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旧八代城主である松井家が所蔵する様々な美術品を中心に、過去から現在に至るまでの八代の文化と歴史を紹介する博物館である。
敷地は八代城址の近く、文化施設の集まる緑豊かな文教ゾーンの中心にある。
敷地内の木々は可能な限り残され、前面の通りからはメタリックな建物のシルエットが木々の緑の間から見えかくれする。
「未来の森ミュージアム」の名称は公募によって決められたものだが、このメタリックな建物と緑豊かな環境との調和をイメージさせてくれるようだ。

この計画では、視覚的な高さが抑えられたヒューマンな環境を考慮し、建物の威圧感を軽減することに大きな注意がはらわれた。1階部分には閉鎖性が高くボリュームの大きな2つの展示室が配され、あたかも地下であるかのように盛土によって埋められている。平坦な敷地に芝生で覆われた小高い丘が隆起したかのようでもある。丘の上にはエントランスホールやカフェなどのオープンなスペースが軽やかに浮ぶ屋根の下に広がっている。メタリックな被覆に包まれた収蔵庫は屋根の上に浮べられ、未来の正倉院として、博物館のシンボル的役割を担っている。

名称 八代市立博物館・未来の森ミュージアム
所在地 八代市西松江城町12-35
主要用途 博物館
事業主体 八代市
設計者 伊東豊雄
施工者  
 建築 竹中工務店・和久田建設・米本工務店建設工事共同企業体
 電気 白鷺電気工業・九州電設産業建設工事共同企業体
 空調 新日本空調・平野電気設備工業所建設工事共同企業体
 衛生 中尾工務店・三幸設備工業建設工事共同企業体
 昇降機 竹中工務店・和久田建設・米本工務店建設工事共同企業体
 外構 竹中工務店・和久田建設・米本工務店建設工事共同企業体
敷地面積 8,223m2
建築面積 1,432m2
延面積 3,418m2
階数 地下1階、地上4階
構造 鉄筋コンクリート造・鉄骨造
外部仕上  
 屋根 ステンレスシーム熔接工法
 外壁 コンクリート打放しフッ素樹脂塗装、ステンレスパンチング張
施工期間 1989年11月〜1991年3月
総工事費 1,658百万円

受賞データ

1991年 くまもと景観賞
1992年 毎日芸術賞
1993年 第34回建築業協会賞(BCS賞)
アーキテクチャー・オブ・ザ・イヤー
1997年 くまもと景観賞「第10回記念大賞」
1998年 公共建築100選(建設省50周年記念)

伊東 豊雄(いとう とよお)
1941年 ソウル生まれ
1965年 東京大学卒業
1965年 菊竹清訓建築設計事務所勤務
1971年 アーバンロボット(URBOT)設立
1979年 伊東豊雄建築設計事務所に名称変更
 
●主な作品
中野本町の家、ホテルD、シルバーハット、レストラン・ノマド、横浜・風の塔
 
●受賞歴
1984年 日本建築家協会新人賞
1986年 日本建築学会賞


PHOTO:岡本公二、「新建築社」写真部、熊本県広報課


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