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農業大学校 畜産学科 令和2年度 家畜人工授精に関する講習会

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0050220 更新日:2020年10月1日更新

 畜産学科2年生24人は、家畜人工授精師(牛)の国家資格を取得する目的で、7月27日(月曜日)から8月12日(火曜日)まで(8月3日(月曜日)、土、日を除く)の11日間、集中講習に励んできました。

 実地での講習前半は、まず牛の尾の保定技術の習得を目指しました。当初は慣れない手つきでしたが日に日に技術が上達していく様子がうかがえました。また、直腸検査を実施する前に行う「副生殖器所見」の見方にも力を入れ、発情期の牛の状態を理解することに努めました。

牛の尾の保定実習の画像
​牛の尾の保定実習

シートを活用した副生殖器の見方
ワークシートを用いて副生殖器の見方を習得

直腸検査の練習

 講習会期間の半分が過ぎた頃からは、直腸検査によって卵巣の状態を確認する実習を行いました。直腸壁越しに卵巣を触診しながらその状態をスケッチしていきます。この技術を高めることで人工授精業務を行う場合、良好な発情か否か、また、授精の適期等を判断することができます。

精液注入器を用いての子宮内挿入技術練習

 講習期間の後半は、精液注入器を用いて実際に子宮内へ器具を通す実習を繰り返し行いました。実習牛1頭1頭異なる子宮頸管の形状に学生は苦戦しながらも、経験を積むうちに技術が向上し、指先の感覚で注入器の位置を操作しながら精子を注入する位置まで挿入できるようになっていきました。

 そして最終日である8月12日水曜日は、いよいよ実地試験の日でした。受講した学生はこの日まで積極的に実習に励んできました。中には休日に練習を積んだ学生が居るほど熱心に取り組んできました。試験当日、学生はやや緊張した面持ちでしたが、これまでの練習で繰り返し行ってきた人工授精の工程を思い浮かべながら一つひとつ丁寧に作業を行っていました。

 連日夏日で高温の日が続く中、体調管理に十分注意を払い講習に励んできた学生の表情は、とても充実感に満ち溢れており、今後さらに技術を磨いて優秀な技術者として畜産界に貢献する人材へと成長してくれることが期待できる講習会でした!!

実地試験の様子精液注入器の挿入の様子

集合写真