それからもう1つは上海だけではなくて、広西壮族自治区の南寧、ここは高度成長期にありますし、それから熊本県と30年の友好関係があります。その友好関係を生かしながら、広西壮族自治区の活力も熊本に呼び込みたいという意味で、上海と広西壮族自治区の南寧、これがうまく連携しながら熊本県にアジアの活力、とりわけ中国の活力を呼び込むことができるのではないかと思っています。

Q
 知事すみません。その観光商談会をやられるということなんですけれども、具体的にどういうことをやって、どういう点を売り込んでいきたいかというのを聞かせていただけますか。

蒲島知事
 観光商談会について、具体的に私の方から答えるよりも、事務的に答えた方がいいかもしれませんけれども、答えられる段階でお答えしたいと思います。

 場所は、これは1月10日、行った日なんですけれども、その夜に観光商談会を行いまして、参加者は私も含めて議長、それから観光業者約30名、それから上海側は上海市の旅遊局長と言うんですかね、観光局長でしょうけれども、(そして、)旅行業者の方、メディアの方々、約50名の方がいらっしゃいます。そこで観光の商談会が行われて、1部と2部に分かれています。

 1部は15時30分から、2部は17時10分から、私が参加するのは第2部の方であります。そこで私自身の口から熊本県のPRを行いたいなと思っています。

 以上、私の方に来ている情報は、観光商談会の説明に関してはこれだけなんですけれども、担当者の方から補足があれば、是非。

(観光課)
 はい。観光課でございます。

 今、知事の方から説明がありましたように、第1部の方で商談会を開催しまして、ここには熊本のホテルですとか観光施設ですとかの観光業者の方が出席され、現地の大手の旅行社の方々等との商談をじっくりやっていただく。

 その後、先ほどありました(第)2部の方で、知事の方から熊本の観光の魅力を伝えていただき、担当の方から様々な観光地等についてプロモーションをさせていただくというようなことです。それから、現地の旅行社の方やメディアの方々と意見交換等をやるような場を考えています。

 詳しくはまた後ほど。

蒲島知事
 そういう意味では、中国に行って、そんなふうなたくさん時間があるわけじゃなくてですね、もう行った日に商談会が行われまして、もう次の日はレセプションと講演、それからオープニングセレモニーという形で、かなりスケジュールが立て込んだ形での中国訪問であります。

 その次の日はもう広西壮族自治区の方に行って、そこでまた覚書の確認とか、そういうことを行いたいと思っていますので、そのうちの大きな部分を占めるところはオープニングセレモニー、そしてそれに付随した今回の観光の説明会というふうに理解していただきたいと思います。

Q
 知事、もう原発の風評被害というのは特に上海の方じゃ「ない」という感じですか。

蒲島知事
 そういう風評被害は必ずあるはずですので、それは九州、あるいは西日本においては心配ないということを強調しなきゃいけないと思っています。

質疑応答

1人当たり県民所得について

(幹事社)
 各社さんどうぞ。

Q
 知事、年の始めですので、少し長いスパンの県政の運営についてお尋ねしたいんですけれども、年末の会見では、いくつかの懸案を決断で道筋をつけたということを強調されていたんですが、一方でですね、攻めの分野という点で見ますとですね、例えば1つの指標として1人当たり県民所得という熊本県の地域経済の豊かさを示す、そういう指標がございますが、それが20数年前までは全国で30位ちょっとのところにいる。それが直近のところでは41位になっている。それから九州では福岡に次いで2位だったのが大分、佐賀に越されて4位で、今また鹿児島に迫られている。日本経済全体厳しい20年ぐらいだったんですが、その中で熊本県の落ち込みが激しい訳ですね。これは蒲島県知事になってから落ち込んだということではなくて、長い熊本県政のトレンドの中では落ち込んできていると。これはですね、非常に直視しなければならないんじゃないかという思いを持っているんですけれども、知事はどういう認識で、そして反転攻勢に向けた戦略みたいな、これはどういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 はい。今の件については3つコメントがあります。

 1つは、1人あたり県民所得という指標、これが私がとても疑問に思うのは、細川政権の時に、同じ細川政権で同じ経済状況の下で、31位から42位まで落ち込んだというのは、そこに何か指標の変化があるのではないかなという…、計算の方法ですか。私も統計学を勉強しておりましたのでよく分かりますが、その指標の採り方によって随分違ってくるんですね。

 だからその31位から42位になったのが、本当にその県民所得の低下なのか、あるいは所得の低下なのかということをやっぱりちょっと調べなきゃいけないなと思っています。それについては今県庁の方でも調べつつあります。

 それにしても低いと。

Q
 ええ。

蒲島知事
 だからこれは反転攻勢しなきゃいけないということは当然であります。少なくとも熊本、この前未来会議が行われましたけれども、未来会議のメンバーの人が熊本に来て、熊本の賑わいを見てですね、こんな賑わっている県は日本でもないんじゃないかというほど驚かれておりました。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 だから「賑わい」はあるんですね。それが何で県民所得に反映していないのかという、要因みたいなものです。例えば「長寿安心」という目標を掲げていますけれども、長寿が安心した社会であれば勤労者というか、サラリーを貰っている家庭は当然少なくなりますよね。分子が少なくて分母が大きくなる。あるいは、たくさん子どもがいれば分母が大きくなって、働いている人は少ないわけですから、そういう形で指標が行われているかも知れない。

 だから、幸福の指標を私は4つあるというふうにこれまで言ってきましたけれども、経済的な豊かさが多分そこの県民所得の部分だと思うんですね。その他に、長寿安心、これは先ほど言ったように長寿安心を進めていけば進めていくほど、幸福なお年寄りの人が増えるわけですから、当然分母が増えていくので分子の部分が決まっているとすれば県民所得は低くなる。それを越えるぐらいの県民所得を稼がなきゃいけないと、そのためにはどうしなきゃいけないかということを今後考えなきゃいけないと思っております。

 そういう意味では今、熊本県では企業誘致も戦略的な企業誘致、そして不況に強い企業誘致、半導体なんかの産業をみても日本全体ではすごく苦境に陥っていますけれども、熊本の半導体は三菱のパワーデバイスにしても、それからソニーのイメージセンサーにしてもものすごく好調なんですね。だからそういう戦略的な企業誘致をして、経済的な豊かさを高めなきゃいけないなと思っていますし、それからいろんな多元性、そういうものが大事なのかなと思っています。

 それからやっぱり何よりも農業所得が本当にどのくらい貢献しているかということを1人あたりの所得の中でですね、なかなか農業所得とは補足しにくいと言われていますけれども、農業者が多ければ多いほど県民所得は低くなるという傾向がありますよね。九州内でもそうですけれども、農業所得が占める割合が多ければ多いほど県民所得は低くなるという、1人当たりのですね。

 そういう意味で、それを超えるだけの稼ぎを熊本県も考えなきゃいけないと思っていますので、戦略的に企業誘致をして、そして戦略的に熊本の地場産業を育てていくという、そういう形、これは地味な努力かもしれませんけれども、それを続けながら農業所得も高めていく。

 ただ私はそれだけじゃないと思うので、言いたいことは、今言ったように、40何位ではなくて、やっぱり30位、あるいはそれ以前のところまで行って、かつ夢のある教育であるとか、あるいは長寿安心であるとか、品格ある熊本、それを高めていかなきゃいけないと。

 そういう意味では、その経済的な部分をこれまでおろそかにしたわけではないんですけれども、1つの県だけではできないような大きな不況の中にあって、その中であっても相対的に、今現在を見ればですね、未来会議のメンバーの方がおっしゃるように、熊本県は相対的に経済的な面も伸びているのかなと、私は直観的には感じています。

 それが指標として出て来るのは、どう、いつ出てくるか分かりませんけれども、今現在の感覚では、熊本は他の県よりも経済的な豊かさの面でも伸びているという感じはします。

 それは100年に1度のビッグチャンス、新幹線全線開業、それから政令(指定)都市、州都へ向かう、この流れをですね、より加速化させて、今、記者さんがおっしゃったような形で経済的にも豊かだというのをぜひ見せたいなと思っています。

Q
 そういう意味では見た目に賑わっているように見えても、稼ぎにつながっているのかどうかという、蒲島県政のキャッチフレーズに稼げる県というのがありましたけれども、そこをしっかり検証をして対応するというのは大事だと思うので、先ほど、なぜ落ち込んできたのかについて県庁でも調べさせているとおっしゃいましたけれども、そこら辺をやっぱり検証を、分析をして、戦略を明確にされるおつもりなんですよね。

蒲島知事
 それは何で落ち込んだかということを、私は、同じ細川さんの時に、あれだけ一挙に落ち込むというのは統計学で見るととてもおかしいことではあるんですね。

 だから、統計の取り方がどのような形かというのをやっぱり究明しなきゃいけない。で、統計の取り方で落ち込んだのであれば、それは豊かさと本当につながっているのであればですね、それに合わせて、県政も、特に経済対策も打たなきゃいけないと思っています。

 でも、自分で3年8カ月知事をやって分かりましたけれども、この経済というのはなかなか1県だけで動かすことができない、あるいは短期的に動かすことができない、その要因の1つではないかなとしみじみ感じています。

 だから、むしろ長期的な傾向として、熊本の100年に1度のこのビッグチャンスを将来的な熊本の発展の礎を作ることはできるかもしれませんけれども、今、私の時期にこのあと3カ月、4カ月の間に伸ばせといってもちょっと無理かもしれないなと思います。

 ただ、発展の礎を作るということは大事だから、それは是非、私は作らなきゃいけないと思っています。あの時の礎があったから、ああ10年後にはこれだけ伸びたんだとそういうふうな県政、そういうものが大事なのかなと思っています。

 ただ私自身はね、直観的に見ますと、今は経済的にも他の県と比べて、他の九州の県と比べても、例えばホテルの客数の増加なんか見てもいいのかなとは思っていますけどね。

 もう1つ言いたいのは、何で私が幸福量の最大化ということを言い出したかというと、これまでは経済的な豊かさだけが基準だったようなことが、そういう傾向があったのではないかなと思っています。

 だから1人あたり県民所得だけを主張する、その時代が今終わって、むしろ様々な多面的な幸せ、私は4つ言っていますけど、経済的豊かさプラス品格であるとか、あるいは長寿安心であるとか、あるいは夢のある教育、そういう経済的な価値で測れないところの幸せも私は重要ではないかという形で、県政を進めてきました。

 別にこの経済的な価値を低く見積もるつもりはありませんけどね。それは相対的な価値として大事なのかなと。多分、日本全体が今そのような価値観に動いて、方向に動いているのかなと思っています。

 というのは、幸福度ということについても皆興味を持つようになりましたし、それから平凡に生きることが幸せだということが初めてこの震災で分かったという人もたくさん増えていますよね。だから、経済至上主義ということについては、私が知事になる時のマニフェストでもそうではないということで明らかにしてきました。

 ただ記者さんもおっしゃるように、それは経済的な豊かさを前提にしてプラスアルファでなきゃいけないというそういう考え方から見るとですね、弱いかも知れませんけれども、私はその経済的豊かさも当然一番大事だということで主張してきましたし、それプラス他の3つもとにかく大事だと思って、これまで一生懸命進めてきたつもりであります。

Q
 いや有形無形の価値は分かるんですけれども、その双方をやっぱりバランスよくしていく必要がある、そういう観点でお伺いしました。

蒲島知事
 はい。私もそれは大事なことだと思いますので、経済的な豊かさ、でもただそれだけのためだけに県政を集中的にやりたいとは思いません。バランスよく4つの価値を高めてい行きたいとは思っています。

 よろしいですか。

質疑応答

与党の消費税増税案について

Q
 すみません。年末のことになるんですけれども、消費税の与党案が、民主党の案がまとまったと思うんですけれども、これから与野党協議を経て決定していくのかどうなのかはちょっと分からないですけれども、知事として何か、固まった案についてご意見があればお伺いをしたいんですけれども。

蒲島知事
 これは財政的な観点からみると、消費税の増税というのは私は避けられないと思うし、その中で消費税の増税の中で地方と国のあり方を考えていかなきゃいけないと思っています。

 今、地方の方は負担は大きいけれども、収入は少ない、税収は少ないというそういう構造になっています。だから消費税の増税のこの議論の中で、中央と地方のあり方も十分考えながら、これが議論されていくことを希望しています。

Q
 関連して、消費税の増税は避けられないというお答えだったんですけれども、ポイントとなっているのは何年にやるかという話で、2014年の4月が8%で、2015年10月から10%というこの時期に関しての多分議論になっているので、その点についてのご感想というか、お受け止めは如何でしょうか。

蒲島知事
 私の考えは当然ありますけれども、消費税のこの段階的な14年と15年に対して2年間にかけて上げること、これが政治的に正しいかどうかというのについては、ちょっと疑問がありますよね。やはり、私はそこを延ばす理由がよく分かりません。

 やっぱり生活する方から見ると、予想値というのかな、自分の生活の予想、そういうものがとても私は大事だと思うので、今年まず8%として、次に10%にするという、2度苦しみを味わうような、そういう政策決定のあり方、これがちょっと、個人的にはね。ただ、これはこれから議論されることでありますし、国会でも議論されますでしょうし、あるいはその中で地方と国の財源のあり方、それを踏まえて更なる議論がされるのではないかと思っています。

 私は今、質問の中で、14年、15年に2回に分けてやることが、妥当がどうかということに関してはやや疑問があります。何かこう、先延ばしみたいな気がしましてね。

質疑応答

今年のキーワードについて

Q
 知事すみません。抽象的な話で申し訳ないんですが、今年への期待と夢、希望も込めてなんですが、今年はどんな年になるという、そのキーワードというのがあったらいただきたいんですけれども。

蒲島知事
 はい。もう聞かれると思って持ってきました。

躍と書いた色紙を掲示する蒲島知事の写真

 これは躍動の「躍」、飛躍の「躍」ですけれども、もう1つ躍り上がるという龍のイメージもありますね。そういう年にしたいという希望を込めて、「躍」という字を今年のキーワードにしたいと思っています。

 去年の飛と今年の「躍」で飛躍、さらに熊本のビッグチャンスを生かしたいという気持ちでいっぱいであります。

Q
 知事すみません。もう1回。

蒲島知事
 はい。もう1回〔※再度、「躍」の字が書かれた色紙を提示。〕。

Q
 申し訳ないです。

蒲島知事
 よろしいですか。

質疑応答

中国の活力を呼び込む具体的施策について

Q
 知事、最初の方に戻るんですけれども、上海事務所とか南寧の話、いわゆる中国の活力を呼び込むという言葉がありますが、具体的にはどういうことを頭の中に考えておられるのか。

蒲島知事
 まず第1に、観光客に来てもらう。例えば上海オフィスもそうでありますけれども、熊本に広西壮族自治区の5000万人の方の何%でもいいですからね、熊本を訪れてもらいたい。30年間の友好関係がありますので、広西壮族では有名なんです、熊本は。ただ上海とか他の都市に行くと熊本は誰にも知られていません。その利点を生かしながら熊本に、多くの方に来てもらうと。実はこれ、私が就任した時に、広西壮族自治区の馬首席と一緒に覚書を交わしました。その中で、両国から観光客の交流、あるいは人々の交流を促進しようという項目がありますので、それに基づいてですね、観光客に来ていただきたいと。

 2番目に熊本の企業へのチャンスというんですかね、立地のチャンス。例えば元日の西日本新聞に山鹿の企業のことが載っておりましたけれども、中国に進出されて、そして大歓迎をされているという記事がありました。そういう意味での、熊本では小さな企業かも知れないけれども、素晴らしい技術を持ったことによって、環境の技術を持つことによって中国で大きく花開くことができる。これは農業にも言えることだと思いますけれども、そういうことができる。

 3番目に熊本のすばらしい農産物の輸出、これを促進したいなと思っています。私も広西壮族自治区の中国アセアン博に行って、お米を皆さんに食べてもらったんです。そしたらもう、中国の方々は「熊本の米はこんなにおいしいのか」と言って長蛇の列ができたんですね。そのくらい熊本の米はおいしいと。ただし今はとても簡単に輸出できないですけれども、できればこの南寧オフィスを通してそういう輸出が可能になるような、そして将来的には中国の企業も熊本に進出できるような、そういう環境も整えたいと思っています。

 それからもう1つは人材ですよね。今、中国の人材を九州で生かす、あるいは熊本で生かす、そのような方向性も可能かもしれないなと思っているんです。やっぱり私は知事になる前に復旦大学で講演をした時に思ったんですけれども、中国の大学生の熱心さと言いますかね、一生懸命に聞くその気持ち、あれを見るときっと何に対してでも一生懸命だろうなと思ったんです。その一生懸命さを人材という面で生かすということも可能かなと。というのは100年後には熊本の人口も大体半分になります。日本の人口も半分になりますから、人材不足に陥ることは間違いないと思うんですね。

 それで何で南寧かと言いますと、やはり中国だけではなくて、ASEANに近いということでベトナムに近い。熊本県の酪連はベトナムの方にも進出を考えておりますので、ベトナムと近いというのは1つの有利性なのかなと。だから中国プラスASEANという意味での広西壮族自治区の有利性があるのかなと思っています。

 よろしいですか。

 じゃ、今年も良い年でありますように。ありがとうございました。

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