熊本県

難病患者の雇用・継続就労に取り組む企業や事業所をご紹介します

最終更新日:
 

難病患者就労支援事業所をご紹介します ~合同会社KOB~

 今回は熊本市南区にある「合同会社KOB」を訪問しました。外観は一見すると一般住宅のようで、アットホームな雰囲気を感じます。


外観
 

 

   

妻の発症がきっかけ

 施設長の和田さんに話を伺いました。 

(県)会社の概要を聞かせてください。 

   和田さん:

  「KOBウィッシュ」は、熊本地震があった2016年8月1日の設立です。私を含めたスタッフ4人で、障がい児を対象とした放課後等デイサービスを運営しています。法人内には別に母体事業として、「KOBケアサービス」が障がい者や高齢者を対象とした訪問介護事業を行っています。

  「KOBウィッシュ」に通っている子ども達は、小学1年生から高校生までの12人です。自宅のような雰囲気の中で、社会に出た時の社会性や自立を促すための集団療育や個別療育を行っています。子ども達一人ひとりに合った個別支援計画を作って、それに沿った療育を行ったり、みんなで野外活動に出かけたりしています。

  「KOBウィッシュ」の一番の特徴は音楽教諭資格を持った妻による音楽療育。藤本児童発達支援管理責任者による、心理学の専門知識を活かしたSSTやアサーション訓練等です。

 
(2)

※スタッフが奏でるメロディーに合わせて、子ども達はタンバリンやカスタネットで元気よく演奏してくれました。

 今では施設へ慰問に行くほどに上達しているそうです。                                                                        

 

 

(3)

※施設への慰問の様子

(県)それでは、難病患者の方を雇用しようと思われたきっかけを聞かせてください。

   和田さん:

 私自身は難病を患ってはいないのですが、妻の潰瘍性大腸炎の発症をきっかけに、熊本IBD(炎症性腸疾患の患者及び家族の会)の理事を現在もしておりますので、難病患者さんが仕事と治療の両立に大変苦労されている現実を見てきました。

 ここのスタッフのうちの一人は私の妻であり難病患者なんです。以前、私と妻で自営業を営んでいましたが、平成16年に妻が難病を発症しました。発症当初は3ヶ月毎に入退院を繰り返すほど症状がひどかったのですが、発症から3年ほど経つと症状が落ち着いてきたので、体調を調整しながら一緒に仕事をしています。

 

 

 

 

(4)

※施設長の和田さん(右)と奥様(左)。奥様は音楽大学で音楽教諭の資格を取得され、休日などにボランティアで高齢者施設等を慰問したり、CDも出されています。                                                                                                                                                  

  

(県)難病の患者さんにとって働きやすい職場となるための取組みについて聞かせて下さい。

   和田さん:

   難病の患者さんに限らずスタッフ全員が、勤務時間が連続して2時間以上にならないよう、2時間毎に10分程度休憩してもらっています。

   また、難病患者さんや障がい者の方々に対する理解を深めるため、年に3回程度、ここで勉強会を行っています。

 

仕事ができてとても幸せです。

  和田さんの奥様に話を伺いました。

 

(県)今のお仕事をされるまで、どのような仕事をされてきましたか。

   奥様:

   大学を卒業してから、音楽教室などで主に子ども達にピアノや歌を教えていました。

   病気を発症してしばらくは入退院を繰り返していたので仕事はできませんでしたが、病状が落ち着いてからは、親の介護が必要になったことをきっかけに介護の資格に興味を持ち、介護職員初任者研修の資格を取得しました。

   「合同会社KOB」の大坂社長に声をかけていただいてお世話になる前は、夫とともに高齢者や障害者の方の訪問介護を自身らで行っていました。

   今は特に音楽療育に力を入れています。また、新しく重度心身障害の子ども達を支援する事業所を立ち上げるため、必要な「児童発達支援管理責任者」の資格取得の勉強をしています。

 

(県)仕事をしたい・続けたい、と考えている難病患者さんへのアドバイスはありますか?

   奥様:

   本人がどんなに働きたいと強く思っても、職場側の理解も必要だし、お互いの折り合いが必要と思います。職場に求め過ぎたり、自分の主張ばかりしてはいけないと思います。また、病気のこと、自分ができること・できないことを伝えることも大切だと思います。

   それから、患者さんの努力も必要だと思います。私の場合、今は病気は落ち着いてはいま すが、それでも朝起きてから4~5時間しないと体調が整わないので、仕事に合わせて起床する時間を調整しています。私は、病気になった後に資格を取りましたし、今も新たな資格を取るために努力しています。働きたいと考えている皆さんも何かできることを頑張って欲しいと思います。

   今は資格や特技を生かせる仕事ができてとても幸せです。

 
(5)

 

 

(県)施設長の和田さんから、事業者の方や難病患者さんに伝えたいことはありますか。

   和田さん:

   事業者の方は、障がい者雇用については認識が高いが、難病患者に対してはほとんどの事業者が認識していないのではないかと思います。難病患者さんでもちょっとした配慮で十分に働けるし、ものすごくスキルの高い人もたくさんいるので、難病患者さんと共に働くという意識を持って欲しいですね。

   難病患者さんは、くれぐれも無理をしないで、と伝えたい。働くのが難しくなるまで頑張るのではなく、その前に事業主に伝えて欲しいと思います。

(県)どうもありがとうございました。子どもさん達も、元気な演奏を聴かせてくれてありがとうございました。

 


(6)

※スタッフの皆さんが「ウィッシュ」の決めポーズで見送ってくれました。

ありがとうございました。

 ○事業所情報

企業・団体名合同会社KOB

所在地

熊本市南区御幸笛田2丁目3番12号

電話番号

096-200-6403

事業内容

放課後等デイサーピス、訪問介護

 

このページに関する
お問い合わせは

健康福祉部 健康づくり推進課
電話:096-333-2210
ファックス:096-383-0498
メール kenkousuisin@pref.kumamoto.lg.jp
(ID:29748)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
熊本県庁   〒862-8570  熊本県熊本市中央区水前寺6丁目18番1号   Tel:096-383-1111(代表)
Copyright(C)2015 Kumamoto Prefectural Government. All rights reserved.