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みんなでつくる「みんなの家」づくり(甲佐町白旗仮設団地)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004572 更新日:2020年8月1日更新

甲佐町白旗のみんなの家(集会所)

★01表紙写真

平成28年熊本地震では『「みんなの家」がある応急仮設住宅』の整備が「ゆとり」と「あたたかさ」と「ふれあい」をキーワードにすすめられた。

東日本大震災や熊本広域大水害(平成24年)で建設された「みんなの家」の経験を活かし、『規格型』と呼ぶ「みんなの家」を計画した。

これに加え、80戸以上の大規模な仮設団地では利用者との意見交換を重ねてつくる『本格型』の「みんなの家」を整備した。

九州の学生らで組織されたKASEIプロジェクトと協力し、工事中の棟上げ・完成式を利用者とともにお祝いするなど「みんなの家」をつくる過程から

コミュニティを形成し、『被災者の痛みの最小化』を図っている。

建築概要

「みんなの家」は集会所ではあるが、それが普段使いの共用の居間となることで、仮設住宅での生活のストレスを和らげ、団地全体のコミュニティを紡ぎ出だす場となることを意図している。

町営グラウンドに設けられた白旗仮設団地の住棟配置は真北に対しほぼ45度振れていて、平行に並んだ住棟のタテ糸に直交して団地内通路や歩行者通路といった共用動線のヨコ糸が編み込まれている。「みんなの家」の敷地は団地のほぼ中央の広場に位置している。

ヨコ糸である共用動線の軸線と平行に長く屋根を架け、「みんなの家」を前後の広場と歩行者通路に挟まれた場所とすることで、より立ち寄りやすくなるように計画した。細長いプランは同時に様々な活動を内包することができる。

★★白旗写真01★白旗写真02
★白旗写真04

建築家プロフィール

01-1 渡瀬氏|白旗01-2 永吉氏|白旗

渡瀬 正記(わたせ まさのり)

1968年静岡県生まれ/1992年東京工業大学建築学科卒業/現在、設計室主宰

永吉 歩(ながよし あゆみ)

1975年大阪府生まれ/1998年東京デザイナー学院卒業/現在、設計室

12外観
13外観
10利用風景

建築データ

名称 甲佐町白旗のみんなの家(集会所)

所在地 上益城郡甲佐町大字早川2100番2

設計 渡瀬 正記+永吉 歩/設計室

構造設計 横山太郎、工藤智之/ロウファットストラクチュア

施工 千里殖産株式会社

協力 KASEIプロジェクト、(照明)稲葉裕/フォーライツ

構造・階数 木造平屋

延べ面積 75.84平方メートル

建築面積 80.58平方メートル

工事 H28.8.29からH28.10.16

甲佐町白旗仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」が完成!(平成28年10月16日)

~KASEI主催で入居者と一緒に完成をお祝い!県警音楽隊による演奏も!!~

甲佐町白旗仮設団地で、仮設団地に入居されている方々の意見を反映した「みんなの家」第1号が完成し、それに併せて、入居者の皆さんと一緒に完成を祝うイベントが開催されました。

01花植え02花植え

これまでにも、KASEIが主体となって、設計のお披露目や棟上げの際に、入居者の皆さんがより一層団地への愛着を深め、コミュニティの形成につながるようなイベントが開催されてきましたが、今回は、みんなの家の前のひろばを彩る花植えや入居者からの発案によりお祭りも企画され、完成後の活用を心待ちにするとともに、被災からの再建にかける思いが込められた式となりました。

03式典05県警音楽隊

また、式では、県警音楽隊による演奏も行われ、参加者から盛大な拍手が贈られるなど、大変盛り上がりました。

式典後のお祭りでは、おとなはビール片手に地震後の苦労話や今後の再建について語り合い、こどもたちは裸足で新しくできたみんなの家を走り回ったり、黒板にもなる掲示板にお絵かきしたりするなど一緒に楽しんでいただけました。

09お祭り

今後は入居者の方々にうまく活用いただくことで、仮設団地での見守りやコミュニティの形成につながり、被災された方々の心を少しでも癒し、安らぎを感じてもらえることを期待します。

トリセツ

今回の熊本地震での被災者支援は、これまでにない画期的な取組みとなっていますが道半ば。

引き続き、KASEIにご協力いただくなど仮設団地の住環境整備を進めていきます。

甲佐町白旗仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」で棟上げお祝い会!(平成28年9月10日)

~甲佐町白旗仮設団地「みんなの家」、急ピッチで建設中!~

甲佐町白旗仮設団地では、仮設団地に入居されている方々の意見を反映した「みんなの家」の建設が急ピッチで進んでいます。

工事中2工事中1

現在、屋根や外壁などの外装工事、床や内壁・天井などの内装工事を終え、足場も外れ、デッキなどの外回りの工事が始まり、いよいよ完成に向けてのカウントダウンとなりました。

工事中3工事中5

先日(9月10日)は、棟上げをお祝いする会として、KASEI(※)の皆さんが入居者の方々と協力して、餅つきや現場見学などを開催し、ご高齢の方から子どもたちまで楽しんでいただけました。

餅つき餅つき2
見学会VRお披露目

この会の中で、入居者の方々から「復興に向けて、仮設団地のみんなで何かせんといかん!」というコメントもあり、KASEIと入居者とが話し合われた結果、花壇づくりを手始めに取り掛かることとなり、9月24日に相談会が開催され、活発な意見が飛び交い、大変有意義な相談会となりました。

花壇づくり相談会1花壇づくり相談会3

工事もいよいよ大詰めです。

完成イベントも乞うご期待!!

甲佐町白旗仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」で「白旗団地を語りあう会」!(平成28年8月10日)

~「白旗団地を語りあう会」で「みんなの家」の設計お披露目会とそうめん流しを開催~

これまでに開催した2回の意見交換会で出た意見を反映した設計のお披露目会を、8月10日(水曜日)に甲佐町白旗仮設団地で開催しました。

設計お披露目1設計お披露目2

設計者(渡瀬正記さん、永吉歩さん(東京都))が模型などで説明された後、入居者の方々は模型を手に取り、出された意見がどう反映されたか興味深くご覧になられ、完成後の活用を心待ちにされているご様子でした。

設計お披露目3設計お披露目4

設計お披露目会のあとには、KASEI(※)に主体となってもらい、入居者皆さんの交流にもつながればと、そうめん流しイベントを併せて開催し、ご高齢の方から子どもたちまで楽しんでいただけました。

そうめん流し1そうめん流し2

※ KASEI(加勢)・九州建築学生仮設住宅環境改善プロジェクト

 Kyushu Architecture Students Supporters Environment Improvement Project

 FB:https://www.facebook.com/kasei2016/?fref=ts

設計もまとまり、いよいよ工事を進めていきます。乞うご期待!!

甲佐町白旗仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」 意見交換会(2回目)!(平成28年7月23日)

~甲佐町白旗仮設団地で意見交換会(2回目)を開催~

7月13日(水曜日)の意見交換会に続き、7月23日(土曜日)に甲佐町白旗仮設団地で「みんなの家」の設計について、2回目の意見交換会を開催しました。

前回いただいたご意見を反映した設計案を設計者(渡瀬正記さん、永吉歩さん(東京都))が模型などで説明された後、改めて入居者の皆さんから設計案に対するご意見やご要望をお聞きしました。

今回は、グループに分かれ、提案された設計案の気に入ったところやもう少しこうしてほしいところ、また「みんなの家」でこんなことがしたいといった話をしてもらい、意見を付せん紙に書いていくワークショップ形式で意見交換を行いました。

意見交換2回目1意見交換会2回目2
意見交換会2回目3意見交換会2回目4

1回目の意見交換が反映された設計案であったということもあり、もう少しこうしてほしいとういった意見よりも、活用することを具体的にイメージしてこんなことがしたいといった意見が多く出されました。

結果(2回目)

入居者間が顔合わせも兼ねた、BBQやそうめん流しなどのイベントをやりたいという意見が印象的でした。

今回も、KASEI(※)のメンバー(九州大の末廣先生、学生の皆さん)にご参加いただき、ワークショップ形式の意見交換では各グループに入ってもらい、入居者の皆さんから多くの意見を引き出してもらえました。

※ KASEI(加勢)・九州建築学生仮設住宅環境改善プロジェクト

 Kyushu Architecture Students Supporters Environment Improvement Project

今回で意見交換は終了となり、設計案をまとめ工事に進んでいきます。乞うご期待!!

甲佐町白旗仮設団地でみんなでつくる「みんなの家」 意見交換会!(平成28年7月13日)

~甲佐町白旗仮設団地で意見交換会を開催~

熊本地震に伴い応急仮設住宅に「みんなの家」の整備を進める中、入居者の方々がより一層団地への愛着を深め、コミュニティの形成に効果が期待できる「みんなの家」づくりを開始しました。

今回着手する「みんなの家」では、入居者の方々と設計者(※1)とが意見交換しながら、皆さんの意見を取り入れた設計を行います。具体的には、設計者が模型などで設計案を説明し、利用方法や間取りなどへの要望を聞きながら設計に反映していきます。

※1 設計者は、アートポリスコミッショナーの伊東豊雄氏からの推薦に基づき決定しています。

その第一弾として、7月13日(水曜日)に甲佐町白旗仮設団地で、1回目となる意見交換会を開催しました。

意見交換会1意見交換会2

設計者(渡瀬正記さん、永吉歩さん(東京都))が模型などで設計案を説明した後、皆さんから設計案に対するご意見や、こうしてほしいなどのご要望をお聞きしました。

皆さんから色んなご意見が出され、極端にネガティブな意見はなく、むしろ積極的に「みんなの家」を活用していきたいという方々もいらっしゃいました。また、この団地には子どもがたくさんいるようで、現在、遊び場が無いため、集会所にキッズコーナー的な子どものためのスペースをつくってほしいという声もありました。

特に関心が高かったのは、キッチンと縁台などの屋外スペースだったように思います。

結果

当日は、今後、仮設団地における住環境の改善、向上に取り組むことを検討されているKASEI(※2)の一部のメンバー(九州大の末廣先生、九工大の佐久間先生、学生の皆さん)にもご参加いただき、入居者の皆さんは期待を込めた大きな拍手で歓迎されました。

意見交換会3

※2 KASEI(加勢)・九州建築学生仮設住宅環境改善プロジェクト

 Kyushu Architecture Students Supporters Environment Improvement Project

早速、7月23日(土曜日)午後2時から2回目の意見交換会を開催します。

今回の意見交換がどう設計に反映されたのか乞うご期待!!

くまもとアートポリスフェイスブックでも「みんなの家」に関する情報を発信しています。

アクセスはこちらから!<外部リンク>