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平成24年 8月16日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006794 更新日:2012年8月16日更新

知事定例記者会見

日時:平成24年8月16日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

質疑応答

(幹事社)
 幹事社、朝日新聞、KAB、農業新聞です。まず県の発表項目の方からよろしくお願いします。

説明用スライド(PDFファイル:97KB)

発表項目

熊本広域大水害について

 まず第一に、熊本広域大水害についてであります。

コメントする蒲島知事の写真
 7月12日に熊本広域大水害が発生しまして、それから1ヶ月が過ぎました。

 改めて、今回の災害で亡くなられた方々のご冥福と被害に遭われた方々に対してお見舞いを申し上げたいと思います。

 今回は、現在の義援金の状況及びボランティアの状況等について報告させていただきます。

 義援金につきましては、県、日赤、そして熊本県共同募金会で、8月31日まで募集しています。

 8月13日の時点で、3者合わせて、約1億円が集まっております。

 現在も募集中ではありますが、被災者の方々に、この義援金を一刻も早くお届けしたいと考えております。そこで、8月末の仮設住宅入居までには間に合うようにしたいと、最大限努力していきたいと思っています。

 なお、今回の災害は広域にわたり、被災者も多くいらっしゃいます。義援金の締切りまで後2週間ありますので、ぜひ皆様の更なるご協力をお願いいたします。

 2番目は、災害ボランティアについてであります。

 これまで県内外から2万3000人を超える方々にボランティアとして被災地にお越しいただいております。特に8月に入り、平日にも、大学生をはじめ多くのボランティアの方々に参加していただきました。

 唯一8月に入ってもボランティアを募集していた阿蘇市においても、お陰さまで、今後は既に申込みをいただいている団体によるボランティア活動で、十分対応できるということであります。ご参加いただきましたボランティアの方々に心から感謝を申し上げたいと思います。

 3番目に、風評被害の防止についてであります。

 阿蘇地域では、泊まり客が5割程度落ち込んだところもあり、依然厳しい状況にあります。

 県としては「阿蘇は元気です!熊本は元気です!」のメッセージを県内外に発信して参ります。マスコミの皆様も引き続きご協力お願いいたします。

 なお、この地域の大動脈であります国道57号が、国土交通省など関係者の方々の昼夜を問わない全力での作業により、9月上旬の予定が8月20日前後に仮復旧されます。国交省をはじめ、関係者の皆様方のご努力に心からお礼を申し上げたいと思います。

 このように今回は、県民の皆様をはじめ、多くの方から義援金やボランティア支援、更には防災関係機関のみならず各種団体の皆様方に、本当に様々なご支援をいただきました。改めて感謝を申し上げたいと思います。

 今後も、市町村、国、関係機関、更には県民の皆様と一丸となり、一日も早い被災者の生活再建、地域の復興に懸命に取り組んで参ります。県民の皆様も、息の長いご支援をお願いいたします。

発表項目

女子バドミントンフジカキ・ペアへの県民栄誉賞贈呈について

報道資料:フジカキ・ペアへの「県民栄誉賞」の贈呈について(PDFファイル:100KB)

 2番目は、県民栄誉賞贈呈についてであります。

 ロンドンオリンピック・バドミントン女子ダブルスで銀メダルを獲得された、藤井瑞希(ふじいみずき)選手、垣岩令佳(かきいわれいか)選手に県民栄誉賞を贈ることにしました。

 お二人は、オリンピックのバドミントン種目で、日本選手として初めてのメダル獲得という快挙を達成されました。

 お二人の活躍は、連日、新聞やテレビで大々的に伝えられ、日本中に感動と勇気を与えてくれました。その活躍は、まさに県民に夢を与え、また県民の大きな誇りとなるものです。

 今回、県民栄誉賞を贈り、県民の皆さんとともに、その功績をたたえ、今後の更なる飛躍を期待したいと思います。

 なお、県民栄誉賞の授賞式は8月24日に県庁で行います。お二人には、表彰状と記念品を贈るほか、記念の植樹を行っていただく予定です。

発表項目

「くまもと農業アカデミー」の設立と開講式・オリエンテーションの開催について

 3番目は「くまもと農業アカデミー」の設立についてであります。

 この度、熊本県立大学、農業研究センター、農業大学校の三者が連携して、「くまもと農業アカデミー」を設立し、開講いたします。

 熊本には、国公立大学に農学部がありません。そこで、県内の各機関の強みを生かして、アメリカの大学で採用されているエクステンションサービス、いわゆる農業者に開かれた農学部のような、農業者を支援する仕組みを作りたいと思い、この「くまもと農業アカデミー」を設立いたしました。

 県内の意欲ある農業者を対象に、最新の農業知識や農業技術をテーマにした様々な講座を開催して、農業者それぞれが稼げる農業の実践者として、熊本の農業の可能性を爆発させてほしいと思っています。

 なお、アカデミーの校長を、熊本県立大学の古賀学長にお願いしました。この三者を中心に関係機関の英知を結集した講座の運営を古賀学長にお願いしたいと思います。

 9月7日に、県立大学において開講式やオリエンテーションを開催いたします。県内の意欲ある農業者の皆さん、このアカデミーに奮ってご参加いただきますようお願いいたします。

 なお、詳細につきましては、本日午後から、担当課より記者レクを行います。

 以上が、私の方で用意したコメントであります。

質疑応答

熊本広域大水害に係る仮設住宅について

(幹事社)
 はい、ありがとうございました。まず、幹事社からお伺いします。今回の、熊本の災害についてですけれども、阿蘇市では今、仮設住宅を43戸建設していますけれども、入居希望者が80世帯を上回っている。仮設住宅が足りないということが予想されますけれども、このような状況について今後の対応ですとか、取り組み、考えていらっしゃることがあれば教えていだたけますか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 仮設住宅の数については、阿蘇市の方で最初に40数戸について予定されたものだと思います。その段階で被害の概要を把握していなかったのか、あるいはその入居条件に満たした人がそれだけしかいなかったのか、ちょっと私の方でまだわかりませんけれども、少なくとも、痛みを最小化するというのが今回の豪雨に対応する県の方針でありますので、そういうものを含めて、阿蘇市の方と話し合いをしなくてはいけないということになると思います。

 ただ、既に申し込まれていて、40数戸については、前も言いましたように、創造的な復旧・復興を行うということで、長く住んでもいいような木造による仮設住宅を、今建設中であります。8月の末までには完成するのではないかなと思っておりますけれども、そういう意味では、仮設住宅に入られた方々は、木造の温もりのある、そして県産材で作られたそのような形の仮設住宅を使われることで、痛みが少なくとも最小化できる、少なくなるように努めたいと思っています。

 80何戸の、足りない分の仮設住宅について、担当課長、今どういう状況になっていますか。

【健康福祉政策課】
 災害救助の担当をしております。仮設住宅の数につきましては、現在、建設中の数に加えて、足りない分があるということで、現在事務的に協議をさせていただいておりまして、できるだけ対応するということで検討を進めているというところでございます。

(幹事社)
 今の、「できるだけ対応する」というのは、増設に向けて検討しているということですか。

【健康福祉政策課】
 予算面も含めて、そういう方向で検討しています。

蒲島知事
 多分ここでの問題は、災害の状況を把握した段階と、その後で少しずれが出てきたということもあり得るだろうし、それから(仮設住宅に)入れる基準というのがあるんですよね。その基準を満たすかどうかの判断基準、そういうものもあるのではないかと思っていますので、私自身がここでどのくらい実際足りないかということを把握しておりません。ただ、「痛みを最小化する」という、その方針でありますから、できるだけ阿蘇市と連絡をとりながら対応していきたいと思っています。

質疑応答

熊本広域大水害に係る義援金について

(幹事社)
 先ほどの義援金がこれまで、1億円ほど集まっているということですけれども、その配分方法というのは、今後どういうふうなやり方を検討していらっしゃいますか。

蒲島知事
 これは、先ほど言いました熊本県と日赤と(県)共同募金会、この3者で配分委員会を作られるということを聞いています。

 ただ、私が担当者に指示したのは、とにかく急ごうと(いうことです)。そして、とりわけ仮設住宅に入られる段階でいろんなものが必要になりますよね。自分達で買わなくてはいけないものが増えますので、それまでに配分できないかということを今提案しているところであります。

 ただ、県だけでできることではなくて、その3者の配分委員会での結論、それから配分するのは市町村でありますので、市町村との協力、全てを合わせて連携しながら、できる限り、8月末の仮設住宅入居までには間に合わせたいと思っています。

質疑応答

白川周辺の水害について

(幹事社)
 熊本朝日放送ですけれども、豪雨災害の件で、仮住まい、今の仮設住宅とか、また先の話になると思うんですけれども、先週龍田地区で住民説明会などがありましたが、用地買収であるとか、集団移転等を匂わせるようなニュアンスの意見とか住民の方から、今後、河川課の方でいろいろ検討はされると思うんですけれども、その先に集団移転をするような考えというのも場合によってはあり得るのかどうか、お考えを聞かせていただきたいと思います。

蒲島知事
 それは多分、抜本的な移転をという要望の声が相次いだということについてのご質問だと思いますけれども、まず河川管理者としては、改修計画を策定します。それが第一番の義務だと思っています。

 そして、先ほど言いましたように三大原則の一つが、創造的な復旧・復興ということでありますので、まずは改修計画を早く出して、それに基づいてどのような要望に応えられるかというものを含めながらやっていかなくてはいけないと思っています。

 そういう意味では、この前お示しした計画というのは、私は行政としてはかなり早い計画ではないかと思いますけど、概ね10月頃には改修計画を提示したいということでありますので、まずそれを作ることが大前提で、それから先のことは、それを踏まえた上でのことになるのではないかと思っています。

質疑応答

「くまもと農業アカデミー」について

(幹事社)
 農業新聞です。「くまもと農業アカデミー」の件についてお伺いします。非常に素晴らしい取り組みじゃないかと思っています。特に、国立大学農学部のない中で、いい試みじゃないかと思っています。この講座は、9月から開催されて、毎年多分行われる、継続して行われる予定でございますか。

蒲島知事
 私が知事である限りは。

(幹事社)
 はい、それから9月から3月まで、半年間ということですけれども、次年度からも半年講座というふうになるんですか。それとも1年講座。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 その詳細については、後で記者レクを行いますけれども、まずこの農業アカデミーの背景というのをちょっとお話したいと思います。

 実は最初に私が知事選に出る時に、4年前ですけれども、私のマニフェストにこのようなことを書きました。それは、熊本県という素晴らしい農業県に国立大学あるいは県立大学に農学部がないのはおかしいのではないのかということで、県立大学あるいは農業大学校をそういうふう〔※県立大学農学部に昇格させる)にもっていけないかということに注目したわけです。ただ、農業大学校の方は、卒業生の方々から、ぜひ後継者の育成機関として残して欲しいということでありました。それでそこ〔※農業大学校〕から、県立大学の方に編入できないかということを試みたところ、それは可能になったところであります。

 それでもまだ、私の考える、この農業者のためのエクステンションというんですかね、つまりエクステンションというのはちょっと分かりにくいですけれども、農学部の大学や大学院で蓄積された知識が、実際に農業をしている人達に普及されると(いうことです)。専門的な知識がそういう形で普及されるということで、アメリカの農学部で大きな役割の一つなんですね。

 だから、この農業アカデミーというものを設立して、そして農業大学校と、それから熊本県は素晴らしい農研センターを持っていますし、それと熊本県立大学、この3者が連携してそういうエクステンション(を行う)。そして講座は6ヶ月ですか、これは3ヶ月ですかね。講座は正式なものは3ヶ月ですけれども、そこに農業者の人がいろいろな相談を持ち込むことは常時可能だと私は考えていますので、そういう形の農業アカデミーを熊本県で作ってみたいと(考えたものです)。これは全国的にも最初の試みであります。

(幹事社)
 各社さん質問どうぞ。

質疑応答

熊本広域大水害による被災住宅への支援について

Q
 知事、豪雨災害のことでもう一つ。この間共産党が申し入れをして、知事公室の方で受けられているんですけれども、要望の一つに、全壊、半壊というのは当然いろいろ補償が出るんですが、浸水被害に対しての補償もお願いしますというような話も出まして、知事公室の方では検討しますという回答だったんですが、何らかの検討されましたか。

蒲島知事
 今ですね、浸水被害と、それから半壊の世帯についても大規模ではないもの、その2つが大きな問題になっています。

 今、被災者生活再建支援法が全県に被っていますけれども、それは現状では半壊とそれから床上浸水は対象になっていませんけれども、国に対してその適用をお願いしているところであります。これは熊本県だけではなくて、福岡、熊本、大分の3県の知事も一緒に(その適用について)お願いしている段階であります。

 それを要望しておりますので、その要望次第によっては、対応できるかもしれないし、その結果を見ながら、県独自の支援策については今後検討すべき課題ではないかと思っています。

Q
 まずは、国にお願いしている段階ですか。

蒲島知事
 それが今の我々の一番の行動でありますし、そしてそれが適用範囲を広げてくださればそちらで対応できると。その結果を見て、県独自の支援策については検討すべき課題だと、そのように考えています。

質疑応答

県民栄誉賞の贈呈について

Q
 知事すみません。先ほど発表項目でありました、藤井選手と垣岩選手への県民栄誉賞の贈呈の件なんですが、先ほど贈呈理由少しお触れになられましたが、知事は実際2人のプレーとか決勝戦とか、ご覧になられたかと思うんですけれども。

蒲島知事
 見ました。あれはもうニュースで何回もありましたし、それから今日のどこかの新聞だったと思いますけれども、これは金メダルに値する銀メダルだということが書いてありました。

 決勝戦におけるこの緊迫した試合、それは同じ銀でも、とても勇気を与えてくれるような、そういう試合ではなかったかと思っていますので、十分この県民栄誉賞に値する、オリンピックの活躍ではないかと信じています。

質疑応答

熊本広域大水害に係る仮設住宅について・2

Q
 RKKですけれども。豪雨災害について、阿蘇の仮設住宅、これ長く住めるようなものというのは画期的なものですが、将来的には、つまり県営住宅化なのか、それとも分譲という形なのか、どういう将来像なんでしょうか。

蒲島知事
 将来像…、そこまで考えて木造にしたわけではないんですけれども、まずは土地が阿蘇市の土地だと思いますので、阿蘇市がどう考えるかということはとても大事だと思いますが、まずは仮設住宅に入られた時に、倉庫みたいなスチール製の仮設住宅じゃなくて、木の温もりのある、そういう仮設住宅にしたいという気持ちがありました。

 実は、それは半年前ぐらいから、ずっと県庁内では検討していたんです。(検討中のこの時期に)こういうこと〔※熊本広域大水害)が起きたものですから、早速仮設住宅はもうスチール製じゃなくて木造にしようということが判断できたんですね。

 それで実際に、企業の方々もスピード感を持って建ててくださって、まだ1ヶ月ですけどね、もうほぼ完成の方に向かっているということですので、スピードについてはスチール製とあまり差はなかったのかなと。金額は少し高くなるかも知れませんけれども、私の今回の災害対応方針は、「痛みを最小化する」ということでありますから、それと比べると、金額の差というのは大したことではないのかなと思っています。

 その後ですよね。スチール製の仮設住宅は、やはり2年後にはもう出なくてはいけないぐらい痛んでくると私は聞いております。この木造住宅はかなりもつのではないかと思うんですよね。それで、それをこのまま住みたいと思われる方が借りられることになるのか、あるいは制度的にどういうことが可能なのか分かりませんけれども、1人1人の被災者の方々が、自分の家族であると、自分のお父さんお母さんであるというような気持ちで対応していきたいと思っているんですね。

 だから今回の対応方針でも、ステレオタイプ的に、まず体育館に行ってもらって、その後スチール製の仮設住宅に入ってもらって、2年後は勝手に出ていってくださいという、そういう対応は、非常に効率的な対応かも知れないけれども、自分のお父さんやお母さんが被災者だと、あるいは兄弟が被災者だと思った時には、そんなことできませんよね。だからそういうふうな感じで、今後の仮設住宅を、2年後はどうするかということも考えていきたいと思っています。

Q
 その関係でいうと、どこかのタイミングで、その後、賃料をとるのか、阿蘇市との話し合いになると思いますけれども、その入居者に買い取ってもらうとか、そういうことを判断するタイミングは出てきますね。

蒲島知事
 可能性はいろんなものがあると思います。例えば、自分で家を建てる人は出てきますよね。そういう時は仮設住宅が要りませんので、それをどう畳むかという話になりますし、それからもう、これ以上家を建てる元気はないと思った方々がおられた時には、それはその時に相談できることではないんですかね。

 ただ、今の制度でそういうことは考えられていないので、まずは仮設住宅ということで建てて、今後いろんな形でご相談に応じるというのが、一番適切な対応かなと思っています。

質疑応答

白川周辺の水害について・2

Q
 知事、熊本市内の話なんですが、龍田地区ですね、歴史的には、そこを住宅として開発することについて、熊本県がお墨付きを与えたような経緯もあるようなんですよね。そのあたりの知事のご認識とご見解をいただきたいんですが。

蒲島知事
 それは多分、建築課長に聞いた方がいいですね。

【建築課長】
 建築課でございます。龍田陣内4丁目は、昭和53年と54年の2回、同一の業者に対して開発の許可を行っております。現在は平成4年から熊本市の所管になっておりまして、熊本市から聞いた情報、内容でございますが、詳しい内容につきましては、もう既に廃棄されておりまして、現在我々もつかんでいないところでございますが、経緯的にはそういった53年と54年度2回という開発が行われております。

Q
 知事、今回報道などで、新聞でもテレビでも龍田のエリアがどういうような地形だというのはよくご覧になったかと思うんですけれども、あのあたりは住宅に適しているというふうに思われますか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 水害を経験した後で、私もあの現地に行きました。大変蛇行していますよね。だから、住宅に適していると思って住宅地にしたのか、そう思って許可したのか、いろいろあると思いますけれども。それぞれの判断によって。ただ、これから自分自身で治水対策をするとすれば、あんまり危ない所には住まないような、そういう治水対策の方が大事ではないかと感じました。

 だからそういう意味では、私自身があそこは適しているかどうかとか、それはちょっとここではコメントできませんけれども、やはり、一度経験したこの洪水、それを次の都市計画に生かす。単なる復旧ではなく、そういう面も必要かなと私は思った次第です。

Q
 事務方のご説明を受けると、例えば仮にあそこを住宅地としてもうやめましょうよという権限は県にはないということで、認識としてはいいですか。

【建築課】
 建築課でございますが、現在は開発行為の許可、それから建築基準法による建築の確認等も既に熊本市の権限になっておりますので、我々も市の方に全部書類、同時に建築基準法については46年、開発等につきましては平成4年にもう移管している状況でございます。書類も既に引き継いではおりますが、市の方でも保管年限が過ぎておりますので、破棄されているという状況でございました。現在も、そういったまちづくりに関しましては、市の方の所管になるかと思っています。

Q
 先ほどちょっと住民説明会の話も出ましたけれども、住民説明会の中でも、そもそも熊本県がこういう所に許可を出さなければね、自分達はそこに住むこともなかったし、その開発許可を信用して入ったんだという声が結構強かったんですね。そういう声にはどういうお答えをなさいますか。

【建築課】
 開発行為の許可につきましては、都市計画法の33条の中で規定されておりますが、その中で開発行為が許可されない区域としましては、これは建築基準法の39条の第1項によります災害危険区域という、これは現在も東北地方で水害を受けた地域あたりで指定がされている区域がございます。それから2番目が、地すべり等の防止法による第3条第1項によります、地すべり防止区域、それから3番目が、急傾斜の崩壊による災害の防止に関する法律の急傾斜地崩壊危険区域が指定されておりまして、これに該当する場合は、許可をしないということになっておりますが、その他の河川のそういった洪水等につきましてですね、その予見だけで許可をできないということにはなっておりません。これは当時の書類がどういう判断でですね、されたか、詳しくは分かりませんが、現在から推測しましてもそういう判断になるかと思います。

質疑応答

JR鹿児島本線等の連続立体交差事業について

Q
 知事ちょっと話題を変えて、前回もちょっと出たんですけど、その後、県の方から公表されたので。JRの高架の話で、結果的に2年程遅れるということで公表されました。やっぱり前回も伺いましたけど、熊本市の整備計画にもかなり影響が出る話ですし、再度、遅れることに対する知事の見解を教えてください。

蒲島知事

 今日の熊日新聞の射程にも同じようなコメントがありましたけれども、ちょっと私から考えたら、県庁の方が、行政の方が、文化財があろうがなんだろうが(公共事業計画は)期間内にきちっとやると(いう姿勢でいて)、そのようなもの〔※行政の姿勢〕を文化財が大事ではないかといって批判するのがマスコミではないかと思っていたんですが、今回は逆に、何でこの期間〔※予定工期〕内にやらないんですかと。私はですね、両方ともとても大事だと思うんです。

 知事としてマニフェストで約束して、そして2期目に当選しました。だから私も気持ちとしては2期目の間に高架の事業も終わりたいし、それから駅前の広場も終わりたい。それが1年半遅れる。2年、1年半以上遅れるというのは、それはとても辛いことなんです。

 でも同じように、加藤・細川の文化を、宝を守りきるというのも、これも私の約束なんですね。これは一度壊してしまったら、もう回復できないんです。高架事業は待てばいつか終わるけれども(、文化財は一度壊すと回復できない)。だから文化ってそういう大事なものだと思うんですよね。そういう中でベストミックス、守れるところまで守って、それで将来に生かそうと。高架事業も将来に生かしていきますけれども、文化事業もやっぱり守るべきことは守るべきだと思っています。

 同じようなことをやったのは、これまで日本で行われてこなかった、初めての経験らしいですけれども、禅定寺のお墓を守るために(都市)計画道路を曲げましたけれどね。だから文化ってそういう大事なものだと私は思っています。

Q
 知事ちょっと誤解が。

蒲島知事
 それで、そのベストミックスというのは、その1年半から2年という、私は両者が一番最大限にベストミックスになった部分だと思って、これを許可した次第です。

Q
 今日の射程の記事にはちょっと誤解があると思うんですけれども、文化財をないがしろにしてでも工期を守れという趣旨ではなくてですね、ある程度文化財がここにあるのは分かっていて、それをある程度予見して取り組むべきではなかったんですかという趣旨だと思うんですけれども。

蒲島知事
 そういう天才であれば、あそこに御成道があるかもしれないぞと、じゃちょっとここを線路を曲げようかとかですね、そういうことはできますけれども、実際にやっぱり掘ってみて初めて分かるんですよ。そういう予測不可能なことがやはり政治にはあると私は感じております。

 その時に、決断しなくてはいけないんです。これに蓋をして、そのまま時間どおりにやるのか、あるいはこれを生かして発掘して、そして将来の加藤・細川の文化として守るのか。将来、御成道ができれば、今、私が考えているフリーダムトレイルと言っているんですけれども、熊本駅から熊本城までの遊歩道というんですか、これが確立できるのではないかとも考えています。そういう意味では、知事の判断というのはそういう様々な要因で、何でそれを知らなかったんだと言われたら、それは予想不可能なんですよ、誰が考えても。そこまで批判されるとすれば、やっぱりなかなか(判断)できないのではないかと私は思います。

 どう思いますか。

Q
 事務方のでも不可抗力と表現をされているので、そういうことだと思うんですが。

蒲島知事
 だから不可抗力の中で発見されたと、その時に知事はどうするかということですよね。判断ですよね。

 だからそれも生かしながら、そして連立事業もとにかく最大限進めようと、そういう判断をして、両者が生かせる道が1年半の遅れであったということで、私はそういう意味ではベストミックスといいますかね、両方を生かしきった判断ではないかと、そういうふうに考えています。

Q
 予見できたかどうかという話になると、もうややこしいので止めますけど、結果的に1年半か2年遅れるということに対する知事のお気持ちはどうですか。

蒲島知事
 これについては、こういう状況が出現した段階で、決断を迫られたと。1年半遅れてもいいから文化財を守るべきだと。そして、両方が将来熊本の宝となる、そういう長期的な利益を考えると、この方法しかなかったのではないかと私は思います。

 説明責任はあると思いますので、今のが説明です。

質疑応答

大阪維新の会をめぐる政治状況について

Q
 知事すみません。ちょっと話題が変わるんですが。ちょっと国政の話なんですけれども、最近永田町の方は解散総選挙が少し念頭にある中で、いわゆる既成政党が「大阪維新の会」との連携でありますとか、維新の会ともその距離をいろんな形で測るのが表面化してきているようなんですけれども、その中で熊本で言いますと松野頼久議員の動きというのも報道されているところなんですけれども、こうした「大阪維新の会」が存在し、それがその既成政党、国会議員達にいろんな影響を与え、そこでまた駆け引きだったり、そういった連携を模索したりという動きが続いている、この今の中央の政治状況というのをどういうふうにご覧になってますでしょうか。

蒲島知事
 これは個人的な見解として述べたいと思いますけれども、小選挙区制の下では、既成の政党以外のグループが選挙で戦うことはとても不利になっているんです。まず一番思い浮かぶのは、5人以上の議員がいない政党であれば、これは政党要件がありませんので比例区に候補者を立てることができない。これは、維新の会などにとっては致命的な問題だと思います。

 そういう意味で、橋下市長は小選挙区制の下での不利な状況をどのように改善するかということで、現職の議員の方に話をされて、そして5人以上の政党になるというのは、これは合理的な判断ですよね。誰が考えてもそういうふうに考えられたと思います。

 そういう形での政党の要件を満たそうという動きがあり、もう一方ではその動きをものすごい大きなチャンスと捉える人達もいるということの様々な動きの中で、これから維新の会と既成政党との連携なり、あるいは反発なり、それが選挙まで続くのではないかと思っています。

 ただ、これは予想されたことでありまして、私が橋下さんであっても、同じように政党にしない限り選挙は戦えないと。全国的にですね、関西では小選挙区で戦えるかも知れませんけれども、全国的なベースで考えると比例区がとても大事になってきますので、多分そういう状況が今出現しつつあるのかなと、客観的にというか、見ております。いいでしょうか。

Q
 ただ、そういう次の総選挙を見据えたというところで多分、いろんな動きが出ているということで、いわゆる政局ですよね。政局的な動きが続くことで、要は国政が停滞しているとか、そういう離合集散、政治家不信みたいな批判というのもあります。そういう本来国として進めていかないといけないことが停滞するとか、そういった懸念みたいなことというのは何かございますか。

蒲島知事
 これは一つの政権交代というものがあった後の反応でありますから、私どもがこれを動かすことはできませんので、そういう状況にどうやって的確に県として、県知事として対応していくか。そして、県民の幸福量を最大化するために、どうしなくてはいけないかということだけを考えて毎日仕事しているところであります。

Q
 もう1点、どうしても維新の会というのが政局の動きの中で、中心的な話題になっているところなんですけれども、知事ご自身としては、個人的見解で結構なんですけど、大阪維新の会が今後そういう各種世論調査とかもありますけれども、例えば熊本も含めた、あるいは全国的にムーブメントといいますか、そういったものを起こす…。

蒲島知事
 ちょっとそこまでは、私も橋下さんとも友人関係にありますし、他の政党の方とも友人関係にありますので、評価は避けたいと思います。

質疑応答

“州都”をテーマとした「くまもと未来会議」について

Q
 来週ですね、道州制の州都の有識者委員会があると思うんですけれども、御厨さんを始め、初めて参加されるメンバーが何人もいらっしゃいますけれども、今度の委員会にはどんなことを期待されていますでしょうか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
 この、道州制になった時の州都を目指す州都構想委員会〔※“州都”をテーマとしたくまもと未来会議〕については、あまり議長の方から議題設定というよりも、最初の段階の方は(それぞれの委員の)思いを述べていただく、熊本の可能性、それから州都に向かう動きの為には何をしなくてはいけないか。それから条件を整えているかどうか。整えていなければどういうことをすればいいか。それを熊本県人でない方々も含めて語っていただきたいというのが今回の構想委員会〔※くまもと未来会議〕でありますし、特に御厨さんは「政治と建物」、「政治と館(やかた)」というんですか。もっというと「権力と館(やかた)」の専門家でありますので、そのような観点から面白い議論が展開できるのかなと思っています。

 それから伊東豊雄さんは当然世界的に有名な建築家でありますから、そういう観点から、前回はどちらかと言えばソフトの部門の話が多かったですけれども、今回の参加者の方について言えば、ハードも含めて話が展開できるのかなと思っています。

質疑応答

県民栄誉賞の贈呈について・2

Q
 知事すみません。1点、県民栄誉賞の件なんですが、今度24日は多分お祭りになってしまうので、聞けないとは思っているんですけれども、受賞履歴を見ますと、剥奪者も含めて7人中5人がスポーツ選手なんですね。非常にスポーツ選手は結果が出てますし、分かりやすいんですけれども、例えば熊本県として定期的にですね、例えば文化人とか、研究者とか、こういった方たちの候補者としてのリストアップみたいなもの作業をなさっているのか。スポーツ選手ばっかりじゃなくて、文化人とか研究者に対しての期待というものはいかがでしょうか。

蒲島知
 これまで5人の方ですかね、ちょっと待ってください。6人の方、今回6回目ですけれども、チャーリー永谷さんはスポーツ選手ではありませんよね。それから蟻田さんは研究者ですよね。

 そういう意味では、スポーツ選手がちょっと目立っているかも知れませんけれども、他の分野を無視しているということではありませんので、いつも目を光らせて、ふさわしい人がいたら推薦したいと(思っています)。でも万人がやっぱり納得しなくてはいけないということになりますと、やはりこのオリンピックはとても大きな、そこのメダルというのは大きなステージですよね。

 それで、例えば私が大学時代に論文を書いて有名な論文だったとしても、ほとんど無視されますから。だからそういう構造的な舞台の差はあるかも知れません。それをもう一生懸命に(候補者を探して)、(オリンピックでのメダルといった)そういう規定路線(だけ)ではなくて、そういうふさわしい人がいれば(県民栄誉賞を贈呈したと思います)。皆さんからの推薦も受け付けます。

 是非、幅広い方に県民栄誉賞をとっていただきたいなと思っています。

質疑応答

東アジア情勢について

Q
 東アジア情勢についてお伺いしたいんですけれども、昨日、終戦記念日も迎えましたけれども、先日ですね、李明博大統領が、天皇の訪韓には独立活動家への謝罪が必要だというようなことを言ったりだとか、非常に今、過去の歴史認識をめぐって、日韓関係というのが混沌として来ているというところがあると思うんですけれども、九州と韓国はかなり地理的にも近い関係にありますし、こういった混沌とした日韓関係について、今、知事としてどのような見解を持っていらっしゃるのか、お聞かせいただけますか。

蒲島知事
 外交、防衛に関しては、私自身は、国の専管事項でありますので、知事としてコメントは避けたいと思いますが、ただ、私自身のマニフェストと(新)4ヵ年戦略の中で、大きな4つの柱のうちの一つが、「アジアとつながる」であります。

 これは熊本県だけではなくて、日本全体がこれから高齢化かつ人口減少が進む中で、アジアとどうつながっていくかということはとても大事なことだと思っているんですよね。アジアとどういうふうな友好関係を作っていくか。これは県知事としてだけではなくて、多分、日本全体の大きな問題だと思うんですよね。

 だから是非、このような様々な衝突があっても、これまで熊本県だけを考えてみましても、日韓関係にいろんな問題があっても、30年間、同じ友好関係を地方都市同士でつなげて来ましたから、民と民とか、あるいは社会と社会、あるいは地域と地域ということでつながって、強いつながりを持ちながら、国政における様々な摩擦をしのいでいくというか、それにもかかわらず友好関係を作っていかなくてはいけないと思っています。

 そういう意味では「アジアとつながる」という私の4本柱の一つをこれからも大事にしていきたいなと思っていますし、それが日本全体にとっても大事だと思っていますので、なるべくこの状況を、摩擦の状況を解消して欲しいというのが、知事としてのお願いです。

 すみません。じゃこれで。

(幹事社)
 ありがとうございました。

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