ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > ようこそ知事室 > 知事の発言 > 訓辞・寄稿 ほか > 蒲島知事就任式あいさつ(平成20年(2008年)4月16日)

本文

蒲島知事就任式あいさつ(平成20年(2008年)4月16日)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006663 更新日:2020年8月1日更新

 皆さん、おはようございます。この度、熊本県知事選で無事当選し、本日から熊本県知事に就任いたしました蒲島郁夫です。よろしくお願いします。

 今日この日から、皆さんと共に、熊本の夢の実現に向けて頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。とりわけ、ここにいらっしゃる幹部の皆さんは、県民の夢のために、私と共に一生懸命に頑張って、この4年間を走り抜けてほしいというふうに思います。

 先程、登庁いたしましたけれども、多くの職員の皆さんが温かく迎えてくださいました。また同時に、熊本県知事という職責の重さを改めて痛感した次第です。しかしながら、新しい熊本をみんなと一緒につくっていくんだというわくわくした期待感も同時にあります。そして、そのような期待感を持ちながら、皆さんの前にこのように立っております。

 職員の皆さんに熊本県知事としての私の決意を申し上げる前に、まずは、この熊本県を支え、これまで導いて来られた潮谷前知事に対して、心から感謝申し上げます。潮谷前知事におかれては、2期8年、熊本県政の発展に多大な御尽力を頂きました。なかでも、ユニバーサルデザインの手法を県政運営に取り入れられるという先駆的な取組みというのは、全国でも注目を集めていました。今や国内外で高い評価を受けています。多様な県民のニーズを敏感に察知し、施策へつなげる、そのきめ細やかな手法は、改めて敬意に値するものです。

 私には、三つの知事としての決意があります。

 まず、第一の決意は、熊本の可能性を最大化する。私は、選挙期間中、県内様々な地域を回らさせていただきました。そして、直接、県民と触れ合い、話をする機会を得ることができました。なかには、私のところに駆け寄って、そして、悲痛な叫び、あるいは、県政への熱い期待、それを訴える方がたくさんおられました。私は、これまで、政治学の立場から選挙の分析を行って参りましたが、今回、実際に選挙を通して県民と真正面から向き合うことができました。それを踏まえて、人々は選挙を通して我々候補者に何かを訴えようとしていると、あるいは、課題を抱えていることをメッセージとして送ろうとしている、それがひしひしと感じられました。それは裏を返せば、政治に対する、あるいは県政に対する大きな期待を抱いているということの現れでもあります。私は、この県民の願い、苦しみ、それを選挙を通して強く実感しました。

 熊本は、無限の可能性を秘めています。県民の皆様に応えるためには、県民誰もが幸せで安心だと、そのような生活を送ってほしいと、それが選挙を経験した知事の願いでもあります。これまで、県民総生産、お金で計ったその総生産を基準としてきましたけれども、これからは県民の総幸福量の最大化、GNPからGNH、グロス・ナショナル・ハピネスいうものを最大化したい。そして、その過程で、熊本県に眠っている可能性を最大化して、さらに躍進し、飛躍する県にしたいと思っています。それを皆さんと共に実行していきたいというのが私の第一の希望です。

 第二は、これから熊本県を良くするために、あらゆる知恵と力を使いながら、多くの課題に、立ち向かっていかなければいけません。私の持論の一つに、「逆境にこそ夢がある。今の立場が悪ければ悪いほど、未来の可能性がある」というものがあります。私がこれまで歩んできた人生も苦労や挫折がありましたけれども、常に、未来への確固たる夢を持って歩いてきました。確固たる夢を持つと、必ずそれは叶うと私は信じています。熊本県も逆境の中にあると言われていますけれども、それを悲観せずに、逆境だからこそ、それを克服すれば素晴らしい未来があると、そのようなプラス思考で私と一緒に県政を担ってほしいと思っています。

 熊本県の夢の主役というのは、県民の方々です。県民の一人一人がこうありたいという夢を持ち、その実現に向けた一歩を踏み出すことが重要です。そのためには、県庁だけではなく、県民の方々をすべて巻き込んだ県民総力戦で、この逆境を乗り越えていきたいというふうに思っています。私は、単なるお役所仕事はもう終わったと思います。職員の人も県民も一緒になって、これから頑張っていきたいと考えています。

 直ちに取り組む課題には三つあります。

 一つは財政再建です。財政再建はまったなしです。そして、毎年増加する借金、税収の不足に加えて、皆さんが努力してきた基金もとても縮小してしまい、もはや枯渇寸前にあります。だから、早急にこの財政を改革しなければいけないと思います。そのためには、スピーディな取組みが必要です。一刻の有余もなく、今すぐ財政の立て直しに取りかからなければならないと思っています。私は、マニフェストにも掲げたように、4年間で400億の財源確保を目指して、「熊本財政再建戦略」を策定したいと思っています。そのために、マニフェストにあるように自らの給与を100万円カットして、県民の所得とほぼ同じ24万にすることにしています。自ら態度に示すことで、皆さんにも、県政を担っていると、いかに財政が厳しい状況にあるかということを、改めて考えてもらいたいと思います。そのためには、業務の効率化、あらゆる分野での経費削減、その意識を持って取り組んでもらいたいと思います。この税金は、あるいは予算は使い切るものというこれまでの考え方を今日から捨てて、税金は自分の金と同じように大切に、大切に使わなければいけない、そして、なるべく残すと、そのような方向でこの財政再建を進めてもらいたいというふうに思います。

 財政再建のほか、川辺川問題、水俣病問題、様々な問題があります。私は、この様々な難関を短期間に乗り切ることをマニフェストで約束しております。このためには、どうしても皆さんのご協力が必要です。是非、私と一緒にこの難局を乗り切り、そして夢のある政策を行いたい、そして、この4年間で、ああよかった、蒲島県政でよかったなと、皆さん自身も県民の方も思っていただきたいと、そのように切に希望しております。

 職員の皆さんにいくつかのお願いがあります。一つは、職員自らが考えて行動する、そういう態度をとってほしい。まず、国が悪いからとか、他の県と比べると熊本県はそんなに悪くないとか、そういう態度を改めてほしいと、つまり、国への依存度をなくしてほしいと思います。国に頼っていただけでは、決して地方の自立はありません。さきほど言いましたように、他の県と比べてほしくない、他の県と比べると熊本県はこの程度ですということは県民にとって何の意味もない。熊本県が実際にどのようなものであるか、それを示すことが我々の役割ではないかと思っています。

 もう一つは、私をなるべく活用してほしいと思います。そして、活用しながら、どんどん、どんどん使って、そして熊本県をなるべく稼げる県にしてほしい。自分のことを言うのはあまり好きではありませんけれども、私のこれまでの経験のなかで、海外を含めて私にもいくつかの人脈、ネットワークがあります。これを、企業誘致、熊本の産業の振興、地域の活力のためにどんどん、どんどん使ってほしいと、遠慮なく使ってほしいと思います。そして、私自身が皆さんの要請に応えて、トップセールスマンとして先頭に立って走りたいと思っています。そして、熊本県が元気になるように、自らも積極的に熊本県をPRしていきたい。だから、どうぞ私を活用してください。

 三番目に大事なことは、県民の目線で仕事をすることです。我々がこれから使用する貴重な財源は、県政にとっての貴重な財源というのは、県民の方々からいただいた税金です。それは最適、最善のかたちで配分されるべきだと思います。県民全体の幸福のために投じなければいけません。それから、これまではどちらかというと、県が行動するときに、国がこのように考えていると、県は国の代理人というかたちが多かった傾向もあると思います。だんだん、だんだん、それは改善されておりますけれども、県は国の代理人ではなくて県民の代表だと、県庁も県民の目線ですべての県政を行ってほしいと。まず自分たちがやっているのは国のためなのか、自分のためなのか、それとも県民のためなのか、それを一度考えてほしい。自分がやっていることは県民から見ると無駄遣いではないか、そういうことを一度考えてほしい。一人一人が県民の目線で考えることによって、「ああ、県庁も変わったな」と、そういうふうに言われてほしいと思います。

 最後になりますが、熊本県が目指す夢の実現までには、数多くの困難を抱えております。しかし、熊本の未来を信じ、県民みなが互いに手を取り合い、努力を重ねることで、必ずやこの難問を克服することができると私は信じています。私は、無限の可能性を持った、この熊本県の可能性を引き出すために、いかなる努力も惜しまない、そういう覚悟でいます。私は、直感的に、熊本は今以上に大きく飛躍する、その時期に来ていると思っています。子どもたちが夢を持ち、若者が地元で仕事を持ち、そして高齢者の方々が安心して暮らせるような、そのような熊本県にしたいと思っています。私も頑張りますので、どうぞ職員の皆さま、私と一緒に、この熊本県の可能性を最大化するとともに、是非、熊本県の県民の総幸福量を最大化するように頑張りましょう。よろしくお願いします