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Dialog in the Dark とは?

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2000年 DID  新規ウィンドウマーク

障害者と聞いて、「かわいそう」と反射的に思う人はまだ多い。たしかに障害は今の世の中で生きて行くには不便だ。 まちやものがそのようにできていないから。

でも、本当に障害者は何もできない人たちなのだろうか?

健常者と呼ばれる人は、障害者の障害しかみていない。障害以外の部分を見ない。 車椅子ユーザーでも、優秀なエンジニアかもしれないし、聞こえなくても、素晴らしい色彩感覚があるかもしれない。 そのことに、思いが至らないのだ。障害以外の能力を見ていない。

これはユニバーサルデザインを進める上で、大変な障壁だ。 障害者や高齢者を、自分とは違うと思いこんでいては、一緒に動く、一緒に楽しむといった発想はこのような健常者からはなかなか出てこない。

Dialog in the Dark(DID)は、この、健常者の思いこみを一掃する。暗闇の中で、障害と健常は逆転する。 見えないということは、確かに最初はこわい。しかし、しばらくすれば、視覚以外の感覚が甦ってくる。 体じゅうのアンテナを張って、気配を感じる力が戻ってくるのを待つ。 足の裏が点字ブロックを感じ、指先が携帯電話の凸を認識し、香りや味がいつもよりはるかに敏感になっているのを感じとる。 見えない世界というものが、考えていたよりも、はるかに深く、美しく、豊かなものであることに気づく。

闇の中で、先導役を務める視覚障害者は、参加者の声を聞き分け、声で一時障害者である参加者を誘導する。 触覚の豊かさを教え、聴覚で世界を聞き分ける世界を知らせる。

参加者は、先導者が障害者であることを忘れる。闇の中のナビゲーターとして自分よりはるかに気配や音を感じる能力を尊敬する。 生まれて初めて、障害ではなく、その能力に気づくのだ。

DIDを経験した人は、例外なく、障害者を一人の人間として見るようになる。 もう、「かわいそう」とは思わない。たしかに不便な場合もあるだろう。 でも、障害とはそれですべてができなくなるわけではなく、機能を補うことができれば、能力を発揮できる人々なのだと体で理解している。

街やものの中に、さりげなく埋めこまれた機能や、配慮された使い勝手があれば、障害者は障害者でなくなるかもしれない。 ある部分、健常者より感覚が鋭いのだから。DIDは、まちづくりやものづくりにかかわる人々、デザインを学ぶ学生など、 さまざまな人に、ユニバーサルデザインを理解してもらうための、最も有効なプログラムである。

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著作は熊本県にあります