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平成22年 5月19日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006483 更新日:2010年5月19日更新

日時:平成22年5月19日(水曜日) 午前10時00分から
場所:知事応接室

発表項目

質疑応答

発表項目

口蹄疫対策について

報道資料(PDFファイル:777KB)

(幹事社)
 おはようございます。

 幹事社の読売新聞です。よろしくお願い致します。

 最初に知事の方から発表項目のご説明をお願い致します。

蒲島知事
 今日は2項目について発表があります。

 皆さんも既にご存知のように、宮崎県において口蹄疫の被害が拡大する中で、昨日5月18日に「口蹄疫非常事態宣言」が出されました。

 本県としても、県内に口蹄疫が侵入しないよう、最善を尽くして参りました。このような事態を受けて、非常事態に準じて、更に一段と警戒を強め、防疫体制を徹底致します。

 まず第一番目に、制限区域内においては、畜産農家以外の一般の県民の皆様も、公共施設などの人が集まる場所での消毒を徹底していただきたいと思います。

 二番目の態勢として、一般車両については、えびの市と隣接する人吉・球磨地域において消毒を徹底します。

 この地図で見ますと、(1)の国道221号沿いの人吉市大畑町。ここです(地図を指し示す【地図も添付】)。ここが人吉とえびの市が隣接する所で一番重要なポイントだと思っております。

 それから(3)の国道219号、ここは球磨村の渡ですけれども、ここでも一般車両も消毒の対象となります。

 それから国道219号沿いの錦町町民グラウンド。これは(5)ですね。ここも一般車両も消毒対象となります。

 (6)の国道219号沿いの湯前町横谷トンネル付近。このような所はこれまで一般車両は消毒対象となっておりませんでしたけれども、更に警戒を強めるために、4ヶ所において一般車両も消毒の対象と致します。それから畜産関係の車両の通行が多い道路では、消石灰を散布していきます。

 3番目としては、これは偶蹄類、ひづめが2つある家畜ですけれども、この畜産農家に対しては、既に4月30日に消毒の知事命令を出しております。

 再度、その消毒命令の徹底を図るためにハガキを送付しました。このハガキを持って消石灰の引換えができるようにしております。それを持って消毒してほしいと思います。

 農家の皆様は、自らの財産である家畜は自ら守るという認識に立っていただきたいと思います。そのうえで進入道路及び畜舎をはじめとする敷地の消毒の徹底、また外部の方々の立入禁止、それから新聞配達、郵便配達などの方々は、日常生活に必要ではありますけれども、その方々に対しても消毒若しくは敷地内には入らないような方策をとってほしいと思っています。

 今後とも県としましては、引き続き市町村、関係団体と一体となって、防疫強化に努めて参ります。

コメントする蒲島知事の写真
 以上が口蹄疫に関するコメントです。

発表項目

県産「桃」を使った水道町スウィーツプロジェクト第5弾について

 それから明るい話題になりますけれども、県産「桃」を使った水道町のスウィーツプロジェクトの第5弾についてお知らせします。

 水道町スウィーツプロジェクトは、県が誇る農産品を使ったお菓子を開発し、水道町という熊本市中心地の街おこしに利用するイベントで、2009年1月から展開されています。今回はその第5弾として、県産の「桃」を使ったスウィーツを提供するプロジェクトが6月2日から8月31日まで行われます。

 県産の「桃」を使ったスウィーツが、水道町界隈の料理店・菓子店9店舗で提供され、県の特産品のPRとともに、商店街への集客を高めるものと期待されます。

 皆さんのお手元に、宇城地域産の「桃」を使用し、水道町の菓子店などで創作されたお菓子を用意しましたので、どうぞお召し上がりください。

 このスウィーツプロジェクト並びに県産の桃の特徴等については、お配りした報道資料をご覧ください。

 皆さんも食べてください。とても美味しいです。

 以上が私のコメントです。
県産「桃」を使用したスイーツの写真

質疑応答

口蹄疫対策について

(幹事社)
 ありがとうございました。

 まず発表項目から質問を先に行って、その後にその他のテーマで質問していただこうと思います。まず幹事社から3点ほどお願いします。

 まず口蹄疫の関連ですけれども、国の方で、蔓延している地域の家畜について、全頭処分であったり、ワクチンを投与したりというような案が示される、という報道がありますけれども、県としてそれをどのように受け止められますでしょうか。

蒲島知事
 まだ、国の方針が決められていませんけれども、口蹄疫に関する対策としては県として3つの点が重要だと考えています。

 一つは、発生地においてどうやって封じ込めるか。その封じ込めがうまくできていないと(いけないという点)。

 その対策として(国は)ワクチン投与、あるいは一定の範囲内におけるすべての偶蹄類の家畜の殺処分を考えていると(いうことです)。これについては、なるべく発生源を抑えてほしい、封じ込めてほしい、あらゆる手段を考えてそれをやって欲しいというのが、隣県の熊本県としての希望であります。

 熊本県としては、これを水際でどうやって食い止めるか。このことが一番大事だと思っています。熊本県、大分県、それから鹿児島県は、それに全力を注入していると思っています。

 それとともに家畜を動かさない、あるいは競りをしない、市場が閉じるとか、そういうこともありますので、農家の方々の経済的な負担をどう軽減するか(ということです)。熊本県は500万(円)までの生活資金において、無担保、無利子、それから保証人なしという、非常に簡素化した対応をしています。

 どの方法が一番発生源を封じ込められるかということを、私は英知(叡智)を集めて国も県も考えていると思いますけれども、最善の方法をとってほしいというところまでしか言えません。こうしてほしいというところを私の方から言う段階ではありません。

 ただいずれにしても、ワクチンも完全かというと、そうではない可能性もありますし、すべて殺処分することに同意を得られるか、そういう場合もありますので、この際、今までの前例に捕らわれずに徹底的に封じ込める方策は何かということを、しっかりと国の対策本部では考えてほしいと思っています。

 これ以上蔓延して、熊本が突破されてしまいますと、九州全体に口蹄疫が蔓延するという最悪の事態になると思いますので、私どもはそういう意味で今、水際でくい止めているところです。水際でくい止めるのも、発生源で封じ込めるのも、国全体にとっては重要なことですので、熊本県、大分県、鹿児島県という、隣県に対する配慮も国の方に要請していきたいと思っています。

(幹事社)
 国の対応なんですけれども、初動の遅れを批判する声も出ているんですが、国の対応全般はどのように見ておられますか。

蒲島知事
 後で考えると、いろんな問題が考えられるのではないかと思いますけれども、実際にその場その場で直面した方々のことを思うと、安易に批判したり、その方策が間違っていたというようなことは、私は隣県としては言うべきではないと思っています。

 やはり、その時その時で一生懸命にやられたと(思います)。後でこうすればよかったということは多分にあるかも知れません。そういう意味で、この現状をどうやって防ぐかということで、私の頭の中は一杯です。

(幹事社)
 最後に1点だけ、発表項目の中であった、消毒の知事命令ということなんですけれども、それをもう少し具体的に(お願いします)。

蒲島知事
 偶蹄類の家畜を飼育している各農家に対して、消毒の徹底について4月30日に知事命令が出ておりますので、それに沿った形で消毒の徹底をお願いしています。4月30日付けで移動制限区域と搬出制限区域に同時に出されております。

 (幹事社)
 各社からどうぞ。


 今、発表された自主的な一般車両の消毒ポイントなんですけれども、これは新たに1ヶ所から4ヶ所に増やすという理解でいいのでしょうか。

蒲島知事
 既に、畜産関係、飼料関係(の車両)については消毒をやっていました。しかし、新たに一般車両も消毒の対象とすると(いうことにしました)。もう既に(1)(R212、人吉市大畑)のところは一般車両について、マットの上を徐行してもらうという形で消毒はしておりましたけれども、それだけでは十分ではないのではないかということで、さらにタイヤの上の方の泥避けのところも含めて消毒するというのが今の態勢です。


 4ヶ所にしたのは、いつからでしょうか。

(畜産課)
 今日からでございます。


 大体、全車両、マットとタイヤを含めた消毒ということなんですか。

蒲島知事
 今、(この(1)のポイント(R212、人吉市大畑)では)1日2000台ぐらい走るんです。結構、宮崎からの車が多いものですから、最初は畜産関係だけの消毒でしたが、一般車両をどうするかという問題がありましたので、まずマットを敷いたわけです。

 この非常事態宣言を受けて、もう少し徹底すべきではないかということで、一般車両の消毒を対象に含めたということです。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真


 24時間体制になっているのが、大畑町のみですけれども、これはどういった判断で(されたのでしょうか)。

蒲島知事
 これは、最も宮崎県のえびの市と直結している道路であると(いうことから、このように致しました)。私も実際に現場に行ったところ、熊本側に来る車のナンバーを見ますと殆どが宮崎ナンバーなんです。ここは1日2000台という大量の車が通っておりますので、やはり24時間体制にして、かつそこに最大限の力を発揮すべきということで24時間としました。


 他のところも本来は24時間にしたいんだけれどもということですか。

蒲島知事
 当然、人員も財政もすべて無限大であれば、そういうことになると思います。私も見に行きましたけれども、例えば横谷トンネルでは、夜は暗い峠ですから、頻繁に車が通るわけではない。多分あまり通っていないのではないかということで、資源(人員等)を集中するとすれば、夜もたくさん通っているこの(1)のポイントではないかと思っています。幸いに峠を通ってきますから防ぎやすい。そういう体制にはなっています。ただここを越えて人吉・球磨に入りますと盆地ですから、これは大変防ぎにくい地形です。


 関連して、素人的な疑問で恐縮なんですけれども、一般車両が対象となるということは、地理的にいえば人吉とえびのは高速道路で直結しているんですが、これは(どうなんでしょうか)。

(畜産課)
 (4)の人吉、梢山工業団地入り口。ここで高速道路の出口での消毒をします。

蒲島知事
 ここでチェックできるということです。


 高速に関してはそこで全部やる(ようなことになるのでしょうか)。

蒲島知事
 ただ、人吉だけでいいのか、もっと他の高速の出口もあるのではないかということもあります。それについては今、部内で検討しているところです。

 少なくとも私どもの想定では、宮崎から出てくる時に、高速に入る前に何箇所か消毒ポイントを通ってきたと思っていますし、それから、その消毒を受けたという証明書がなければ農家に入れませんので、そういう形で今のところ防ぎきっているのかなと思っています。ただこれは欲を言えばきりがありません。かつて、空気を介して100キロ位、病原が飛ぶような感染があったと聞いておりますので、発生以来、熊本県としてできる最大限のことをやっているところです。


 全頭処分の関係なんですけれども、一定範囲の殺処分を考えた時に、その一定範囲が、例えば移動制限区域に指定となった場合は、人吉の農家が入ってきてしまうわけなんですが、その全頭処分の範囲について、今知事がどうお考えかということと、その範囲の指定について国に対して何かご意見等をお持ちだったら教えてください。

蒲島知事
 私は国の方で、これだけの範囲内で殺処分をしなければいけないと決めたら、それに従うべきだと思っています。

 これは人吉の一部、5軒が今、その区域にかかっているということです。

 それから今、ワクチンという方向を考えておりますが、いずれにしても多大な損害、精神的な苦痛を伴うものであります。そのような多大な損害と、精神的苦痛を超えてでも、ここで封じこめなくてはいけないという判断をされたら、当然、県としてもそれに沿っていきたいと思っています。

 川南町とえびの市では状況が違うということもあります。完璧に処理されているということであれば、また違った方策も出るかもしれません。


 その関連で、国からはそういった調整の話はまだきていないということで理解していいですか。

蒲島知事
 少なくとも私のところまでは(話は)あってないと思っています。

 まだきていませんね。

(畜産課)
 まだきておりません。


 宮崎の方で冒頭お触れになりましたように、非常事態の宣言を出されて、宮崎のいわゆるブランド牛、宮崎牛の種牛にまで被害が今回及んだ。これは宮崎県にとっては、経済的、ブランドのイメージ、様々な面で非常に影響が大きく深刻な事態だと思うんですけれども、熊本に関しても、あか牛の種牛でありますとか、そういったその熊本のブランド牛といわれる種牛があります。熊本の種牛を守るための防疫体制といいますか、その点についての取組み、不安な点など宮崎の例を踏まえていかがでしょうか。

蒲島知事
 宮崎のケースは大変悲しいことでありまして、宮崎県としては大変な努力を重ねながらすばらしい種牛を育てられてきたと(思っています)。

 私も畜産学の卒業論文は「人工授精の経済的分析」という論文を書きましたので、種牛の重要性、それは一番理解しているつもりです。そういう意味では40頭以上、種牛を育てられたのを殺処分しなければいけなかった方々の苦しみは、とても大きいものだと思っています。6頭は是非助かってほしいと私は思っていますし、宮崎の宝というのは日本の宝でもあるわけです。

 熊本のあか牛についてどのようにするかというご質問だと思いますけれども、これも分散するのか、あるいはどういった形で守るのかというのは今検討中であります。一番いい形で守りたいと思っています。

 ただ分けて育てればいいのかというものではなくて、やはり牛も動物ですから、ストレスということも考えなくてはいけないし、今の段階では検討する時間がありますので、その中で最大限の考慮を持って検討していきたいと思っています。


 昨日、宮崎県知事から非常事態宣言が出まして、一般市民の外出も控えてほしいというような指示、要請が出ているようですけれども、熊本県でもいろんな行事とかイベント等の自粛というのが出ていますが、その状況について知事はどういうふうに(考えていらっしゃいますか)。

蒲島知事
 特に人吉・球磨地方の制限地域内において、農家以外の一般の県民の皆様も、公共施設などに行ったり、あるいは人が集まる場所に行かれた時に、消毒の協力をお願いしております。

 ただ、先程言いましたように、制限区域内の人々に注意を喚起しているところです。外出を控えてほしいということはお願いしておりません。


 消毒というのは手とか足、全部の消毒ですか。

蒲島知事
 これは当然、足の消毒だと思います。インフルエンザは手でしたけど。


 それは消毒マットをどこかに置くとか。

蒲島知事
 具体的にどういうマットか分かりませんけれども、消毒マットを踏んで入っていくということになると思います。

 間違いありませんね。

(畜産課)
 そうです。


 制限区域内の一般市民への協力というのも今日からお願いするということでしょうか。

蒲島知事
 はい。


 消毒ポイントを増やしたとあるんですけれども、万が一、発生した場合に備えて、拡大を阻止するような措置というのは何か考えていらっしゃいますか。

蒲島知事
 「万が一」というのを常に考えております。


 放牧のことは、阿蘇市町村会の中にもよく出ていましたけれども、放牧を制限するだとか。

蒲島知事
 発生した時に一番に考えなければいけないのは、いかに早くそこで封じ込めるかということだと思います。

 今、宮崎で困っているのは、あまりにも殺処分する牛や豚が多いために、埋める場所がない(ということ)。埋める場所は、人の土地にはなかなか埋められません。自分の土地であっても隣の人の了解を得なくてはいけない、それから県の指導も受けなくてはいけないということで、かなり手間取っていることが処分の遅れに結びついて、また病原菌の蔓延につながってくるということです。

 熊本県では、その埋める場所も含めて、起こった場合のシミュレーションを考えております。

 最悪なのは、何か起こった時に、そこに調査や手伝い、いろんなことでメディアの方もいらっしゃるかもしれませんけれども、皆が殺到するわけです。それがまた感染に影響するということもありますので、仮に天草で発生したと仮定すれば、天草の中で処理できるような、用地も含めたシミュレーションを常に今考えているところです。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真


 それは具体的な施設とか、例えば天草だった場合はここというような、固有名詞まで今のところシミュレーションとして出しているんですか。

蒲島知事
 固有名詞はありません。

 仮に、天草、阿蘇、いろいろありますが、発生が確認された場合、警察本部とは非常に密接な連携のもとに、24時間体制で、警察官の方々が警備にあたっておられますので、県警との連携は非常によくできています。自衛隊の方は、西部方面隊総監と第8師団長には、既に事前に連絡を致しまして、「もし何か起こった時には出動をお願いします」ということで、了解をいただいております。


 ちなみに自衛隊は災害派遣ということになるんですか。

 災害派遣の要請なんですか。

蒲島知事
 これをどういう形で要請するのかについては、既に宮崎県の方に第8師団が出ておりますので、同じ形での要請になると思います。


 確認ですけれども、全頭処分の可能性について、仮に、国がやむを得ず防疫のためには、そういう方法を取らざるを得ないといった場合には、知事はそれに対して理解を示すということでよろしいですか。

蒲島知事
 それは同時に農家の経済的、心理的な負担を最小化するという方策も一緒にやってほしいと思いますし、その処理に関しての方策も完璧なものにしていただきたいと思っております。

 5軒の農家が今、トータルで何頭(飼育している)か、私もこの段階でお答えできませんけれども、(仮に全頭処分するとした場合、)常識的に考えると10キロの移動禁止区域内だと思います。

 10キロにするのかは、まだ今のところ仮定の問題です。熊本県の方にも要請もきておりません。ただそういうことが国の方針として決まれば、それに対応することが、やはり国全体としての防疫体制、あるいは九州全体に対しての防疫体制ではないかなと思っております。


 農家の皆さんへの経済的支援として、県は利子補給というのを打ち出されましたけれども、貸付には変わりないわけで、もう一歩何か踏み込んだような補助であるとか助成であるとか、そういうお考えはございますか。

蒲島知事
 今は、県は全力をあげて水際作戦を行っています。同時に農家の方々の経済的な負担と心理的な負担、これをいかに解消できるかということに全力をあげているところです。

 その一つとして生活資金等の貸付、これも素早くやらなくてはいけないということで、80億の予算を組んでいます。この予算は、先程も言いましたように無担保、保証人なし、無利子です。

 それ以外に、実質的な経済的損失が出てくると思いますけれども、そのことに関しては私自身が国に要望に行くなりして、対応を図って参りたいと思っています。


 人吉市は貸付でしたか。いわゆる助成、補助についての考えは今のところないという。

蒲島知事
 その損失の算出基準が、現在のところまだつかめておりません。

 例えば市場が再開された時に、値段が通常予定されたよりも安いといった、その差額が損失になったりしますけれども、そこまでは今の段階ではつかむことはできませんので、それが起きた時の対応を、国への要望という形でやっていきたいと思っています。

 今、国の方も発生地での封じ込めで、もう精一杯であります。それが封じ込められ、かつ防御をされた時に、その問題が改めて争点として出てくるのではないかと思っています。

 出てくる前に我々も考えて、そうなった時のための対応をお願いしに参りたいと思っています。幸い今週、九州地方知事会もあります。

質疑応答

水俣病問題について


 水俣病について少しお尋ねします。特措法に基づく対策が動き出しているわけですけれども、県内の説明会が一巡した、現在、新たに被害者の方々の中で不安として浮上していることの一つは、医療費の支給を受けておられる新保健手帳を持っておられた、方々(2万7000人)が一時金を申請した場合に、それに該当せず、さらに新しい被害者手帳にも該当しない場合は、現在の医療費の支給が打ち切られる形になるということで、(今の)現状より後退するという不安を抱えておられる方がいるんですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

蒲島知事
 今の制度で一時金を申請されるというのは、水俣病の症状をもとに受診されるということだと思いますので、その時に、もしそれが水俣病でないと判断された時に、今の手帳がどうなるかということだと思いますけれども、その場合は、なくなるというのが一般的な枠組みになります。

 今、(保健手帳を持っていらっしゃる方の)6割程度(が一時金の申請をされています。)、5月17日段階で申請総数が7300件、あります。一時金の申請が2600件、それから被害者手帳への切替えの申請が4700件であります。

 それで療養費等について公費で負担する以上、一時金や療養費のみの支給要件に該当しない場合は保健手帳はお返しいただくことになります。


 公費で支給するので、基準は当然必要でしょうけれども、そこの不安が過度にあると、本来一時金の申請をしていい人が躊躇するということになれば、本末転倒になるのかなと思うんです。けれども、それともう一つの不安は、県の判定検討会それと一方で和解所見に基づく原告・被告方法による第3者委員会、両方2つあるわけで、その2つの検討会の判断に、ばらつきが出てこないかと、そういう心配なんですけれども、そちらはどうでしょうか。

蒲島知事
 今おっしゃるように和解による第3者委員会による判断と、特措法に基づく判断(があります。)先程いった7300件というのは特措法に基づく現在の状況です。


 熊本県の数字は。

蒲島知事
 7300人は熊本県についてです。

 それはまた判断の違いが出ないというのが前提であります。

質疑応答

妊婦検診におけるATl検査の実施について


 すみません、別件なんですけれども、うちの新聞で難治性の血液ガンのATL(成人T細胞白血病)について先日報道しているんですけれども、今週、厚生労働省の研究班が、母乳を介した母子感染を防ぐため、すべての妊婦に対し、妊婦検診時に抗体検査をするべきというような提言をしてまして、九州では長崎と大分と宮崎、鹿児島の4県でウイルス感染の有無を調べる抗体検査を公費負担しているんですけれども、熊本県は自己負担ということなんです。

 公費負担での妊婦検査をするべきだという意見が強いんですけれども、考えを聞かせてほしいということと、するんであれば、その実施時期、しないのであればその理由をお願いします。

 それからそのATLや原因ウイルスについての新たな対策や検討を考えているかどうかというところも聞かせてください。

蒲島知事
 熊本県では、昭和63年から県内の医療機関の努力もありまして、ほとんどの妊婦の方が妊婦健診でこの抗体検査を受けていらっしゃいます。ただ、地域によって妊婦の負担があるところとないところがあるというように聞いております。

 つまり全体的には、医療費の中に入っているところも入っていないところもある。そういうばらつきがあるということを聞いておりますので、今後、県としては負担の実態をまず調査する。その後で検討すると。国に対してはやはり妊婦健診の標準的な項目にATLを入れるべきではないかという、そういう要望も行っていきたいと思っています。

 幸いなことに、ほとんどの妊婦の方々が健診を行われているということですが、その負担にばらつきがあるので、その調査をやるべきだと思っています。

 これは県だけではなくて市町村の問題でもありますし、それから自己負担の問題もまたあると思いますので、それを調査した後で検討したい(と思っています)。

 そういう意味でこのATLの問題について西日本新聞社が焦点化されたことは大変敬服致しております。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

質疑応答

普天間基地問題、沖縄県の基地負担軽減について


 普天間の移設に絡む話なんですが、数日前に九州の各自衛隊の基地をローテーションで、移設なのか訓練なのか、回していこうというような報道がありました。

 そして27日には、官邸で全国知事会もあると思いますけれども、その報道をどのように受け止められておられるか。27日はどういうお気持ちで臨まれるのか。それをお聞かせください。

蒲島知事
 沖縄の基地の軽減というのは、これは国民全体で真剣に考えなければいけない問題だと思っています。しかしだからといって、ただちに熊本県内に米軍の訓練を受け入れるということにはならないと思っています。

 基地問題というのは、日本をどう守るかという国家の安全保障の問題であります。まず政府が基地の必要性、それから日本国民のコンセンサス、その上で沖縄の負担軽減をどうするかという観点から、基地や訓練を分散できるか、そういうことについてアメリカとの協議が必要だと思っています。

 実際にアメリカと協議がなされないまま、分散化ということが進んでおりますけれども、本当にそれで協議をするのか。そういう意味で、もし訓練の分散が可能となれば、そこではじめて、痛みの分配という話になるわけです。

 痛みの分配というのは、誰もが嫌がることでもあります。だからこそ、国民全体のコンセンサス、納得できるプロセス、そして合理的な説明、これが必要だと思っています。

 日米関係とか基地問題、あるいは米軍基地、訓練のあり方、根本的な問題について政府内で、あるいは日米間で十分議論されたうえでの、今回の全国知事会の召集なのかという点では大変疑問を持っています。

 そのような議論が尽くされないままで、知事会に意見を求められても、知事会としては対応策は論じられないのではないかと思っています。そういう本質的な安全保障という議論を抜きにして、痛みの分配を知事会に投げようとする姿勢はいかがなものかと思っています。

 このようなプロセスには、それぞれの住民、ある一定の住民、熊本県でなくてもそうですけれども、住民はその痛みの分配に決して納得しないのではないかと思っています。

 私は知事になった時から、私の役割というのは、熊本県民の総幸福量の最大化という観点、その1点のみで様々な政策を打っております。

 そういう意味では政府内、あるいは日米間で本質的な議論が十分尽くされたかどうか疑問の中でその判断もできず、総幸福量の増大という判断もできませんし、県民に対しての説明もできませんので、そういう意味では今回の知事会について、これを議論するための召集というのはいかがなものかと考えています。

 ただこれは大変重要な問題でありますので、知事会の召集がまだ正式には来ていないと思いますけれども、報道では5月27日になっていますので、出席の方向で調整中です。

 出席した時に発言の機会があれば、今のことを発言したいと思っています。


 要するに、鳩山政権のこの運び方、手順が違うんじゃないか。おかしいということをここでクギを刺したいと(いうことですか)。

蒲島知事
 今のとおりです。

質疑応答

水俣病問題について


 水俣病問題について、2つあるんですけど、県の判定委員会と第3者委員会の違いが出ないという前提は分かるんです。判定するにあたって材料になる公的な検診が、和解所見に基づく第3者委員会について始まっているんですが、ここでどういうお医者さんが、どういう診断を、どれぐらいの時間をかけて、というような診断の中身が今のところ公表、説明される予定にないんです。そういう前提であるならば、被害者の不安がある中で、どういう公的診断の中身なのかということを説明する必要性があると思うんですが、その点はいかがでしょうか。

蒲島知事
 皆さんも日常的に考えられたらお分かりかも知れませんけれども、どのお医者さんにかかってもAという病状はA、Bという病状はBという病状だと考えるのが前提であります。

 そういう前提で、この2つの組織である和解による第3者委員会と、それから特措法による判定検討会、これは同じものであるという前提で考えております。

 ただ100%完璧に同じかと言われると、そこには違いが生ずる可能性はゼロではないかもしれません。ここでいう前提というのは、同じ判定が下るであろうという前提のもとに、この2つが進むことを仮定しております。

 先生によって違うということを完璧に否定できないことは確かですけれども、第3者委員会と特措法による判定検討会の判断というのは同じだと(考えています)。


 判断としては同じになるのかもしれないですけれども、一つの情報として、公費を使って県が指定したお医者さんが指定した病院で診断されるので、どういう診断をされるのかというのを説明する責任はあると思うんですが。

蒲島知事
 どういう判断をしたか、その一個一個についてですか。


 いいえ、どこの誰々という話ではなくて、今回の公的検診ではどのように検診を(しているのか)、検診の内容、判断ではなく検診の内容を説明する必要はないんでしょうか。

蒲島知事
 この検診の内容について、どういうものを対象にするかについてはもう既に特措法(あるいは「救済措置の方針」)で示されていると思います。それに沿ってやられると思います。

(幹事社)
 もう時間が来ておりますので。

蒲島知事
 これはすみません。担当の方で、終わった後。

 すみません。今日は口蹄疫でほとんど時間を占められてしまって、皆さんの聞きたい事が聞けなかったかもしれません。より具体的については事務局の方にお聞きいただきたいと思います。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

質疑応答

荒瀬ダムについて


 じゃ簡単に一つだけ、八代と荒瀬ダムの協議会の設置についてどこまで進捗したか。

蒲島知事
 今、私どもは副知事を座長とするような形で、八代市の方に提案しておりますけれども、詳細についてはまだ決まったわけではありません。両者が検討中ということです。

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