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平成20年12月26日 知事年末記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006437 更新日:2008年12月26日更新

日時:平成20年12月26日(金曜日)午前9時45分から
場所:審議会室

発表項目

 【平成20年 県政の10大ニュースについて】

コメント

質疑応答

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【平成20年 県政の10大ニュースについて】(PDFファイル:108KB)

幹事社

    おはようございます。
    では、年末となりました知事会見のほうを始めさせていただきます。今日は、後の日程がちょっと詰まっていらっしゃるということですので、我々の方も時間を厳守と。知事の方もコンパクトに明瞭にお答えいただければと思います。よろしくお願いします。
   では、まず発表項目の方からお願いします。

蒲島知事

   私の都合で時間を変えていただき、ありがとうございました。
   本日は、年末の恒例となっております県政10大ニュースを発表させていただきます。
   選定にあたっては、県政運営において大きな進展、成果をみせたものを中心に、県民の皆さまの関心が高いと思われるものを選ばせていただきました。

   前半は、新たな県政運営の第一歩を踏み出すための取組み、後半は取組んだ重要課題を挙げております。
 まず第1に、蒲島県政のスタート。1月の知事選挙の立候補を経て、選挙。4月16日に蒲島県政がスタートいたしました。

 第2は「くまもとの夢4ヵ年戦略」の策定です。
 就任以来、庁内外で議論を重ね、新たな県政運営の基本方針である「くまもとの夢4ヵ年戦略」を策定しました。
 「経済上昇、長寿安心、品格、人が輝く」の4分野に戦略を掲げ、本県の総合計画としては初めて各戦略に目標と指標を設け、成果を追求する予定です。

 3番目は、九州新幹線全線開業に向けてです。
 「新幹線くまもと創り」の取組みを加速するために、新たに「新幹線元年戦略」を策定し、全線開業に向けた体制づくりを進めました。
 今後とも、全線開業に焦点を絞り、県民総参加で取り組んでいく所存です。
 また、熊本駅周辺整備のうち在来線の駅舎については、デザインを安藤忠雄氏に依頼しました。
 また、11月には東口駅前広場の工事も始まり、整備が本格化しています。

 4番目は、観光立県です。
 6月に掲げた「歴史回廊くまもと観光立県宣言」を踏まえ、このたび「ようこそくまもと観光立県条例」を制定・公布したところです。
 これからは、県民の方々と一緒になって観光振興に取組む体制を確立し、「『記憶に残る観光地』くまもと」を目指します。

 5番目は知事のトップセールスです。
 まず本県の農林水産品の販売促進については、10月に東京の市場等においてPRしました。
 観光振興においては11月にソウルを訪れ、トッププロモーションを実施しました。
 また、企業誘致においても積極的にトップセールスを行ったところです。
 平成20年の立地協定件数は23件、9月までは大型の新設・増設協定があり、順調に推移しましたけれども、現在は急速な景気悪化の中にあります。
 しかし、今後とも戦略的に誘致活動を進めていく予定です。

 6番目は、医師確保対策です。
    深刻化する医師不足への取組みを積極的に進めてまいりました。
    まず6月にドクターバンクの設置、それから、女性医師の就業継続の支援、熊本大学医学部の入学者を対象とした奨学金制度の創設、熊本大学に「地域医療システム学寄附講座」の設置など、積極的に医師不足への取組みを進めてまいりました。
 今後とも医療機関や大学との連携を図り、より一層の医師確保対策に取り組む所存です。

    7番目は、行財政改革です。
 県財政の建て直しのために、6月に「財政再建推進本部」を立ち上げ、サマーレビューを実施しました。
 9月には中間報告を公表。それでもなお財源不足の解消には至っておらず、職員給与の削減を含めた更なる見直しに取り組んでいるところです。
 今後、最終的な「財政再建戦略」を公表する予定です。

    8番目は、川辺川ダム事業についてです。
 川辺川ダム問題については就任後直ちに取組み、9月11日の定例県議会において、「現行のダム計画を白紙撤回し、ダムによらない治水対策を追求すべき」との態度を表明しました。
 その後、国交大臣とお会いするなど、国に対して私の考えを幾たびもお伝えしてきました。
 年明けの1月13日には、国、県、流域市町村でダムによらない治水対策の最初の検討会があります。
 また、五木村振興については9月のダム事業に関する態度表明直後に、「五木村振興推進対策本部」を立ち上げ、新たな振興計画の策定に取り組んでいるところです。
 また、12月県議会において、「熊本県五木村振興推進条例」が全会一致により制定されました。
 引き続き国と協力しながら、五木村の振興に精一杯取り組んでいきたいと思っております。

コメントする蒲島知事の写真

 9番目は、荒瀬ダムの存続です。
 11月に、深刻な財政危機にある本県の現状では、撤去や開門調査を選択することは難しく、現状においては荒瀬ダムを存続することが最も妥当であるという判断を表明しました。
 今後、住民の方々の意向を汲みながら、環境対策、水産振興に取り組んでいくつもりです。
 なお、1月22日に八代市坂本町にうかがい、地元住民の方々に荒瀬ダム継続の方針等について説明することとしております。

 10番目は、原材料価格高騰、景気・雇用不安への取組みです。
 まず、原材料価格高騰に対しては、7月に取組みを始め、無利子を含めた低利子の制度資金を創設、農林漁業を営んでいる方々に12月現在で約10億円を融資しました。
 さらに施設園芸農家へは、省エネ効果のある生産資材の購入に対する支援を行い、12月現在で*11,744件を補助しました。
 また、県発注工事については資材価格が著しく変動し、請負代金額が不適当になった場合、一定範囲以上の上昇分を*2受注者が負担する運用ルールを7月に定めました。
 また、悪化する雇用情勢の中、県民の雇用維持への不安や失業による生活不安を少しでも解消するため、緊急雇用対策本部を立ち上げ、国の本格的な対策が動き出すまでの間、県単独の緊急雇用対策を行っています。
 知事部局、教育庁、警察本部等の全ての部局から、来年3月までの間に業務の委託等を通して約200人の新たな雇用を創出していきます。
 以上が今年の10大ニュースです。

 この他、水俣病の進展、政令都市誕生に向けた取組み、それからとても嬉しいニュースですけれども、「平成の名水百選」の選定に*3 8ヵ所、60年選定の「名水百選」と合わせて8ヵ所選ばれ、全国の中でも最も多い数で「名水百選」の中に選ばれています。
 以上が10大ニュースということでお伝えしました。

  1. 「1,744件」は正しくは「1,544件」です。
  2. 「受注者」は正しくは「発注者」です。
  3. 「8ヵ所」は正しくは「4ヵ所」です。

【マニフェストの進捗状況について】(PDFファイル:76KB)

 あとはそれ以外の、本日のコメントもあります。
 まず、第1にマニフェストの進捗状況ですけれども、マニフェストの進捗状況をとりまとめて、私のホームページに掲載しましたのでお知らせいたします。

熊本県地域結集型研究開発プログラム「次世代耐熱マグネシウム合金の基盤技術開発」の第3回モノづくり連携 大賞 (日刊工業新聞主催)新技術開発賞の受賞について

   それからもう1つは、これも嬉しいニュースですけれども、熊本大学を中心に、県も一緒に取り組んでいる次世代耐熱マグネシウム合金の研究開発が、第3回ものづくり連携大賞新技術開発賞を受賞いたしました。
   以上が私のコメントです。
   これが合金マグネシウムで、本当は、鉄だととても重いんですけれども、とても軽いです。
 以上が私の方からのコメントです。

マニフェストの進捗状況関連

幹事社

ありがとうございました。
 県政10大ニュースに関しましては、川辺川ですとか、荒瀬、全般の部分に関ってきますので、後ほど各社からのご自由な質問とさせていただきまして、幹事社からちょっと1点だけ発表項目の中についてお尋ねします。
 マニフェストの進捗状況についてホームページに掲載されたと、とりまとめられたということでありましたけれども、細かいところは後ほどということになると思いますが、この前半をですね、マニフェストの進捗を、知事として、どのように評価なさっているのか、あえて点数をつけるとしましたら。これまでの県政運営を踏まえてですね、どのような評価をされているのか、その点をお願いします。

蒲島知事

 マニフェストはですね、4年改革ですので、今まで完了したというのはまだ4項目しかありません。これは月給100万円カットをはじめ、これまで完了したというのが4項目。ほとんどがまだ取組み中というものが多いものがあります。
 それからほとんどの項目は、何らかの形で着手できたのかなと思っています。
 正確にはホームページの方を見ていただければ分かると思います。
 ただ、無料のホームページに立ち上げておりますので、皆さんの思うように素早く見れないかもしれませんけれども、そこのところはご了解ください。

幹事社

 今まで進捗しているもの、完了しているものと、いろいろありますけれども、どうでしょうか。ご自身で点数をつけるとしたら、現段階でどうでしょうか。

蒲島知事

 これは皆さまが評価していただくものであって、私自身ではちょっと評価をすることはできません。
 ただ、一生懸命に取り組んでいるということは報告できると思います。
 ただ、政治というのは結果ですから、結果が一番大事だということになると思います。

幹事社

 ある程度、まだ短期間ではありますけれども、知事ご自身としては、マニフェストに基づいた県政運営をやってきた、今やれることをやってきたんだという自負というのはあるんでしょうか。

蒲島知事

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 マニフェストに沿って一生懸命にこの9ヵ月取り組みました。もし、マニフェストがなかったとすれば、多分これだけのスピード感を持ってできなかったんじゃないかと思います。例にとると、川辺川ダム問題もそうですけれども、マニフェストに自分の考え、目標を設定することによって、就任直後からスピード感を持って取り組めたんじゃないかなと思います。
 マニフェストで自分の役割り、方向性を定めることによって、これからの将来にわたってのですけれども、県政運営も明確だし、皆さんメディアの方々、それから有権者の皆さんもマニフェストに沿って評価をしていただくんじゃないかなと思っています。
 「くまもとの夢4ヵ年戦略」もまさにそのマニフェストに沿って設定されたものです。
 ただ1つだけ、予想できなかったことは、想像以上に県の財政が、マニフェストを書いた時よりも悪かったということ。
 それから、このアメリカ発の金融不安をベースにした、100年に1回という大恐慌ですか、これはむしろ災害というようなもので、選挙期間中、私がマニフェストを書いた3月、2月から3月にかけてですけれども、到底予想をし得なかったことだと思っています。
 しかしながら、だからといって目標を下げるとか、そういうことではなくて、この大きな問題のある時期だからこそ、逆境だからこそ、それも夢に向かって進みたいというふうに思っていますので、私はマニフェストを掲げてよかったなと思っています。
 これからの選挙もマニフェスト選挙になるんではないかなと思っています。
 私がその成果については判定を示しておりますので、それが適当かどうかということに関しては、皆さまで判断していただき、有権者の方々に判断していただきたいと思っています。

幹事社

 では、各社から質問がありましたらよろしくお願いいたします。


 関連ですけれども、知事からお話のあった、想像以上に県財政が悪かったというのと、話されたように、アメリカ発の世界恐慌、そういったものがなければこの完了が4ということになっていますけれども、93のうち、4ということですけれども、もうちょっと完了できるものがあったというふうなことですかね。

蒲島知事

 いや、やっぱりマニフェストは4ヵ年戦略ですから、だから、最初の9ヵ月、これは6ヵ月で止めておりますので、最初の半年でできるというような生易しい課題はあまりありません。それで、政治家になって初めて分かりましたけれども、自分でできることは早急にすることはできます。
 しかし、必ず相手がおりますし、それから連携する相手もいらっしゃいます。
 そういう意味では、もし財政危機でなかった、あるいは金融不安がなかったとしても完了はこの段階では4つぐらいだったと思います。
 その完了に近い「取組み中」もありますし、それから、まだ取り組んだだけのやつもありますけれども、取組みという中ではすごく幅がありますので、私自身のマニフェストの判定には文章でその進捗状況を書いております。

 ある一定の満足・・・・・。

蒲島知事

 だから、完了でなくても満足したものもあります。

県政10大ニュース関連


 時事通信ですけれども、10大ニュースということですけれども、仮に、順番をつけるとしたらどういう順番に・・・・・。

蒲島知事

 順番ですか。
 一応この発表順が庁内で検討した順番ですけれども。
 ただ、さきほども言いましたように、2つに分かれています。
 1つは、前半が新たに取り組むようなそういうものを中心に、第一歩を踏み出すための取組みですね。
 後半は取り組んだ重要課題を挙げておりますので、前半と後半ではちょっと変わると思いますけれども。

 知事の中ではいかがなんでしょうか。この10大ニュースの中でも、ご自身として、特に、一番今回やっぱり記憶に、大変だったということを含めて、残ったことはどうなのかという点と、逆にやっぱりこの辺はできなかったなというような取組みというのは何かございますでしょうか。

蒲島知事

 はい、私のマニフェストでは3つの課題に早急に取組むとしております。
 1つは財政再建、2番目は川辺川ダム問題、3つ目が水俣病対策です。
 この川辺川ダム問題については、皆さんもご存じのように、まず、就任直後に有識者会議を立ち上げ、それから多くの方々の意見を聴いて9月11日に私の態度を表明しました。
 ダムによらない治水を最大限、極限まで追求すると、それを求めました。今、その方向に向かって進んでいると思っています。
 これが第1の、私がトップニュースにするとすれば、それだと思います。
 それから2番目の財政再建。これも大変大きな問題ですけれども、さきほどから述べましたように、自分でできることと、それから他の人にお願いすることがあります。
 自分でできることとしては、給料の100万カット。それをベースラインとして今回財政再建の戦略に取り組みました。
 私が最後の最後と思っておりました職員の方々の給料カットもお願いして、昨日妥結することができました。
 このことについては職員の方々に大変申し訳ないと思う気持ちとともに、感謝しております。
 実は、職員の給料カットというのは、外から見るほど楽じゃありません。私も一昨日ですか、それをお願いして、その夜は本当に落ち込んで、次の日も全く元気がなかったというぐらいで、やっぱりとても胸が痛むことでした。
 でも今回は、職員の方々が納得していただいて妥結しましたので、大変感謝しております。
 3番目の水俣病問題、これも私が想像した以上に大変難しい課題でした。
 私自身は積極的に動いてまいりましたけれども、これも自分だけでできる問題ではありません。様々なアクターがこの問題に参加されています。
 例えば、国、与党PT、患者の方々、そして様々な団体の方々が、この水俣病の問題に関わっておられます。
 私自身は、まず国と県の責任が問われているということで、国と県の連携、これを強くしようということで環境省と熊本県の関係を極力良くするように努力しました。
 そして、与党PTの座長であられます園田先生にも連絡をとりながら、この問題に関わってきました。
 そして、後藤チッソの会長にも2度お会いして、解決にあたってきましたけれども、まだ想像以上に難しい問題だなと思っています。
 これは今後も引き続き積極的に関わっていきたいと思っています。
 先月12月18日の与党PTで救済策の早期実現というものが少し動き出だしたのかなと思っています。
 ただ、チッソの分社化の問題がありますので、県としては分社化を検討するとしても救済策実現が不可欠であると考えています。
 今後とも県議会と一体となり、国の関係機関と連携をとりながらより一層この問題には努力していくつもりです。
 そういう意味で、私にとってのこの3大課題が私の3つのトップニュースの中に入ってくると思いますけれども、少なくとも川辺川ダム問題と財政再建に積極的に取り組んだと、それから水俣病問題については今後取組みをより強めていかなきゃいけないなという、そういう感じを持っています。
 それから同じダム問題ですけれども、荒瀬ダム問題についても、苦渋の決断という意味では私にとって、とても重要な政策ではなかったかなと思っています。
 最終的に存続ということに決めましたけれども、それも旧坂本村の方々のことを思うと苦渋の決断でした。
 だから決断というのは難しいなというのが私の知事になって9ヵ月間の思いです。

 知事、就任なさって、外交官知事というフレーズ、役割が期待されていた部分があったかと思いますけれども、トップセールスに関して成果があがっとりますが、こういう経済状況になって誘致企業の見通しもなかなか厳しい。
そういう意味でですね、今年1年の経済状況の変化を、改めてどう受け止めていらっしゃるかというのと、来年に向けてですね、このトップセールスという分野に関してですね、どういうアプローチといいますか、取組みをなさりたいとお考えでしょうか。

蒲島知事

 企業誘致の問題、それからアシアナエアラインの問題なんかもありますけれども、私もトップセールスという意味で果敢に企業の幹部,あるいはトップの方とお会いして、いろんなアプローチをしてきました。
 そして、最初の段階ですか、就任して数カ月の段階では、とてもいい感触を得られたと思います。
 皆さんが熊本をとても好意的に見られ、そして、熊本への関心もトップセールスの間、あるいはトップセミナーの間とても好意的でした。しかし、この100年に1回という大恐慌ですか、これはその努力を、ほとんど努力によって越えることのできないような大不況だというふうに思います。
 そういう意味では、私がトップセールスでできると思ったこと、あるいは政策、そういうものが大恐慌によって吹き飛ばされそうになっているというふうに思っています。
  だからといって、目標を掲げないで、それにただ耐え忍ぶのかというのではなくて、こういう大不況だからこそ胸を張って、前を向いて熊本県政は進まなきゃいけないと思っています。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 そういう意味で、この大不況の原因は何かというと、これはあまりにも人々が市場主義、あるいはお金を追求したという、その結末でもあるわけですから、私は熊本県の県民の総幸福量の増大というものを掲げて当選しましたので、お金ではない様々な幸福はないのか。そこで私の夢の中に、夢のある教育、あるいは長寿社会を楽しむと、あるいは農業と環境を大事にして観光も大事にすると。そして品格ある熊本を作ると。それはどっちかといえば市場にはあんまりなじみません。
 でも、そのことによる喜びもとても大きいと思いますので、こういう大不況でありますから、そういう違った価値観、そして熊本県が品格のある、そして誇りのある、そして夢のある県になるようにですね、県庁一丸となって、これからの課題に取り組んでいきたいと思っています。
 私の就任した当時の熊本県は逆境にあると言われていましたけれども、更に逆境にあると。だから逆境の中にこそ夢があるという気持ちで私も胸を張って、前を向いて進んでいきたいと思っています。

 よく、知事の1年の言葉の中に「夢」という言葉が出てきたんですけれども、「夢」もひとつあるんでしょうが、知事が県政を1年間振り返ってみて、漢字1字で何か例えるとするならば何なのかということと、その理由を教えてください。
というのと、来年の目標も教えてください。

蒲島知事

 はい、もう4年間の目標はずっと「夢」ですから、1字で言えば「夢」、いろいろ2字で表すといろんな話題の言葉があります。「極限」であるとか、立ち止まって考えるとか、そういうフレーズはいくつかご紹介できますけれども、1字で表すとすれば「夢」、むしろ、来年こそ逆境の中に「夢」が必要だと思っています。
 だから多分、県民の皆さまが逆境にあっても、私を見て、ああ「夢」が必要だなと思っていただければ、とても知事になった甲斐があったなと。
 私もこれほど厳しい時に知事になるとは思いませんでしたから、今はとても大変なんですけれども、こういう時だからこそ「夢」を求めて、県政を運営したいと思っています。
 ぜひ皆さんも「夢」のある記事をたくさん書いてください。

 知事に就任なさってですね、1つ、川辺川ダム問題で象徴的に9月に決断なさるというタイムリミットといいますか、それを策定なさって、想定された手順を踏んでこられた。それがある種スピード感のある県政運営ということを象徴したと思うんですけれども。
 来年に向けてですね、そういう意味で、何らかの期限をつけたり、目標をつけたり、ここを、例えば、3ヵ月や半年で突破していくんだ、そういうような位置づけ方をなさっている課題というのは何かありますでしょうか。

蒲島知事

 来年度、具体的にこの課題ということは、ここでは申し上げませんけれども、自分の覚悟としては、やはり半年を目標にですね、やらなきゃいけないなと。何で川辺川ダムは半年かといったとすると、実は、私、アメリカで政治学の勉強をしていた時に、大統領制の講義を受けたことがあります。
 その時に、有名なリチャード・ムースタットという人の講義を受けたんですけれども、大統領であっても、最初の6ヵ月でやらないとできないということを講義として聞いたことがあります。
 だから、6ヵ月、最初6ヵ月はいろんな大きな問題をやろうと思っておりました。
 だから、同じように来年になったら就任してあと6ヵ月しかないと、6ヵ月間に何かやろうという気持ちで、6ヵ月の目標を自分なりに決めていきたいなと思っています。
 これは私の覚悟で、じゃ、どの課題かということは、ここではまだ具体的に言うことはできませんけれども、自分自身の目標としては、6ヵ月、6ヵ月、6ヵ月と、そういう分け方をしていきたいと思っています。

全国学力テスト関連


 すいません。短くで結構なんですけれども、大阪の府知事は、学力テストの関係で問題提起されて、いろいろ動きがありますけれども、その動きについてどう思われるのかというのが1点と、知事として公表するお考えがあるのかと。

蒲島知事

 その問題については、教育委員会とよく話し合いたいと思います。

 今の点は、以前の会見では公表は好ましくないというようなお考えだったかと理解しているんですけれども、なんだか少し検討の余地があるというようなお考えになっとられるんでしょうか。

蒲島知事

 公表するしないに関わらず、これがどう生かされるかということが大事であると私は考えております。
 だから、活かし方の問題で、公表する公表しないということは単なる手段の問題だというふうに考えています。

幹事社

 時間の方がちょっと迫ってきたんですけれども。他、よろしいですか。もうぎりぎりですが。

1年を振り返って

蒲島知事

 すいません。今日は、じゃ、もう1件でよろしいですか。

幹事社

 さきほど、知事になられて決断というのは難しいなというふうに言われましたけれども、知事とお話ししていると、4月からじゃなくて、選挙戦の1月からが1年だということで、1年を振り返ってみて、知事自身が新たに自己発見したもの、こんな自分がいたんだなという、この1年間を選挙戦から通して振り返ってみて何かありますか。

蒲島知事

 ちょうど12月の今頃ですか、私に対する各政党からのアプローチがありました。その時はじめて知事ということを意識しました。
 その時はまだ政治学者だったので、政治学的に考えて、知事というのはどういうものかなと考えたりしました。
 また、その当時はとても安定した職業で、楽しい職業でしたので、これを捨てるかどうかという決断がとても大きな決断だったんです。
 政治学者、その次に立候補者となりました。
 立候補者となった時にものすごくきつい競争の場に突入しました。
 ほとんどおにぎりで済ませたし、それから夜遅くまで選挙運動をしました。
 そして、厳しい選挙戦でした。
 しかし、その選挙戦があったからこそですね、知事としての自覚ができたのかなと。あるいは県民に対する愛情がとても湧いたのかなと。特に支持してくださった方に対する私の親しみ、それが選挙戦を通すことによって、とても得られたものだと思います。
 自分自身の発見とすれば、それを通して知事になりましたけれども、今までの生き方というのは、自分の目標というんですかね、例えば、いい論文を書きたいとか、あるいはいい政治学者になりたいとか、いい本を書きたいとか、自分だけの、自分のための、目標のために生きてきたんですけれども、知事になって他人のために生きるということの喜びが初めて分かりました。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 だから、誠心誠意、県民のために一生懸命にやろうと、人のために生きる喜びが、やっぱり、とても自分のエネルギーを高めているなと思っています。
 私はもうすぐ62歳になりますけれども、昔は62歳だとすごくもう体も弱ってエネルギーもないだろうと思っていましたけれども、自分が62歳になってこれほど元気なのかというのを、今、気付いています。

だから、1つだけ、簡単に答えるとすると、今は、人のために尽くす喜びを感じていると、それが私が変わったとすれば大きく変わったところなのかなと思います。

 知事、すいません。休みにですね、何かやりたいことはありますか。1週間ぐらい、多分初めての休みだと思いますけれども。

蒲島知事

 まず、一週間程の休みを取るのは初めてですけれども、私が、いろんな新しい政策、それから政策の変更をしたものですから、県庁の職員の方は大変疲れていらっしゃると思うので、私が完全にいなくなりますので、皆さんは完全に休んでいてほしいというのが1つ。
 私自身ももう一度、この9ヵ月を振り返って、もっと違った方策がなかったのか。あるいは、今後やるべきことはどういうことかということを真剣に考える時間を持ちたいと思っています。
 それから、本を読む時間があんまりなかったので、本を少し読みたいなと思っています。
 それから、もう1つは、孫に会う時間がなかったので孫に会いたいなと思っています。以上です。

幹事社

 時間となりました。また来年もよろしくお願いします。

蒲島知事

 皆さんもよいお年をお迎えください。

幹事社

 ありがとうございました。

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