熊本県

世界遺産とは

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企画振興部 文化企画・世界遺産推進課 TEL:096-333-2154 FAX:096-381-9829 メール bunkasekai@pref.kumamoto.lg.jp
 

はじめに

 熊本県には、平成27年に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産である「万田坑」及び「三角西港」があります。
 そして、「天草の﨑津集落」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、平成30年6月、世界文化遺産に登録されました。
 また、「阿蘇」は世界文化遺産登録の前提となる暫定一覧表への記載実現に向け、構成資産の文化財指定(選定)等に継続的に取り組んでいるところです。
 それでは、その「世界遺産」とはどういったものなのでしょうか。以下の項目で、「世界遺産の種別」や「日本にある世界遺産」等について紹介します。
  

世界遺産とは・・・

 世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重な宝物であり、国際協力を通じた保護の下、国境を越え、今日に生きる世界のすべての人々が共有し、次の世代に受け継いでいくものです。
 ユネスコの「世界遺産委員会」が、各締約国からの推薦に基づき、「顕著な普遍的価値」を有する文化遺産、自然遺産を「世界遺産一覧表」に記載することを世界遺産登録といいます。
 現在、世界で1092件(文化遺産:845件, 自然遺産:209件, 複合遺産:38件)が登録。(平成30年7月現在)
 ※平成30年度の新規登録数は19件(文化13件、自然3件、複合3件)
  
 
 

1 世界遺産条約(正式名:世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)

 文化遺産や自然遺産を人類全体のための世界遺産として、損傷・破壊等の脅威から保護し、保存することが重要との観点から、国際的な協力・援助の体制を確立することを目的とする条約。 (平成30年2月現在、締約国:193カ国)

2 世界遺産の種別 —文化遺産・自然遺産—

文化遺産
 記念工作物
 建築物、記念的意義を有する彫刻及び絵画、考古学的な性質の物件及び建造物、金石文、洞穴住居ならびにこれらの物件の組み合わせであって、歴史上、芸術上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの。
 建造物群
 独立した建造物の群又は連続した建造物の群であって、その建築様式、均質性又は景観内の位置のために、歴史上、芸術上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの。
 遺跡
 人間の作品、自然と人間との共同作品及び考古学的遺跡を含む区域であって、歴史上、芸術上、民族学上又は人類学上顕著な普遍的価値を有するもの(文化的景観を含む)。

自然遺産
 物理的な生成物、生物の生成物又はそれらの群から成る自然物であって、鑑賞上又は学術上顕著な普遍的価値を有するもの。
 地質学的、地形学的形成物及び絶滅のおそれのある動植物種の生息地を構成する区域が明確な地域であって、学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有するもの。
 自然地及び区域が明確な自然の地域であって、学術上、保全上、又は自然美において顕著な普遍的価値を有するもの。

 ※その他、文化遺産と自然遺産の要素を両方兼ね備えた「複合遺産」があります。

3 世界文化遺産の主な登録条件

顕著な普遍的価値の証明~ 国内及び国外的にも類例のない文化遺産 ~

「世界遺産条約の履行のための作業指針」の評価基準・審査基準への適合
  1. 資産の真実性・完全性の証明 −意匠、材料等がオリジナルな状態を保っていること−

国内法により万全の保護処置が図られていること(文化財保護法等)

上記の資産の周囲にこれを保護するための緩衝地帯:バッファ・ゾーンを設けること(景観保全のための条例による利用規制など)。
  1. 保存管理計画を策定すること。

4 世界文化遺産の登録基準

  1. ⅰ人類の創造的才能を表す傑作であるもの
  2. ⅱ建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を
  3.  示すもの
  4. ⅲ現存するか消滅しているかにかかわず、ある文化的伝統又は、文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくても稀有な存在)であるもの
  5. ⅳ歴史上の重要な段階を物語る建造物、その集合体、科学技術の集合体、或いは、景観を代表する顕著な見本であるもの
  6. ⅴあるひとつの文化(又は複数の文化)を特徴付けるような伝統的居住形態若しくは、陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。
  7.  又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本であるもの。 (特に、不可逆的な変化によりその存在が危ぶまれているもの。)
  8. ⅵ顕著な普遍的な意義を有する出来事行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、或いは文学的作品と直接又は実質的関連があるもの(この基準
  9.  は他の基準とあわせて用いることが望ましい)

    ※ⅶ~ⅹについては、自然的なものであり掲載省略。

5 世界遺産暫定一覧表追加のための審査基準

審査基準の各項目(1)~(8)の要件を全て充足する場合→「審査に適合」

  1. (1)提案文化資産は、複数の資産で構成され、世界遺産条約第1条に記す記念工作物、建造物群、遺跡のいずれかに該当するものであること。
  2. (2)「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)」を持つ可能性が高い文化資産であること。
  3. (3)「ユネスコ作業指針」が示す評価基準ⅰ~ⅵの一つ以上に該当する可能性が高い文化資産であること。
  4. (4)提案文化資産が、日本のみならず周辺地域の歴史・文化を代表し、独特の形態・性質を示す文化資産であると認められること。
  5. (5)真実性/完全性の保持に関する証明が高いこと。
  6. (6)構成資産について、国内法により、万全の保護措置が図られていること(文化財保護法等)。または、その候補としての評価が可能であること。

(7)提案文化資産の全体について、保存管理・整備活用に関する考え方が示されていること。

  さらに、包括的な保存管理計画及び個々の構成資産についての保存管理計画の策定を行う旨の明言されていること。

  1. (8)上記(7)の保存管理・整備活用に関する考え方の中に、周辺環境とも一体的な保全の方向性が示されていること。
  2.   さらに、関係地方公共団体が、構成資産と一体を成す周辺環境に係る保全措置の方法を積極的に検討していく旨の明言していること。

6 世界文化遺産の推薦・登録の手続き

締約国において「暫定一覧表」を作成し、世界遺産委員会に提出 
          ↓

「暫定一覧表」のうち、条件が整った資産について推薦書を作成
          ↓
我が国として推薦を決定(文化審議会等)
          ↓
世界遺産委員会に推薦書を提出(確定版:翌年2月1日 締切)
現在、1回の委員会における各国の推薦物件は1件(文化遺産・自然遺産いずれか1件)まで

※平成28年度までは、各国の推薦物件は2件(文化遺産・自然遺産1件ずつ)まで          ↓
icomos *(イコモス:国際記念物遺産会議)による審査(現地審査を含む)* 世界遺産条約に定める世界遺産委員会の諮問機関で、推薦資産の価値評価をはじめ、登録遺産の保存管理状況等に関し、世界遺産委員会に対して勧告を行う非政府機関
          ↓
世界遺産委員会(翌年7月頃開催)で審査・登録の可否を決定

 

7 日本にある世界遺産

2018年7月現在、日本には現在22件の世界遺産があります。(自然遺産4件、文化遺産18件)

遺産名 所在地 登録年月 遺産種別
法隆寺地域の仏教建造物 奈良県 1993(平成5)年12月 文化遺産
姫路城兵庫県

1993(平成5)年12月 

文化遺産
白神山地 青森県、秋田県 

1993(平成5)年12月 

自然遺産 
屋久島鹿児島県 1993(平成5)年12月 自然遺産
古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市) 京都府、滋賀県 1994(平成6)年12月 文化遺産
白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜県、富山県 1995(平成7)年12月 文化遺産
原爆ドーム 広島県

1996(平成

8)年12月

文化遺産
厳島神社 広島県 

1996(平成

8)年12月 

文化遺産 
古都奈良の文化財 奈良県 1998(平成10)年12月 文化遺産
日光の社寺 栃木県 1999(平成11)年12月 文化遺産
琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄県2000(平成12)年12月 文化遺産 
紀伊山地の霊場と参詣道 三重県、奈良県、和歌山県 2004(平成16)年7月 文化遺産
知床 北海道 2005(平成17)年7月 自然遺産 
石見銀山とその文化的景観 島根県 2007(平成19)年7月 文化遺産
平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群− 岩手県 2011(平成23)年7月 文化遺産

小笠原諸島

東京都 2011(平成23)年7月 自然遺産

富士山−信仰の対象と芸術の源泉

静岡県、山梨県 2013(平成25)年6月 文化遺産

富岡製糸場と絹産業遺産群

群馬県 2014(平成26)年6月 文化遺産
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業岩手県、静岡県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県2015(平成27)年7月文化遺産
ル・コルビュジエの建築作品(国立西洋美術館本館) 東京都 2016(平成28)年7月文化遺産
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群福岡県2017(平成29)年7月文化遺産 
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」長崎県、熊本県 2018(平成30)年6月 文化遺産

 

8 日本の世界遺産暫定一覧表記載物件

 世界遺産条約を締約した国は、将来世界遺産リストに登録する計画のある物件を「暫定一覧表」としてユネスコに提出します。事前に暫定一覧表に記載されていないと、世界遺産委員会へ推薦書を提出しても審査されません。

現在の日本の暫定リスト (H30.7現在)
<文化 7件>

  • 「古都鎌倉の寺院・神社ほか」(神奈川県、平成4年)
  • 「彦根城」(滋賀県、平成4年)
  • 「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県、平成19年)
  • 「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」(北海道、青森県、岩手県、秋田県、平成21年)
  • 「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県、平成22年)
  • 「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府、平成22年)
  • 「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群ー」(拡張)(岩手県、平成24年)
  

<自然 1件>

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県、沖縄県、平成25年)

9 関連リンク先

世界遺産に関する様々な情報は、下記のホームページに掲載されておりますので、ご覧ください。

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ファックス:096-381-9829
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(ID:2083)
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