ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > ようこそ知事室 > 知事の発言 > 訓辞・寄稿 ほか > 平成25年仕事始め式知事訓辞

本文

平成25年仕事始め式知事訓辞

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006662 更新日:2020年8月1日更新

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 今日は、どういう天気かなと思っておりましたところ、大変すばらしい天気になりました。このスピーチは、天候によって長さが変わります(笑)。今日、天気がいいので、長くと思いましたけれども、温度が低いので、中ぐらいのスピーチにしたいと思います。
 まず、今日の訓示のポイントは、4つあります。1つは、今回の災害対策で皆さんとともに、歴史に名前を残そうということです。2番目は、新しい政権ができ、この政権によって、必ずや景気回復と経済の発展が遂げられるものと思っています。その大きな波に熊本県も乗ろうということです。3番目のポイントは、次のくまモンをみんなで探そう、ということです。そして、4番目が、「熊本発の“イノベーション”」を我々の手で興そうということです。今日は、このポイントに沿ってお話ししたいと思います。
 私が知事になって4年と8カ月ですが、初めて、大災害に遭いました。それが昨年7月12日の阿蘇を中心とする大豪雨であります。そこで、私は3つの原則を皆さんに示しました。1つは、被災者の痛みを最小化すること。2番目は、型通りの復旧・復興ではなく、創造的な復旧・復興を行おうということ。3番目は、この創造的な復興を通して将来の熊本の発展につなげようということです。この3原則と、一日も早く元に戻りたいという被災者の気持ちとは、相反するところもありますけれども、やはりこの3原則に沿ってやってよかったと今は感じております。皆さんには、相当なストレスを与えたかもしれませんが、後で振り返ってみた時に、この3原則に沿ってやったことがよかった、と皆さんが思ってほしいと思います。
 先ほど、「災害対策で歴史に名前を残そう」ということを申し上げましたけれども、この3つの原則に沿って復旧・復興を行うことによって、私は新たな災害対策として、県庁の歴史に名前を残すことができるんじゃないかと思っています。創造的な復興ということでは、国道57号の滝室坂の復興を将来の中九州横断道路につなげることも、とても創造的であります。また、大洪水に遭った農地をそのまま元に戻すのではなく、それを集積して大区画化しようという試みもやはり歴史的なものではないかと思っています。それから、土砂災害に遭った地域でその土砂を利用して宅地化して、危険な所から移転してもらうという試みも、私は大変創造性のあるものではないかと思っています。さらに、その土砂を使って、緊急避難路を兼ねたバイパスを造ることも、私は創造的だと思っています。そして、龍田地区における河道の変更、これも加藤清正以来の大事業だというふうに言っておられる方もいます。そして、木造で仮設住宅を造りましたが、それを2年たった後でも終の棲家として使えるような方策ができないかという制度的な試みもやってみたいと考えています。私はこれら全てができれば、歴史に名前を残すような災害に対する復旧・復興ではないかと思っています。これを皆さんとともに、これから私の任期中に是非やり遂げたいと思っています。その最初の大きなステップが今年であります。それを皆さんと一緒に取り組みたいというのが第一のポイントであります。
 第2のポイントは、「波に乗ろう」ということであります。政権交代が起こりました。そして、現在、国において大型補正が今、準備されています。その後に平成25年度の予算が編成されます。私はこの大型補正と平成25年度予算、これによって日本の経済成長がなければ、日本全体がダメになるような気がします。これは自民党がダメになるというよりも、日本全体がダメになるような気がします。だからこの大きな波に熊本県も乗ろう、と。ただ、乗るだけではなくて、新4カ年戦略に掲げている4つの目標、熊本の「活力を創る」、「アジアとつながる」、「安心を実現する」、「百年の礎を築く」、この4つの目標に沿った形で、大型補正、そして平成25年度の予算を活用したいと思っています。
 そういう意味では、もう一度、皆さん方も、新4カ年戦略を概略編でいいので、復習してほしいと思います。新4カ年戦略に合わせて、この予算を活用して、無駄遣いをしないような予算の使い方をしたいと思います。そして、後世に借金を残すような使い方でなく、真に百年後を見据えたこの熊本の発展のための予算の使い方をしてほしいと思っています。
 3番目は、「もう一つのくまモンを探そう」というのが私のメッセージであります。既に、くまモンは大成功しております。私は、熊本県民の総幸福量の最大化ということが県庁の目的であり、そして蒲島県政の目的として掲げています。この目的を達成するために、4つの要因を挙げています。1つは、経済的な豊かさ。2番目は、品格とプライド。3番目が安心・安全。4番目が夢であります。この4つの要因に、間接的に効くような政策は何か。くまモンがその一つの政策でありますが、くまモンは、くまモン自体の存在感とともに、経済的な豊かさにも結び付いている。熊本県のプライドにも結び付いている。そして安心・安全、そして子どもたちの夢にも結びついている。そういう間接的な影響が、とてもあります。だから、皆さんがこれから政策を考えるときに、くまモンを想像してほしい。くまモンのような政策は何かと。非常に効率的で、くまモンの存在そのものも将来に残る、加えて間接的に、今言った経済、プライド、安心・安全、そして夢に結びついている。だから、皆さんがそれぞれの部、それぞれの課、それぞれの係で政策を考えるときに、どのような形でこの4つの要因に効くか、そしてその政策そのものが将来的にすばらしいものであるという、そういう政策を考えてほしいと思っています。
 私自身、2番目のくまモンを探しました。私自身は、「緑の公共事業」と呼んでおりますけれども、かつてイエロープロジェクトという形で農業政策について示したことがあります。農業の多面性、農業だけではなくて観光に対する影響、環境に対する影響、地下水に対する影響、何よりも豊かなすばらしい田園風景というのは、人々の心をとても豊かにします。熊本県をすばらしい品格のあるものにします。つまり、農業生産額だけではなく、そういう農業の多面性のために今年は予算を使いたい。そういう形で、熊本の品格と夢とそして経済的豊かさを持って来たいと考えました。皆さんも、それぞれの部局で、それぞれの課で、そういう政策を考えていただきたい。大きな政策は、新4カ年戦略がありますが、それ以外にこういうのもやりたいというものがあれば、是非、私にでも、あるいは部長にでも課長にでも言って、取り組んでほしいと思っています。
 4番目が、「熊本発の“イノベーション”」です。熊本は、様々な可能性を秘めています。ただ、「熊本発」ということがとても大事であります。くまモンも「熊本発」であります。それから、先ほど言った「緑の公共事業」も「熊本発」にしたい。それから歴史に残る災害対策も「熊本発」にしたい。その他にも、元旦の熊日新聞に載っておりましたが、県民運動としての新エネルギー対策。今、新エネルギーのコストは、電気代という形で県民が払っています。そしてその利益は、殆どが県外に行ってしまっている。そうではなくて、県民が出資したお金で発電事業を行い、その利益を県民に還元できるような、そういうシステムはできないだろうかと。それが一つの「熊本発の“イノベーション”」であると思います。また熊本は、ハウス栽培がとても盛んでありますが、そのハウス栽培のエネルギーに木質のバイオマスを使う、これも「熊本発」。それから、将来グローバル化したときに、英語がとても大事になります。熊本には、教育委員会が作った素晴らしい教材があります。この熊本の教材を使って、熊本の子どもたち、生徒たちに英語教育をする。国の方針に頼らなくていいような、すばらしいテキストブックでありますので、そのようなものを作る。そういう意味で、皆さんに対するお願いとしては、「熊本発の“イノベーション”」をいっぱい作ってほしいと思います。
 今、4つのお願いをしました。1つは、歴史に残るような災害対策を行ってほしい。それから2番目に、大きな波に乗ってほしい。3番目に、次から次にくまモンのようなすばらしい政策を作ってほしい。4番目に「熊本発の“イノベーション”」を行ってほしい。これが皆さんに対するお願いであります。
 私は初詣に行ったときにおみくじを引きました。幸い、今年のおみくじは大吉でした。大吉でなくても運がよかった蒲島県政でありますので、大吉になった今年の蒲島県政は、とても運があると思います。皆さんも、知事の運を信じて、一緒に先ほどの4つの目標と、4つのお願いに向かって、今年も一緒に熊本県政、蒲島県政を引っ張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

お問い合わせ先

知事公室
電話:096−333−2010