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【くまもとアートポリス建築展2017|開催概要】東京シンポジウム「みんなの家、その先へ」

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くまもとアートポリス建築展2017|開催概要 東京シンポジウム「みんなの家、その先へ」

 平成29年9月2日に『東京シンポジウム』を開催

 くまもとアートポリス(KAP)建築展2017の開幕は、熊本地震からの復旧・復興を広く発信するため、NPO法人「HOME-FOR-ALL」と共催し、

東京都内でシンポジウム(会場:寺田倉庫(東京都品川区))を開催しました。
 本シンポジウムは、総勢16名の建築家が登壇し、『みんなの家、その先へ』と題し、東日本大震災で提唱された「みんなの家」プロジェクトや熊本地震で取り組んだ「みんなの家」、また、宇土市・甲佐町の災害公営住宅の計画を紹介し、「みんなの家」の基本姿勢『みんなで一緒につくる』から、
これからの公共建築(災害公営住宅)のあり方や建築家の役割を協議しました。
 当日は、170名を超える来場者にご参加頂き、KAP建築展2017のオープニングイベントとして、熊本地震の現状を広く発信し、今後の「恒久的なすまい」の確保をどのように進めるかキーワードを探ることができました。
 
 01表紙

 

登壇者(敬称略・順不同)

【総合司会・コーディネーター】伊東豊雄
【コメンテーター】桂英昭、末廣香織、曽我部昌史、山本理顕、妹島和世、アストリッド・クライン

[第一部パネルディスカッション] ―東北での「みんなの家」をめぐってー
・平田晃久(陸前高田みんなの家)
・大西麻貴(東松島こどものみんなの家)
・近藤哲雄(七ヶ浜みんなの家)

[第二部パネルディスカッション] ―熊本での「みんなの家」をめぐって―
・原田展幸(西原村小森第2のみんなの家)
・山室昌敬(西原村小森第3のみんなの家)
・甲斐健一(西原村小森第4のみんなの家)

[第三部パネルディスカッション] ―熊本での災害復興公営住宅をめぐって―
・工藤和美(甲佐町白旗地区・乙女地区)
・内田文雄(宇土市境目団地)
・岡野道子(甲佐町住まいの復興拠点施設)
 
02表紙
 

東京シンポジウム概要

「みんなの家」は『最小の公共建築の原点』
はじめに、伊東豊雄KAPコミッショナーから、
「「みんなの家」は集まる場という意味では『最小の公共建築の原点』と捉えることができる。
熊本では、公共(市町村)が災害公営住宅の計画を進めているが、今いちど「みんなの家」が非常時の特殊性から利用者と設計し、被災者支援という役割を担った意味を協議し、これからの公共建築(災害公営住宅)や建築家の役割を考えたい。」と問題提起がありました。
 
03 伊東豊雄KAPコミッショナー

 

[第一部パネルディスカッション]―東北での「みんなの家」をめぐってー

建築家の思いで生まれた『みんなの家』
第一部では、東北で「みんなの家」に関わった平田晃久氏、大西麻貴氏、近藤哲雄氏が登壇。
東北の「みんなの家」は、建築家が自発的に、また、民間資金で整備に取組んだことが紹介されました。また、登壇した建築家からは、手探りの状態の中で被災者と対話し、自治体を介さないでつくりあげた「みんなの家」の設計プロセスが現在の設計活動に活かされていることが紹介されました。
 
 04  平田晃久氏(陸前高田みんなの家)

05  大西麻貴氏(東松島こどものみんなの家)

06 近藤哲雄氏(七ヶ浜みんなの家)
 

[第二部パネルディスカッション]―熊本での「みんなの家」をめぐって―

くまもとアートポリスが主導した『みんなの家』
第二部では、熊本の「みんなの家」に関わった地元熊本の建築家である原田展幸氏、山室昌敬氏、甲斐健一氏が登壇。
熊本の「みんなの家」は、東北などの経験を活かし、熊本県がKAPの取組みとして主導し、被災者と一緒に整備を進めたことが紹介されました。
また、登壇した地元建築家からは被災地の現状や「みんなの家」の活用状況も紹介されました。
熊本地震後、熊本では90棟を超える「みんなの家」が整備されており、
伊東豊雄KAPコミッショナーから「蒲島知事が、発災後すぐに「被災者の痛みの最小化、創造的復興、県の発展となる復興」を進めると決断したことが、「みんなの家」の整備や木造仮設に繋がった。」とコメントがありました。
 
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08 原田展幸氏(西原村小森第2のみんなの家)
 
111 山室昌敬氏(西原村小森第3のみんなの家)
 
09 甲斐健一氏(西原村小森第4のみんなの家)

 
 

[第三部パネルディスカッション]―熊本での災害復興公営住宅をめぐって―

熊本の『災害復興公営住宅』
第三部では、熊本で災害公営住宅の計画に関わる工藤和美氏、内田文雄氏、岡野道子氏が登壇。
甲佐町白旗地区・乙女地区災害公営住宅の設計者である工藤和美氏から「被災者との対話の中から地域性を導いた」として土間がある農家型の災害公営住宅の計画が紹介されました。
一方、宇土市境目地区の設計者である内田文雄氏からは、被災者と対話する機会がなく実施設計に入り「将来の維持管理を含めて入居予定者(被災者)と対話をしたかった」と設計プロセスに疑問を投じ、災害公営住宅は、通常の公営住宅と異なる設計プロセスが必要だとコメントがありました。
 
 10 工藤和美(甲佐町白旗地区・乙女地区)

11 内田文雄氏(宇土市境目団地)

12 岡野道子氏(甲佐町住まいの復興拠点施設)


総括では、伊東豊雄KAPコミッショナーから
「東北では建築家が自発的に動いていたが、熊本ではKAP事業として県が主体となって取り組むことができ、また、被災者と「一緒につくる」ことができた。」とし、
この点について山本理顕氏から
「KAPの30年にわたる建築文化活動による功績」とコメントをいただきました。
 
13 山本理顕氏

アストリッド・クライン氏は「「みんなの家」をとおして、建築が持つ当たり前の機能に加えて、メンタルヘルスへの効果も重要だと気付いた。
また、多くの人が設計に関わるコミュニティビルディングともいえるつく方を公共建築で実現できれば、より多くの方の気持ちが豊かになる。」
とコメント。
 
 14 アストリッド・クライン氏
 
妹島和世氏からは、「「みんなの家」を建てた後もずっと使い続けるための関係や環境づくりを含めて、つながり続けていく仕組みが重要」とアドバイスがありました。
 
15 妹島和世氏

本シンポジウムをとおして、今後の公共建築・災害公営住宅の計画について、自治体関係者や関わる建築家が、どうのように被災者と関わり、復興を進めていくか、いくつかのキーワードを探ることができました。
 
 表紙3

最後となりましたが、登壇いただいた16名の建築家の皆様、共催し運営にご協力頂いたNPO法人「HOME-FOR-ALL」様、また、協賛頂き会場を提供頂いた寺田倉庫様、同じく協賛頂き資金助成を頂いた大光電機株式会社様、企画・運営を頂いた伊東豊雄建築設計事務所様、皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。
 

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