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熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004615 更新日:2024年1月10日更新

熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設
Kumamoto Earthquake Museum exhibition hall

建物外観1

熊本地震震災ミュージアム体験・展示施設KIOKUは、平成28年熊本地震の記憶を未来へ遺し学ぶ回廊型フィールドミュージアムの中核拠点施設である。
断層が直下にありながらも倒壊せず、表出した断層と共に震災遺構として保存された旧東海大学阿蘇校舎1号館に隣接し、展示学習、教育、交流などの機能を有し、自然の驚異や地震からの教訓などを発信できる場づくりが求められた。
数万年に渡り人間の生活が繰り広げられ、特有の文化や景観を育んだ阿蘇カルデラを中心とした周囲の雄大な自然環境を意識して設計されたこの施設は、熊本地震の記憶を後世に伝えるとともに、自然の厳しさだけではなく、それと表裏一体となった自然の豊かさや恵みを感じることができる建築物といえる。

建築概要

​熊本地震の記憶を未来へと遺し学ぶ回廊型フィールドミュージアム「熊本地震 記憶の廻廊」の中核拠点である体験・展示施設の計画である。
敷地は南阿蘇村の旧東海大学阿蘇キャンパス内に位置し、特に阿蘇の自然の雄大さを感じられる場所であった。旧1号館をはじめ震災遺構が周囲に残された立地であることを踏まえ、体験を建物の中だけに閉じず、風景に呼応したおおらかな屋根をかけることで、周囲を眺めながら訪れる人がそれぞれの方法で自然の力を感じとり、考えることを促すミュージアムを目指した。
建築は流れるような平屋の屋根を、敷地を横切るようにかけている。屋根の稜線が風景を切り取るフレームとなり、建物の内にいても外にいても、敷地外の遺構や阿蘇の風景を印象的に感じられるような計画とした。
展示空間は、大きく3つの内部空間に分かれ、それらを半屋外の軒下で繋いでいる。屋内には熊本地震の事実や熊本の自然を「知る・感じる」展示、半屋外の軒下では自然の風景と向き合い、来館者自らが「考える」ことを促す展示となっている。
構造は熊本県産の杉、桧を用いた屋根の架構と水平力を負担するRC壁で構成され、一部スパンのある棟に鉄骨を用いている。コンクリートの壁や床は、洗い出しやショットブラストとし、阿蘇地域で使われる山鹿産の骨材の色味を活かした仕上げとしたほか、屋根には野焼きの灰や阿蘇黄土を釉薬に使用したオリジナルのタイル、子どもたちとワークショップで作った、地域の石を使った人造石研ぎ出しなど、リサーチを通して得られた熊本由来の自然素材や色を随所に使っている。
建築と展示が一体となり、この場所にしかない体験を随所に取り込むことで、熊本地震から得られた教訓を継承し、さらには県内各地に広がる「記憶の廻廊」へとつながる場所になることを願っている。

建物外観、内観

Photo/Takumi Ota

建築データ

名称 熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設
所在地 阿蘇郡南阿蘇村河陽5343-1
主要用途 博物館
事業主体 熊本県
設計者 大西麻貴+百田有希+産紘設計
施工者 
 建築 橋本・豊建設工事共同企業体
 電気 株式会社昭電社
 機械 協成設備工業株式会社
 造成 株式会社ケイディ工業
 造園 株式会社緑研
 舗装 株式会社藤本建設工業
 外構 株式会社大電工、有限会社大塚組
展示制作 株式会社乃村工藝社
敷地面積 27,027.99平方メートル
建築面積 1,578.87平方メートル
延面積 1,210.29平方メートル
階数 地上1階
構 造 木造+鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
外部仕上 
 屋根 シート防水+発泡系断熱材の上特注タイル
 外壁 コンクリート洗い出し仕上げ、コンクリートの上微弾性塗装
施工期間 2022年03月~2023年06月
総事業費 1651百万円

​建築家プロフィール

大西 麻貴(おおにし まき)
大西麻貴氏
1983年 愛知県生まれ
2006年 京都大学工学部卒業
2008年 東京大学大学院修士課程修了
2008年 大西麻貴+百田有希/o+hを
共同主宰
2016-年 京都大学非常勤講師
2022-年 横浜国立大学大学院
Y-GSA教授

百田 有希(ひゃくだ ゆうき)
百田有希氏
1982年 兵庫県生まれ
2008年 京都大学大学院修士課程修了
2008年 大西麻貴+百田有希/o+h
を共同主宰
2009-14年 伊東豊雄建築設計事務所勤務
2017年 横浜国立大学非常勤講師

Photo/Yurika Kono(顔写真)

​主な作品

​Good Job! Center Kashiba、二重螺旋の家、多賀町中央公民館 多賀結いの森、シェルターインクルーシブプレイス コパル

主な受賞

​2018年 第2回日本建築設計学会賞大賞「Good Job! Center Kashiba」
2018年 JIA 新人賞「Good Job! Center Kashiba」
2019年 日本建築学会作品選奨・新人賞「Good Job! Center Kashiba」
2023年 日本建築学会賞「シェルターインクルーシブプレイス コパル」

熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設完成記念シンポジウム
(2023年7月15日)

 2023年7月15日に熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設が完成したことを記念し、シンポジウム及び見学会を開催しました。
 シンポジウムについてはこちら<別ページ>

くまもとアートポリス人材育成事業
「第2回こども建築塾2022 石をあつめてミュージアムをつくろう」
(2022年11月3日及び2023年3月5日)

「熊本地震震災ミュージアム体験・展示施設」は、熊本県と平成28 年熊本地震の被災8市町村とで整備を進める回廊型ミュージアムの中核拠点として、熊本地震という災害をきっかけに来館者が自然の驚異や恵みを体全体で感じることができる施設を目指し、くまもとアートポリスプロジェクトとして整備を進めています。
設計段階では、設計者が県内建築学生とともに、被災8市町村をリサーチするワークショップを開催し、発見した地域特有の素材や色を、建物のサインや壁の色などに反映することにしました。素材や色をさがすリサーチワークショップでは各地でとれる様々な色の石を建物の一部の仕上げに使うというアイデアが参加者から提案されました。
そこで、熊本地震からの復興の取組みを県内外に広く伝えるとともに、建築に携わる人材の育成にもつなげていくため、くまもとアートポリス人材育成事業の「こども建築塾」としてワークショップを開催しました。
こども建築塾は3年ぶりのを開催でしたが、多くの皆さまにご応募、ご参加いただきました。ありがとうございました!

​第1回こども建築塾(2022年11月3日)

第1回のこども建築塾は、みんなの家が利活用された益城町の震災遺構交流施設で始まりました。
平成28年熊本地震の被災地である益城町、南阿蘇村を中心に、約50名の小学生が参加しました。

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講師は熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設を設計した、o+hの大西麻貴さん、百田有希さん、工事を担当されている坂野雅樹さんから震災ミュージアムが熊本の素材を使って設計されていることや、素材や色をさがすリサーチワークショップでのアイディアから今回建物の看板をつくることなどの説明がありました。
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リサーチワークショップにご参加いただいた熊本大学、熊本県立大学の学生さんにもお手伝いいただきました。

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班に分かれて潮井公園に移動し、こどもたちが潮井公園の小川や、森の中、いろんな場所で石を集めました。
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潮井公園内にある熊本地震でできた断層についても、益城町役場から説明いただきました。

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木々に囲まれた場所もあり、こどもたちも色んな場所で石を集めました。
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集めた石を観察しながら、班毎に紙の上に石を並べて模様をつくりました。
参加したこどもたちからは「みんなで協力してきれいな模様を作れてうれしかった」「石集めが楽しかった」と感想をいただきました。
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思い思いの作品を、こどもたちから発表してもらいました。
こどもたちの個性豊かな表現力に、保護者からも「こどもの新たな一面を見ることができ、参加できてよかった」との感想をいただきました。
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最後に参加者で写真を撮影し、第1回は終了しました。
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日時

2022年11月3日(木曜日、祝日)

場所

震災遺構交流施設 ※本格型みんなの家を利活用した施設
​益城町潮井公園(上益城郡益城町大字杉堂)

講師

大西麻貴+百田有希
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一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h<外部リンク>を共同主宰。建築家。
熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設の設計者。
設計者を選定した公募型プロポーザルを見る

 

​第2回こども建築塾(2023年3月5日)

第2回は、工事中の震災ミュージアムの現場で行いました。この日、南阿蘇村では野焼きが行われ、昼過ぎまで空から灰が降っていましたが、天気は快晴で、外での作業にもピッタリでした。
まず、講師の大西さん、百田さんからこどもたちに作業の説明をしていただきました。今回は、現場での作業なので建築工事の橋本建設・豊建設工事企業体の橋本幸典さんや左官職人のみなさんにも協力していただきました。
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まず、第1回で集めた石を、型枠のモルタルに埋めこむ作業を行いました
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石とモルタルの隙間を埋めるように、こどもたちにタイルを叩く音が現場に響き、にぎやかになってきました。
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次に、石を埋め込んで乾いたタイルをヤスリで削って、埋まっている石を磨きだす作業を行いました。
こどもたちは作業に夢中になり、手を止めずに頑張っていただきました。
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作業に夢中なこどもたちを応援するため、サプライズでくまモンに来てもらいました!
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「今日はくまモンに会えてよかった」「くまモンと会えてうれしかった」とこどもたちにも喜んでもらいました。
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こどもたちが作業を頑張って早く終わったので、講師の先生と一緒に工事中の建物を少し離れた場所からみて歩きました。
※参加者の安全のため、建物には近づかず、スタッフも同行しています。
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こどもたちが集めた石で作ったタイルは、震災ミュージアムの敷地の玄関となる入り口付近に設置される看板に使われます!
夏にオープン予定の震災ミュージアムは、「完成が楽しみ」「出来上がったタイルを探したい」「開館したら家族で遊びに行きます」と、皆さんも完成を楽しみにされていました。ぜひご期待ください!

日時​

2023年3月5日(日曜日)

場所

熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設工事現場
 ※参加者安全確保のため工事中の建物には近づかず、敷地内で作業をしました。

講師

大西麻貴+百田有希
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一級建築士事務所 大西麻貴+百田有希 / o+h<外部リンク>を共同主宰。建築家。
熊本地震震災ミュージアム 体験・展示施設の設計者。
設計者を選定した公募型プロポーザルはを見る

​素材や色を探すリサーチ ワークショップの開催

 

 

 2021年11月から12月にかけて、くまもとアートポリスが取り組む人材育成の一環として、県内建築学生を対象としたワークショップを開催しました。設計者の大西麻貴氏・百田有希氏/o+hとともに、県と連携しながら熊本地震震災ミュージアムの整備に取り組む8市町村をめぐり、復興に携わった方へのヒアリングを通じて熊本地震の記憶に触れながら、それぞれの地域の特徴的な風景や素材・色などをリサーチしました。

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ワークショップで発見した素材や色

色まとめ

 今回のワークショップで発見した素材や色は、今後、建築物のサイン計画などへの反映を検討するため、色見本としてとりまとめられました。

 

 

​公募型プロポーザル

プロポーザル公開審査の審査員長講評について(令和2年2月20日)

熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計に係る公募型プロポーザル二次(公開)審査

審査員長講評/くまもとアートポリスコミッショナー プロポーザル審査員長 伊東豊雄

 公開2次審査は、多くの方々が見守る中、いずれも劣らぬ5チームの方々の真摯なプレゼンテーションに時間を忘れるほど充実したものとなりました。多大なエネルギーがかけられた精密な模型は見応えがあり、敷地全体のスケール感や構造体がよりわかりやすく把握でき質疑にも熱が入りました。
 2016年発災から4年が経ち、知事以下、県の皆様方並びに関係皆様の尽力により、「創造的復興」という新しい想像力を付け加えた復興にするのだという強い意志が目に見えるかたちになってきていることに、建築に携わるものとして大変感謝しております。600を超える木造仮設住宅、100棟以上の「みんなの家」が建設され、可能な限り再利用していくなどの取組みは、これまでとは一線を画すものとして心強く思っている次第です。
 このような経緯をふまえて震災ミュージアム中核拠点施設が阿蘇の麓に創られることになり、今回のプロポーザル公開審査会が開催されました。審査会ということでしたが、5チームの方々がそれぞれに震災ミュージアムのあり方に対する思想を語っていただきました。会場はシンポジウムをおこなっているような雰囲気で、日本では最近希なコンセプトを純粋に競い合うコンペティションになりました。
 審査員一同、悩みながら優劣つけがたい提案に議論を尽くしました結果、最優秀賞に『o+h・産紘設計Jv』、次点の優秀賞に『アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ設計共同体』を選出いたしました。

 最優秀の『o+h・産紘設計Jv』の案は、散在する震災遺構全体を繋げていく「回廊形式」ネットワークの中のひとつのミュージアムという位置づけを十分理解されており、敷地である阿蘇の麓特有の雄大な自然に対して最もその地形に沿った素晴らしいものであることが高く評価されました。美しい阿蘇の風景の中に震災によって生じた悲惨な断層の連なり、そして東海大学1号館の無残な姿を見た後に、この柔らかな曲線で構成された建築は心を和ませ新たな美しい景観を与えてくれるものとして期待されます。ある意味では建築的に一番大胆な提案であり、分散された展示室配置や屋根の仕様など危惧されるところもあるという意見もありました。最終的には、それに勝るだけの新鮮さに賭けてみようということで紙一重の差で選ばれたということであります。

 優秀賞となった『アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ設計共同体』の案は、大変安定した構造体を提案されており、総合的に安心感のある計画となっていました。これまでの震災支援の経験を活かして新しい組織によってミュージアムを中心とした地域共同体をつくっていこうというような組織と運営という点では非常に期待ができる案であると評価されましたが、建築的にもう一つ魅力が感じられなかったということで、最優秀賞に対して若干の遅れをとったということになります。

 佳作となりました3チームの提案も魅力的であり、2次審査の第一フェーズでは5チーム全てに投票がはいるという混戦ぶりでした。順不同ということで発表順に簡単なコメントをいたします。

 『株式会社コンテンポラリーズ』の案は、屋根の構造、展示形式など全体的にバランスがとれているという意見が多く聞かれました。円形の中心にある「想いの庭」の内部展示を見た後に入ると外で見慣れた風景が異なる抽象的な風景に感じる効果が一番の魅力です。
1次審査では好意的に捉えられていた円形形態自体及び外部に幾つかの機能空間が突き出ていることに対しては評価がわかれることになりました。

 『有限会社乾久美子建築設計事務所』の案は、緻密にアーカイブをつみあげ、ワークショップを駆使してミュージアムをつくりあげていくという非常に知的でコンセプチュアルな提案が1次審査から高く評価されました。これも円形平面タイプであったために敷地にふさわしいかどうかが論議対象となりました。Cltを使った構造、屋根の上の「いのりのみち」、「カルデラ広場」の提案に対して意見交換がなされましたが最終的な評価に結びつきませんでした。

 『アーキスコープ・Schenk Hattori設計共同体』の案は、力強く、面的、時間的に広がりがあり、他案とは一線を画す独自の鎮魂の場を生み出す提案であり、根強い推薦意見がありました。変化に富んだ構造体の提案は新鮮で高く評価されましたが、直線的に全てが見通せる空間や傾斜した床は展示空間として抵抗感があるという意見を覆すだけの推薦意見がなく佳作に留まることになりました。

 議論伯仲のなか、非常に僅差で決定させていただいたということです。最優秀賞を逃した方々もこれに懲りず再度チャレンジしていただき、更なるアートポリスの発展に貢献していただければということを切に願う次第です。
 最後になりましたが、来場くださった方々、応募くださった方々、本プロポーザルを企画していただいた関係者の方々に感謝の意を表します。

 

最終審査結果について(令和2年2月12日)

2月11日(火曜日・祝日)に熊本県庁で実施した公開二次審査の結果は、次のとおりです。

1.公募型プロポーザル/審査結果

  応募登録名

所在地

(代表者)

最優秀賞 o+h・産紘設計Jv 東京都
優秀賞 アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ設計共同体 東京都
佳作 株式会社コンテンポラリーズ 神奈川県
佳作 有限会社 乾久美子建築設計事務所 東京都
佳作 アーキスコープ・Schenk Hattori設計共同体 東京都

 ※佳作は応募受付時の整理番号順に掲載しています。

(参考)事業の概要

 事業主体:熊本県
 建設地:阿蘇郡南阿蘇村河陽地内(東海大学阿蘇キャンパス内)
 規模:原則木造・2階建て以下・1,300平方メートルを基本とする
 内容:体験・展示施設

2.技術提案書(様式8)

 以下に、技術提案書(様式8)の一部抜粋を掲載します。

最優秀賞 / o+h・産紘設計Jv
最優秀賞 / o+h・産紘設計Jvの画像

優秀賞 / アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ設計共同体
優秀賞 / アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ設計共同体の画像

佳作 / 株式会社コンテンポラリーズ
佳作 / 株式会社コンテンポラリーズの画像

佳作 /  有限会社 乾久美子建築設計事務所
佳作 /  有限会社 乾久美子建築設計事務所の画像

佳作 / アーキスコープ・Schenk Hattori設計共同体
佳作 / アーキスコープ・Schenk Hattori設計共同体の画像

県内共同事務所の一次審査の結果について(令和2年1月29日)

県内共同事務所については、以下の者が二次審査へ進むことになりましたのでお知らせします。(応募者数が少ないため、一次審査は実施していません。)

1.応募状況

 県内共同事務所の選定に係る応募件数:2件

2.一次審査通過者

整理番号

応募登録名

所在地

(代表者)

1 株式会社太宏設計事務所 熊本市
2 株式会社ライト設計 熊本市

 ※整理番号は、応募受付番号です。

 

公開審査(二次審査)のご案内(令和2年1月14日)

本プロポーザルの公開審査(二次審査)について、下記のとおり開催します。

全国から応募のあった41点の中から一次審査を通過した5者によるプレゼンテーションを実施します。伊東豊雄アートポリスコミッショナーを審査員長とし、公開の場で質疑応答を行って、最もふさわしい設計者を選定します。

どなたでも観覧できますので、ぜひ御来場いただき、熊本地震からの復旧・復興のシンボルとなる地震震災ミュージアム中核拠点施設の具現化に向けて歩みだす瞬間を間近で体感ください。

令和2年2月7日 追記

 当日ご参加予定の方は新型コロナウイルス対策にもご留意いただきますよう、お願いいたします。

開催概要

  1. 日時:令和2年2月11日(火曜日・祝日)10時~15時30分(開場:9時30分)
  2. 会場:熊本県庁行政棟本館地下大会議室(熊本市中央区水前寺6-18-1)
  3. 定員:250名(事前申込優先)※観覧無料・どなたでも観覧いただけます。
  4. 申込方法:観覧申込書によりアートポリス事務局宛て、郵送、Fax又はE-mailでお申し込みください。
  5. 内容:
    1. 開会、主催者挨拶
    2. 発表者プレゼンテーション及び個別質疑
    3. 全体質疑
    4. 最終審査
    5. 審査結果の発表、審査員長講評及び表彰

チラシ

二次審査開催チラシ|熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設公募型プロポーザル(PDFファイル:242KB)

観覧申込書

公開審査チラシ|画像

一次審査の審査員長講評について(令和2年1月9日)

熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計に係る公募型プロポーザル一次審査

審査員長講評/くまもとアートポリスコミッショナー プロポーザル審査員長 伊東豊雄

 熊本地震が発災して3年余が経過し、国内外の多大な支援を受けながら復旧・復興の歩みが着実に進んでいる話題は広く浸透しているようです。

 くまもとアートポリスでは、発災後、知事の要請により応急仮設住宅、集会施設「みんなの家」、災害公営住宅計画などに関わり続けています。創造的復興というテーマを建築分野から次のステップにどのように繋げていくかについて事あるごとに話合っていた中、復興シンボルのひとつとなる震災ミュージアム中核拠点施設の公募型プロポーザルを実施するに至った経緯があります。

 今回、アートポリスの公募型プロポーザルにおいて最多となる41件の応募作品が集まり、改めて熊本復興に対する関心の高さに驚いたところです。
 応募作品は本当に力作揃いで、第一次審査を通過する5案の選出には時間を要しました。審査の第一フェーズでは、審査員7名がひとり5票の投票により21案が候補として選出されました。第二フェーズは、この中で得票数が少ない案について、ひとつずつ長所短所の比較をおこない9案に絞り込むことができました。第三フェーズは、各審査員の震災ミュージアムのあり方に対する思いなどを確認しながら2案を候補から外すことにしました。最終フェーズでは、残り7案について慎重に議論を重ね、全員一致で2次審査に進む5案を決定しました。

 応募作品には非常に多くのバリエーションがあり、パターン分類も難しい程でした。その背景には、熊本地震震災ミュージアムには多様な震災遺構・復興拠点を回廊形式で結ぶという命題があり、総体としてのイメージは別として各々の具体的な展示内容等は今後に委ねられているという状況があると思います。特に、その中核施設であるということで応募者の提案が多岐にわたったようです。また、震災遺構である地表地震断層及び旧東海大学阿蘇校舎1号館に隣接している広大な敷地は阿蘇独特の豊かなビスタが得られる場で自由度が高く余裕があること、加えて、熊本県産材を有効利用した新鮮な木造空間を設計条件にしていることなどの要素も絡み審査員の選択を悩ませることになりました。審査の過程において、この中核施設が周辺施設や地域の方々とどのような連携をしていくかが継続的なミュージアム運営に欠かせないことであるという意見が印象に残っています。

 第二次審査では会場の皆様と共に選出されました5者の方々の意見を比較しながら、最優秀者の選考に努めていきたいと考えております。
 最後になりましたが、多くの方々が本プロポーザルに関心を示し、大変な労力を費やして応募くださったことに改めて感謝の意を表したいと思います。

 

一次審査の結果について(令和元年12月24日)

令和元年12月23日(月曜日)に実施した一次審査の結果は、次のとおりです。

1.応募状況

 公募型プロポーザル応募件数:41件

2.一次審査通過者

整理番号

応募登録名

所在地

(代表者)

3

株式会社コンテンポラリーズ

神奈川県
10 o+h ・ 産紘設計 Jv 東京都
24 有限会社 乾久美子建築設計事務所 東京都
26 アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ 設計共同体 東京都
30 アーキスコープ・Schenk Hattori 設計共同体 東京都

 ※整理番号は、応募受付番号です。

3.今後の予定

二次審査(公開)

 日時:令和2年2月11日(火曜日)午前10時から午後3時30分(予定)

 会場:熊本県庁本館地下大会議室

 内容:

  1. 発表者プレゼンテーション
  2. 全体質疑
  3. 最終審査
  4. 審査結果の発表、審査員長公表及び表彰

 

県内共同事務所を再募集します(令和元年12月19日~令和2年1月22日)

本プロポーザルにより選定された者に県内建築士事務所が含まれない場合は、県内共同事務所と共同企業体(Jv)を組むこととしています。

令和元年10月4日付けで県内共同事務所を募集したところ、応募がありませんでしたので、再度、県内共同事務所を募集します。

  • スケジュール
    令和元年12月19日(木曜日) 要項発表・応募受付開始(再募集)
    令和元年12月19日(木曜日)~1月22日(水曜日) 要項配布
    令和2年 1月22日(水曜日) 応募締切
    令和2年 1月27日(月曜日) 一次審査(非公開)
    令和2年 2月11日(火曜日・祝日) 二次審査(非公開)

公募型プロポーザル(県内共同事務所の選定)応募要項等(再募集)

 

公募型プロポーザルに関する質疑回答(令和元年11月5日)

 令和元年10月25日までに提出いただいた質問書への回答は次のとおりです。

(注意)

  • 仕様書の別添資料2(1)~(2)に計画敷地が示してありますが、追加資料2の赤色破線のエリアを正とします。
  • 仕様書の別添資料2(4)に設備引き込み想定位置の記載がありますが、再度検討した結果、追加資料2の内容を正とします。
  • 質問書でもご指摘いただいたとおり様式集の記載に一部不備があったため、修正したものを掲載します。今回掲載の様式を使用していただきますようお願いします。

質疑回答書

追加資料

様式集(修正版)

01-03(191105修正版)様式集/熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計に係る公募型プロポーザル(Excelファイル:209KB)

 

現地見学会での補足資料について(令和元年11月5日)

 令和元年10月15日に開催した現地見学会で説明に使用したパネルのデータを参考に掲載します。

 

公募型プロポーザルに関する質疑(一部)回答(令和元年10月24日)

 本プロポーザルに関する質疑については、10月25日が提出締切、11月5日が回答予定日としておりましたが、10月23日の時点で「応募資格」に関する質疑が8件提出されており、「応募資格」に関する質疑については本プロポーザルへの参加を判断する重要なものであるため、事前に回答を公表いたします。回答は次のとおりです。

質疑回答書(一部)

04-01 質疑回答書(R1.10.23)/熊本地震震災ミュージアム公募型プロポーザル(PDFファイル:59KB)

 

現地見学会での質疑応答・補足事項について(令和元年10月24日)

 令和元年10月15日及び令和元年10月16日に開催した現地見学会での質疑応答・補足情報を、以下のとおり公表します。

 03-01 「現地見学会」質疑応答・補足情報/熊本地震震災ミュージアム公募型プロポーザル(PDFファイル:1.1MB)

 

計画敷地の動画の掲載(令和元年10月21日)

 令和元年10月15日・16日に実施した現地見学会で見学したルートに沿って撮影した動画を掲載しますので、現地見学会に参加されなかった方は参考にされてください。
 ※ なお、個別の現地見学への対応はできませんので、ご了承ください。

   見学ルート図(映像(1)~(4))(PDFファイル:299KB)

 

映像1

映像2

映像3

映像4

現地見学会の開催について(令和元年10月4日)

 以下のとおり現地見学会を開催しますので、参加を希望する方は、事前に事務局へ見学会申込書をご提出ください。
 申込書の提出期限 令和元年10月11日(金曜日)午後3時まで

現地見学会の開催概要

開催日時

  • 第1回 令和元年 10月15日(火曜日)(14時00分~15時30分)
  • 第2回 令和元年 10月16日(水曜日)(14時00分~15時30分)

集合場所
参加者は東海大学阿蘇キャンパス内に現地集合ください。
(詳細は見学会チラシ参照)

見学場所

  • 震災遺構として保存する断層及び1号館(被災建物)
  • 体験展示施設の計画敷地及びその周辺

注意事項
要項記載のとおり、現地見学会では、質疑を受け付けません。
また、指定区域以外に無断で立入等の問題を起こした者ついては、本プロポーザルに関する提案書を受付けない場合があります。

くまもとアートポリスプロジェクト 熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計 公募型プロポーザル(令和元年10月4日)

1.趣旨

 震度7の地震が、わずか28時間の間に二度発生した平成28年熊本地震の発災から3年余りが経過する中、本県は国内外からの多くの支援のもと、地震からの復興に向け着実に歩みを進めてきています。今後いつどこで起こるかわからない大規模災害に備え、熊本地震の記憶や経験、教訓を後世に遺し、本県のみならず広く国内外に発信していくことは、熊本地震を経験した我々の責務であると考えています。
 このことから、本県では県内各地に広範囲に出現した断層等の震災遺構とともに、熊本地震の痕跡を残す文化・交流施設などの地域の拠点、地域における復興に向けた活動の拠点、地域の魅力を伝える観光施設等を広域的につなぎ、巡る「回廊形式」のフィールドミュージアムとして熊本地震震災ミュージアムの整備を進めています。
 この熊本地震震災ミュージアムにおける阿蘇地域の中核拠点として、震災遺構である地表地震断層及び旧東海大学阿蘇校舎1号館に隣接して、展示学習機能、教育機能、交流機能、総合窓口機能を有する施設を整備します。整備にあたっては、熊本地震の被害を遺す象徴的な場所から、被害のありのままの姿や熊本地震から得た教訓、自然の驚異等のさまざまな情報を発信することとし、公募型プロポーザルを実施します。

 なお、このプロポーザルは、後世に残る文化的資産の創造と地域の活性化を目指して熊本県が推進している「くまもとアートポリス」の参加事業として実施します。

2.プロポーザルの概要

  1. 名称
    熊本地震震災ミュージアム中核拠点施設整備基本設計に係る公募型プロポーザル
  2. 方法
    公募型プロポーザル
    なお、今回のプロポーザルにおいて選定された者に県内建築士事務所が含まれない場合は、別途、選定された県内建築士事務所と共同企業体を組むことを基本設計業務の受託要件としており、当該県内建築士事務所の公募も同時に行います。
  3. 主催
    熊本県
  4. 事務局
    くまもとアートポリス事務局(熊本県土木部建築住宅局建築課内)
  5. スケジュール
    令和元年 10月 4日(金曜日)
    要項発表・応募受付開始
    令和元年 10月 4日(金曜日)~12月11日(水曜日)
    要項配布
    令和元年 10月 4日(金曜日)~10月25日(金曜日)
    質疑受付
    令和元年 10月15日(火曜日)・令和元年 10月16日(水曜日)
    現地見学会
    令和元年 11月 5日(火曜日)(予定)
    質疑回答
    令和元年 12月11日(水曜日)
    応募締切

    令和元年12月23日(月曜日)
    一次審査(非公開)
    令和2年 2月11日(火曜日・祝日)(予定)
    二次審査(公開)
    ※選定された者に県内建築士事務所が含まれない場合は、共同企業体を組む県内建築士事務所の選考を二次審査終了後に非公開により実施します。

3.審査員

審査員長
伊東豊雄(建築家、くまもとアートポリスコミッショナー)
審査員
桂 英昭(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー)
末廣香織(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、九州大学准教授)
曽我部昌史(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、神奈川大学教授)
池辺伸一郎(学芸員、阿蘇ジオパーク推進協議会事務局長、阿蘇火山博物館館長)
柿本竜治(熊本地震震災ミュージアムのあり方検討有識者会議座長、熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター長、熊本大学大学院教授)
原山明博(熊本県知事公室政策審議監)

4.報道資料

公募型プロポーザル応募要項等

公募型プロポーザル(県内共同事務所の選定)応募要項等

仕様書

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