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平成24年 3月26日 知事臨時記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006805 更新日:2012年3月26日更新

知事臨時記者会見

日時:平成24年3月26日(月曜日) 11時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事臨時記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

コメント

選挙戦を終えて

質疑応答

(事務局)
 それではただいまから知事臨時記者会見を始めさせていただきます。では、まず最初に知事からコメントをお願いいたします。

発表項目

選挙戦を終えて

蒲島知事

コメントする蒲島知事の写真

 おはようございます。昨日の投票の結果については、もう皆さんもご存じだと思います。投票率が38.44%、それから私の得票率が90.6%でありましたので、多くの県民のご判断の結果、信任を得られたのではないかと思っております。

 久保山候補のご健闘にも敬意を表したいと思っております。

 それから私自身も改めて気を引き締めて、県民のご厚意に応えるために、これから4年間、必死で県政を運営していきたいと思っています。

 皆さん、昨日もすでに多くのコメントをしましたし、それから私の抱負、目標、それについても聞き飽きるほど聞いて、もう聞きたくないと思いますので、ここでは質問だけにさせていただきます。

(事務局)
 では、幹事社の方からお願いします。

質疑応答

投票率について

(幹事社)
 幹事社のRKKと毎日新聞です。よろしくお願いします。知事おめでとうございました。

蒲島知事
 ありがとうございました。

(幹事社)
 まず、今早速おっしゃいましたけれども、投票率の件なんですが、信任は得られたというふうにおっしゃったんですけれども、今回、やはり40%に達しなかったということについてはどのように分析されているんでしょうか。

蒲島知事
 実は、私の政治学の研究の大きな課題の中の1つが、政治参加であります。

 1980年代の調査でありますので、正確に今に合っているかどうかわかりませんけれども、あの頃の研究でも1位と2位の差が10%開くと、2.5%の投票率の低下というのが計量的に、他にもいろんな要因がありますけれども、同日選挙とか、或いは天候とか、そういうのが私の計算結果で出ておりましたので、最初の起点がどのくらいという、「定数」と言いますけど、定数をどこに置くかということによって大分異なってきます。前回の知事選の結果が、あれほどの競争率があっても、50%足らずですから、普通の選挙では50%だと仮定すると、10%差が開ければ2.5%の投票率の低下だと考えると、まあ28%ぐらいの投票率になるのかと、理論的に考えておりましたので、ぜひそれは超えたいという思いでずっと訴えてきました。

 実際は90%近くなりますかね、差が。そうすると90(%)×2.5(%)ですので、大体22~3%下がるのかなと、50%から。そういうのが私の危機感にあったものですから、これはあくまで私のこの研究の結果によるものですので、そこから見てどうだったかというのが私の見方でありまして、よくぞ38.44%まで伸びてくれたなというのが率直な感想であります。

 形式的にいうと史上最低でありますので、それについて信任を得られなかったという、そういう見方もありますけれども、私は決してそう思っていません。90%以上の得票率といい、それから38.44%の投票率といい、信任してくださったと私は思っています。常に前向きに、ものは考えていくというのが私の方針でありますので、それに対してご批判があればどうぞ批判していただきたいと思います。

 ただ、私が危機感を持っていたのは、差が開けば開くほど投票率は下がるんですよ。それで、今回90%という差は、多分、(近年の)熊本県(知事選)の中でも史上最高の差の開き方だったと思うんですよね。それに10(%)×2.5(%)かけていけば、本当にもっと下がるべき投票率だと、私は理論的には考えておりました。それで38.44%と聞いて、とても嬉しく感じた次第であります。

質疑応答

「約束実行枠」予算について

(幹事社)
 もう一点なんですが、今後の夢実現に向けてなんですが、約束実行枠、一般財源から200億を捻出して実現されていきたいとおっしゃっていましたけれども、この中で今後大きな柱としてやって行きたいことっていうのは何でしょうか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 もう既に4つ示しておりますし、皆さんも選挙期間中にもう何度も聞かれたと思いますけれども、マニフェストに示したとおり、1つは100年の礎で州都構想というもの、それから「知」の結集、それが私の第2期でやりたい一番重要な問題だと思っています。

 それから何よりも喫緊の課題としては経済の活性化でありますので、経済の活性化としては新幹線の全線開業と、それから政令市の効果を全県下に活かしきる、このように思っています。

 3つ目、4つ目というのは、優先順位ではありませんけれども、むしろこの6月(議会)に出すものと、4年間で考えるものと、やっぱり2段階に分けなくてはいけないと思っているんです。そういうことについては、6月の議会までに4カ年戦略をマニフェストに基づいて早速作成しますので、それをもって議会にかけたいと思っています。

 何よりも私は態度の方が大事であって、まず知事の態度としては決断の政治をし続けることと、スピード感を持ってやること。それから目標をきちんと設定すること。それから信頼を得られるような、「できないことは言わない、言ったことはやる」という、そのような観点からこの4年間を進めていきたいと思っています。

(幹事社)
 各社どうぞ。

Q
 知事、6月に出すものっていうお話がありましたけれども、約束実行枠で喫緊に取り組みたいものって何ですかね、6月議会で提案したいと思っているものって。

蒲島知事
 これはまだ、今復帰したばかりでありますので、マニフェストに沿って、4年間で実行するものであります。

 1つは、例えば「安心を実現する」という中では、訪問看護師の問題であるとか、そういうすぐにでもできる政策には取り組みたい。あるいは長期的にやっぱり県だけでできなくて、国の補助金とかいろいろ問題がありますので、そういうことに関しては、4年間の中でどう考えるかと。ただここで、これを6月(議会)に出しますとか、そういうことはちょっとこの段階ではまだ、戦略を作った上で、財源との関連でありますので、私が約束したのは4年間でこれをやるということでありますので、早くやる分と、それから4年間で取り組む分について、どのような仕分けができるかというのはこれから見ていきたいと思っています。

質疑応答

経済の活性化について

Q
 喫緊の課題として経済の活性化というお話ありました。マニフェストの中でも産業関係、農業関係、いろいろ細かく話を上げていらっしゃるんですが、選挙戦を通じてですね、特に選挙民の方からお話として、知事が受け止められた中、やっぱりこれは優先しなければいけないな、あるいは知事が選挙戦を通じて、これは大事だなと思われたこととかがあったら。

蒲島知事
 経済の活性化ですよね。例えば大事なことは、1つはKANSAI戦略、これをずっと1期目では続けてきました。その影響が新幹線の全線開業の効果として今現れています。2年目のジンクスという言い方もありますけれども、2年目には、これが反動をもたらす可能性もありますので、どのように引き続きKANSAI戦略をするか。そういう意味ではくまモンの登用を含めながら、KANSAI戦略を継続的に強化していくか、これなどはとても大事な政策だと私は思っています。

 それからもう1つは、1期目でハードとしての特別養護老人ホームを4100床増床しましたけれども、それをソフト化していくためには、介護士さんたちの働く条件をやっぱり良くしていかないと、ハードが生きてきませんよね。そういう具体的なものはたくさんありますけれども、1つ1つは、ちょっとここでは申し上げられませんが、2つに分けているというのは、喫緊の課題というよりも、すぐできることと、それから4年間でできることと、それは分けて考えないといけないし、財源はそういう意味で4年間の財源でありますので、1年目に使えるのと、4年間で使えるのと、またそれぞれ違うと思っています。

 だから、それについては4カ年戦略の作成を待っていただきたいと思っています。

質疑応答

久保山候補からの批判について

Q
 選挙戦の中でですね、久保山さんと議論を戦わせたわけですが、論戦の中で、久保山さんがご指摘した問題点や論点について、この点については考えていきたいなと思うようなところがあれば教えてください。

蒲島知事
 何かあれですかね。

Q
 具体的という。

蒲島知事
 どこでの論戦のことでしょうか。

Q
 いや、選挙戦一般の…。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 私のマニフェストについては、こういうものであるということで、久保山さんは久保山さんで、いくつか指摘されました。1つだけ申し上げますと、熊本港が一番大きな批判の的だと思います。

 熊本港に関して、無駄遣いだという批判をされました。それについて、私は無駄遣いしたつもりは全然ありません。これまで、私の任期の前にですね、膨大な投資をしていることは確かであります。それを活かすというのが私の仕事であって、私の時に無駄な投資をしたとは全然考えていません。ガントリークレーンについても、これまで使った投資を活かすためにガントリークレーンの設置は必要だと私も考えておりましたけど、ただ、それを普通どおりの考え方ではなくて、幸いにも清水港に使っていないガントリークレーンがありましたから、それを100万円で譲ってもらったと。こういう考え方が私は無駄だとは全然思いません。100万円でガントリークレーンを譲ってもらって、それでこれは静岡県との友好のシンボルになりますし、それからこのガントリークレーンができることによって、熊本港が更に生きてくる。そういう意味で、批判への1つのお答えとしては、無駄遣いしたことはないし、ガントリークレーンの設置も普通の官庁の思考とは全く違った考え方で中古を使うという。それを100万円という価格で、よくぞ静岡県が譲ってくださったと思います。当然それを設置するための費用はかかりますよ。ただその姿勢が大事なんです。無駄遣いをしない姿勢が。

 久保山さんからのもう1つの問題提起は、路木ダムだったと思います。2つの悪政という形で言われましたけれども、路木ダムに関しては、私は牛深と河浦に遊説で行きましたけれども、熱烈な歓迎といいますかね、路木ダムをよくぞ造ってくださったと。そして、水というのはやっぱり生命線であります。その水を、ダムは水の貯金でもありますから、そういう意味での必要性、だから脱ダムのフィロソフィを持っているわけではなくて、それぞれのダムについての必要性を感じているわけであります。だからそういう意味では私はあの路木ダムの決断に関しては、何も間違ったとは思っていません。

 その2つと、もう1つは、福祉に冷たい蒲島。私はそれに対しては、私ほど福祉に対して多くのことをやってきた知事はいないと自負しています。そして、高校生までの〔※「中学卒業まで」の誤りです。〕医療費の無料化だったですかね、それを何でしないかというのは、それは一種のバラマキだと思うんですよね。払える人もいるんですよ。だから、一律に25億〔※「20億」の誤りです。〕、それにかけるよりも、他に本当に困った人に、私はかけるべきだと考えて、今回もマニフェストでそういう違った形での福祉のあり方、本当に困った方々にこれを使うべき、そういうふうに思っています。

 だから、いずれにしても考え直したことがあるかと言われると、そうではないと思っています。

質疑応答

災害廃棄物の広域処理について

Q
 分かりました。もう1点。選挙戦の前に、既にこの場でお伺いしているんですけれども、今議論になっているがれきの受け入れの問題について、蒲島さん、選挙期間を通じてお考えが変わったりとかいうことは特にございませんでしょうか。

蒲島知事
 がれきの問題は大変重要な問題であります。だから、当然知事としては絆、それから復興ということは、ものすごく共感するものでありますけれども、同時に知事は熊本県の県民を守るという観点からも、それが一番重要な役割だと思っていますので、これに関しては今日まだ復帰したばかりでありますから、復帰後、それぞれの情報を整理し、分析して行きたいと思っています。

 この段階でどうかということについては、まだ何も申し上げることはありません。

質疑応答

絶対得票率について

Q
 知事、選挙戦で道州制を目指し、更にその州都を目指すという大きな柱を掲げられて来られたんですけれども、これっていうのは、やっぱり知事1人が旗を振っても本当に実現するものでもなく、やっぱり県民の気運とか、気持ちとか、そういうものを掴まなくてはいけないことだと思うんですね。その観点からしても、今回、投票率ではなくて、いわゆる絶対得票率(*)というやつで見た時に、3人に約1人の割合で知事に投票されたんですが、残りの6割近くの方は足を運んで1票を投じなかったという側面が事実として出てきた。その辺はどのようにお考えになりますか。

(*)候補者や政党の得票数を有権者数で割ったもの。

蒲島知事
 私はですね、3分の1もよく(足を)運んでくださったというふうに、ポジティブに考えています。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 では信任されなかったかというと、例えばこれは、御社がやられたインターネット調査でさえ70%の人が私を支持しておられるわけですから、支持していないから投票に行かなかったとは全然考えておりません。先程も挙げた様々な要因、一番大きな要因は、私の研究からも明らかであるように、ムードと言いますかね、競争度と言いますか、10%差がつけば、自分が行かなくても結果が見えているという人達が多かったんじゃないかと思います。それが3分の2もいなかったから、信任されてないかというその発想は、私は間違っていると思います。

 そういう意味では3分の1もよくぞ来てくれたと私は思っていて、それが選挙であると思っています。

Q
 信任されたか、されなかったという話ではなくて、逆にやっぱり3分の2の方の気持ちというか、足を運ばせるという、いわゆるそれこそこれから県民と一緒に手を携えてそうやって州都を目指そうという所で、そういう結果になったということを、これをどう受け止めていらっしゃいますか。

蒲島知事
 それは、何て言いますかね、神でもできないことじゃないですかね。100%の。この状況でそういう無理なことを言っても、あなた仕方ないんじゃなんですか。もっと現実的な質問をしないと。60%いってないから信任されてないんじゃないかとかね、その議論そのものが私は、何て言うか…。

Q
 いや、信任されていないというよりも、もっとその3分の2を少しでも…。

蒲島知事
 (私は)上げる努力をしたから。

Q
 広げる努力をこれからもする必要がある。

蒲島知事
 だからね、私が言いたいのは、理論的に言うと、私の計算の結果、多分28%ぐらいの投票率になるんじゃないかと思っていました。皆さんもそういう危機はあったと思いますけれども、だからそれは駄目だと。だから一緒にやるんだったら一体感をもって参加してくださいというのが、私の実質的な選挙戦だったんです。それによって一定の効果はあったと思います。だから理論上の値よりも少なくとも10%ぐらい上がったと私は思っていますので、何であとの60%は行かなかったんだということを私に言われても困るんですよ。

 私達もちゃんと…。では熊日新聞も、投票に行きましょうという論議(キャンペーン)を張ってないでしょう。

Q
 いやいや、張ってますよ。

蒲島知事
 いや、私は社説なんかで全然。

Q
 知事選の記事を毎日出しているという。

蒲島知事
 それは当然だと思いますけど。

Q
 それは我々としてやるべきことだということでやっています。

蒲島知事
 先ほど同じようなことを、県政に一体感を持って自主性を持つために投票に行きましょうという、それは熊日新聞のどこか社説か何かありましたかね。ないでしょう。

Q
 社説も新生面も出ています。

蒲島知事
 出ていますかね。ちょっとまだ読んでないけど。はい。今のもうこれで結構です。

質疑応答

マニフェストについて

Q
 聞き方をちょっとじゃ変えますね。実際、今回無風状態だと分析されているのもあって、マニフェストをご覧になった方も、例えば4年前に較べれば相当少ないだろうと思うんですね。そうなった時に、投票にも行かれなかった方、あるいはマニフェストを読まずに知事を信任された方に対して、知事のその姿勢を知ってもらうために、広く情報提供をしたり、訴えるという姿勢を今後の4年間についてはどうお考えですか。

蒲島知事
 マニフェストの次は、それに沿った戦略ですかね、4カ年戦略を作成します。パブリックコメントとなど様々な形で発信して行きたいと思っています。だから、知って欲しいという気持ちはとても大きい。何も隠そうとしているわけじゃなくて、知って欲しいから、これからいろんな発信をしていかなくてはいけないと思っています。

 私がとてもこれまで有権者に訴えてきたのは、参加することによる一体感、自分の県政であるという気持ちであって欲しいと。人が作った県政であると、どうしても無関心になりますので、ずっと訴えかけてきたのはまさにそこでありまして、皆さんも聞かれたと思いますけれども、(県民の)皆さんが蒲島県政を作ってくださいと。それで「関心(を持ってください)。無責任にならない(でください。)」ということを訴えてきました。だからそういう姿勢で、熊本県政をこれからも皆さんに発信していって、こういうことをやろうとしてるのか、ということですね。

 でも、投票に行かなかった人が、マニフェストを見なかったかというと、そういうことでもないと思いますね。マニフェストを見られた人も大変おられるだろうし、それから多くのマニフェストもまた、私ども手渡しましたけど、よく見られております。それから選挙公報もありますし、それから、新聞の方でもありますけれども、そういうものに触れられた方はたくさんおられると思います。ただ、関心の度合いがどのくらいあるかというのはまた違った感じかも知れませんけれども、一体感を持つためにはやっぱり関心を持っていただいて、そしてパブリックコメントでも直行便でも何でもありますから、これからも発信を続けていきたいなと思っています。

Q
 そうした意味では、そのマニフェストの中の訴え、例えば道州制、今の県もそうなんですけれども、道州制に対してやはり関心が低いから、逆に言うと、これを皆やりましょうと訴えた時に、じゃ賛成して投票しようということに繋がっていないというのが、ある意味訴えられていたマニフェストの中身というのが、有権者に響いていないんじゃないですかね。

蒲島知事
 多分、投票行動で現職と新人と違うというのは、現職の場合は、投票行動はほとんど実績評価。これが一番分かりやすいんですよね。将来何をして、これが成功するかどうかで決めるよりも、これまでの1期での実績を見てそれで評価するというのが、投票のコストというのはとても少なくてすむので、これは世界的な傾向ですけれども、現職の場合は、前の期で良くやったから、それを信じて次は任せようというのが多いんですよね。

 だから個々の項目、例えば、この政策について、こう考えるからと言われ、シングルイシューポリティックスと言いますけど、それは、限られているんですよね。全体的に相対的に蒲島県政の1期が良かったから、もう1回任せてみよういう人がおられるので、このポイントで反対、賛成というだけでの投票ではないと思うんです。

Q
 知事、マニフェストについては、先程自民党県連が友好団体からの意見を聞く場というのを設けて、その場で知事も候補者としてご挨拶されたと思うんですけど、そうやって自民党県連なりいろんな政党、特に自民党がそうやってマニフェストについて意見を吸い上げて、それをまた知事に打ち返すようなことになると思うんですが、その辺を今後どういうふうに対応して行きたいと思っていますか。

蒲島知事
 これまで、一切、関係団体、支援してくださった方のとのすり合わせは行っておりませんので、初めて選挙の時に(マニフェストを)見られたと。いろんな意見がありますよね。そして多くの方々がこうして欲しいという要望を出されることはもうとてもウェルカムであります。

 それが県民の幸福量に大きく貢献するということになりますから、ただ、(出された要望を)実際に政策として採用するかどうか、その時は私の判断で、集中と選択、あるいはどれが県民の幸福量に最も大きく影響するか、そういう形での判断になると思います。

 ただ、その前にいろんなご意見を聞く。それは、私は大変歓迎いたしております。だからそういうことを今日も言いました。

Q
 昨日も再三お尋ねしていることではあるんですが、改めてそういう政策を実行していく中で、客観的に見ると今回の選挙戦というのは、自民党が大きく関与したというのは事実だと思うんですが、その中で、そこは常にフラットに対応されるということですか。

蒲島知事
 先ほど言ったように、自民党を支持されている方が一番多い、支持団体も含めてですね。だから多くの意見が寄せられて来ていると思いますけれども、マニフェストとの整合性、そして集中と選択と、それから第1の目標は、幸福量の最大化と、それを実感するようなそういう社会を作りたいわけですから、それに一番貢献する方から採用していくことになると思いますけれども、そういう意味ではマニフェストを見ていただいて、ほとんどの人がこれに沿ってこういう政策をやっていただきたいというのが出てくるんじゃないかと私は思っています。

 そういう建設的な、全く真っ向から反対するようなそういう政策が出されるというよりも、こういうふうな大きな目標であれば、自分たちの政策はこういうものを出した方がいいなとか、そういう形での提案が増えてくると思ってますし、そういう場合は是非積極的に対応していきたいと思っています。

 ただ、今この段階でどういうのが来るかちょっとまだ分かってません。それはマニフェストを作る段階で政策協定したら別ですけど、そうではありませんので、これが私の考え方、約束だということです。

質疑応答

投票率について・2

Q
 よろしいですか。投票率の話なんですけれども、知事は得票率が90.6%ぐらいだと、共産党の久保山さんに対して90.6%の得票率があったと。

蒲島知事
 投票率じゃなくて、全体の…。

Q
 そうです。全体の…。

蒲島知事
 全体の投票数の…。

Q
 のうちの…。私は18回全部、獲得数を比較してみたんですけれども、自民の現職と共産の現職の戦いが過去何度もあって、大体9対1の割合なんですよね。過去最高かどうかはあれなんですけれども、その流れはずっと来てて、18回。その中で、やはり過去最低だと。過去最低だったことへの何ていうかな、受け止めをですね、過去最低だったことに対して、残念だったとかっていうのはあられないんですか。

蒲島知事
 もちろん過去最低になって欲し(くな)いという私の希望を多くの有権者の方に述べさせていただいたので、そういう意味では残念であるという気持ちはとてもありますけれども、私もあれほど一生懸命に選挙運動をしたのは、2回の選挙運動ですけれども、前の選挙運動と変わらないくらい雨の日も風の日もね、寒い日も朝早く起きて夜まで行って、そして訴えましたし、だから、この下降傾向、先程言った18回で、あなたが言っているのは、下降傾向の中での投票率の見方ではなくて、あなたはフラットな見方をしたでしょう。それで、過去最低で何とも思わないかとおっしゃるかもしれないけど、私はトレンドも見て、一番の私の点数というのは、基礎になる数字はどこから始めるかですよね。

 どこから始めるかと言った時に、やっぱり自分の最初の選挙が一番競争率が高い選挙であって、それでも50%近くだったので、それが基礎評価だなと、基礎的な投票率かなというふうに私は計算していました。一種の定数ですよね。これから、2.5(%)×差ですよね。それの簡単な方式でいうと、90%の差、以前のものを全部見たことありませんけれども、過去2回だけだと思います。90%を1人の候補者が獲ったのは。そして、私の(場合は今回)90.6%だと思いますけれども、これが最大の差だと思うんですね。だから、この差を考える時に、その差はどこでまとめるかとおっしゃるけど、例えば20年前の差、それから30年前の差、それは時代を全然反映してませんよね。結局、投票義務感が高い若者が次第に撤退して行く、世代が変わって行く。それをとても反映しているような気がするので、この投票率の関係は、基礎をどこに持って行くかというのはとても大事だと思っています。

 具体的にはこれを読んでほしいんですけど、私自身も「政治参加」という本の中で計算をしてますので、自分の計算に沿っていけば、今回28%ぐらいいくなと思って、それでは困ると思って、一生懸命に頑張って、「参加しましょう」、「一緒に熊本県政を作っていきましょう」というのが、ずっと最初から最後までの訴えでありました。

 それで、こういう結果は当然受け止めますけれども、私としては、多くの人が分かってくださったのかなという感謝の気持ちでいっぱいであります。

質疑応答

道州制について

Q
 知事、道州制と州都のことで言うと、今の民主党政権の議論というのはかなり下火になっていると思うんですけれども、これからどうやってその道州制の議論というのを関心を県民に対しても、持たせるような仕掛けをお考えなのかちょっと聞かせていただきたいと思います。

蒲島知事
 道州制の議論は、長期的に見ますと、国政の大きな政治的な課題になると思います。と言うのは、民主党も自民党も基本的には地方分権の方向では道州制議論というのは、1つの意味のある議論でありますので。私は、いつそれが実現するかどうかは別としてですね、そのための州都の準備と言いますかね、構想と言うかね、それが〔※道州制が〕できた時にすぐでも熊本が立候補できて、熊本はこういうことができますよということを考えることが大事で、道州制にはならないからそれは無駄かというと、そうではなくて、熊本の発展と品格と夢のためには、私は必要な作業、あるいは政策だと思っています。

 だから他の都市、大分市も同じように州都に手を挙げておりますので、そこはそこでまた同じような形で自分を磨いていく。あるいは鳥栖、久留米もそういう考えがあるとすれば、そこもやっぱり同じような自分の都市を磨いていく。それぞれの都市が磨いていくということで、九州全体もレベルアップしますから、道州制が将来見えないから今そんなことする必要はないということは全くなくて、そういう目標に向かって自分を高めていく、その作業がとても大事だと思っています。

 私は遊説の時に、よく言っているんですけれども、「九州大学は熊本に来るはずだ」と熊本の人は当時思っていたんです。なぜならば、五高があったからですね。でも(九州大学は)福岡に行って、熊本と福岡の差が随分と開いていくんですけれども、それを教訓として、やはり準備と言うかな、構想はやっていくべきだというのが「州都構想」。

 これが100年の大計でありますし、それが熊本全体を伸ばす、活性化する、夢のある政策だと私は考えていますから、これは重要な政策だと思っています。

(幹事社)
 すみません。予定の30分を大分過ぎましたので。

蒲島知事
 いや、私は構いませんけど。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

(事務局)
 あと1問だけ、すみません。

質疑応答

TPP(環太平洋連携協定)及び農業振興策について

Q
 農政の問題でお伺いしたいんですけれども、各農業団体ではTPPの参加問題について、ものすごく危機感があって、知事がどうも「絶対反対」を主張されないから、全面的に支援できないと、盛り上がらない、投票率の低下の要因になったんじゃないかという部分もあるんじゃないかと思うんですが、改めてTPPの参加問題と、それから今後の4カ年戦略の中でどのような農業政策を展開されるのかをお伺いしたいと思います。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 私はこれまでも議会でも、明快に言っております。

 日本が貿易立国である限り、自由貿易体制というのは必要であります。しかしながら、私は農業県の知事として、農業の将来ビジョン、それからTPP参加後の農業のあり方、その財源、それが示されない限り交渉に入るべきじゃないと(言っています)。

 だから、「絶対反対」というのは、物事を全て思考停止にしてしまうんですよね。私は、貿易立国における農業の発展のあり方を示すことはできると思います。ゼロ-サムじゃないと思っておりますので、ウィン-ウィンと言うかな、自由貿易の中における日本の農業ビジョン、これを示すべきだとずっと言ってますし、それを示さない限り大反対だと。だから、今示していませんから、反対だというのは明快であります。

 それをどちらでもないと言ったことは全然ありませんし、議会でも全く同じ発言であります。それを示さないで言っている今の交渉入りというのは拙速であるし反対だというのが私の基本的なスタンスでありますし、前からのスタンスであります。

 それで、なぜ「絶対」が入ってないかというのは、「絶対」ということは思考停止になってしまうと思います。

Q
 農業の今後の振興策についてはどうでしょうか。

蒲島知事
 私どもは当然、農業の振興策はマニフェストの中でも、特に熊本の活力を作る中で最も重要なものだと考えています。

 蒲島農政の基本法則は、いわゆるこれまでの農政の中心課題であった生産額ではなくて、農家のリターンと言いますかね、農家の稼ぎ、これを最大化する。そのためには、ブランド化による価格、それから生産量、マイナス・コスト、この3つを最適化することが大事であって、ただ額だけ増やせばいいものではないと思っています。

 そういう意味で、農政については国の方のガイドラインをただボーッと待つだけじゃなくて、どんどんこちらから仕掛けていこうと、それが今回のマニフェストにも明らかになっていると思っています。

 具体的にいうと、農地の集積の問題、これなんかもなかなか進んでませんけれども、これは私が先頭になって行きたいと。それからブランド化も非常に分かりやすく、赤で攻めるという。スイカも赤ですし、それから天草の鯛もありますし、あか牛もそうですし、そういう「赤」で攻めるというブランド化を進めていきたいと思っています。それから…。

 もうやめろと言っていますので。この辺で止めましょう。それがマニフェストに、農業政策は中心部分として触れられていると思っています。

(幹事社)
 ありがとうございました。