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天草ビジターセンター・天草展望休憩所

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004586 更新日:2020年8月1日更新

天草ビジターセンター・天草展望休憩所の画像1

雲仙天草国立公園の東の玄関口。
この施設は、観光客に対する国立公園のインフォメーション機能を持つビジターセンターと、ティーラウンジ、物産ショップがある展望休憩所の2棟で構成されている。
アプローチを上がり、玄関の前に立つと棟の間から天草の絶景が目に飛び込んでくる。
海側の壁面いっぱいに開かれた窓からも、最高の展示物である大自然を望むことができ、これから訪れる天草の歴史や風土を楽しく学ぶことができる。

建築概要

 この建物の屋根ラインは、国立公園である天草松島の景観にとけ込むよう、島の稜線に合わせたものである。館内から眺める美しい群島の景色をここでの第一の展示物と考え、海側には壁を一切設けていない。壁や床に埋め込んだり、取り付けた石は、すべて天草各地で採集した自然の標本である。
 この施設には定められた順路や楽しみ方はない。干潟で潮干狩りをしたり、野山の散策を楽しむように、来館者が自由に興味の対象を発見してほしいと考えた。車から降りてこの敷地一帯を散歩すること自体が、天草の風物や自然に触れる一端となっている。

天草ビジターセンター・天草展望休憩所の画像2
天草ビジターセンター・天草展望休憩所の画像3

建築データ

名称 天草ビジターセンター・天草展望休憩所
ふりがな あまくさびじたーせんたー・あまくさてんぼうきゅうけいしょ
所在地 上天草市松島町
主要用途 展示施設、休憩施設
事業主体 ビジターセンター/熊本県
展望休憩所/松島町(現・上天草市)
設計者 古谷誠章+中川建築設計事務所
施工者  
建築 山口工務店、渡辺建設
電気 鶴電気設備工業所、西本電機
衛生 天草設備、西山電設
敷地面積 11,411平方メートル
建築面積 761平方メートル
延面積 654平方メートル
階数 地上1階
構造 鉄筋コンクリート造+鉄骨造+木造
外部仕上  
屋根 カラーステンレス瓦棒葺+特殊非加硫ゴム付カラーステンレス
外壁 化粧コンクリート打放し一部合津石貼り
施工期間 1993年11月~1994年7月(展示部分を除く)
総工事費 382百万円(展示部分を除く)

受賞データ

1996年 日本建築学会作品選集

建築家プロフィール

ふるやのぶあきさんの写真です

古谷 誠章(ふるや のぶあき)
1955年 東京生まれ
1978年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1980年 早稲田大学大学院博士前期課程修了
早稲田大学穂積信夫研究室助手
1983年 早稲田大学理工学部助手
1986年 近畿大学工学部講師
文化庁芸術家在外研修員としてマリオ・ボッタのスタジオに在籍
1990年 近畿大学工学部助教授
1994年 早稲田大学理工学部助教授、スタジオ・ナスカを開設
主な作品
狐ケ城の家、田野畑村民俗資料館、ささき別荘
受賞歴
1991年 吉岡賞(JA house新人賞)

PHOTO:清島靖彦