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夏場に注意が必要な感染症について

更新日:2011年6月13日


 これからの時期、気温がますます高くなるにつれ、
夏場に流行しやすい以下の感染症への対応が必要となります。

 各感染症の症状等や予防策を参考にして、感染しないよう注意してください。 

○ 日本脳炎

○ 咽頭結膜熱

○ ビブリオ・バルニフィカス感染症

■日本脳炎

 日本脳炎ウイルスを原因として、夏場に流行する病気です。

 日本脳炎ウイルスに感染したコガタアカイエカに刺されることにより感染が成立します。感染しても、多くは不顕性感染(何の症状も出ない)ですが、推定で300~3000人に1人が脳炎を発症するとされています。
 また、人から人への感染はありません。

(症状等)
 5~15日の潜伏期を経て、多くは頭痛・発熱により発症します。その後、高熱(39~40度)となり筋硬直、意識障害、けいれん、昏睡等の症状を示し、20~50%が死に至ります。
 また、死亡を免れた場合も、その半数近くは重篤な後遺症を残します。

(予防策)

 平成17年以降、日本脳炎ワクチンの接種は積極的勧奨が差し控えられていましたが、新たなワクチンが開発され、現在は通常どおり受けられるようになっています。適切な時期に、必要な回数を接種するよう心がけてください。
  また、流行期には、過労を避け栄養を十分に取ることで体力の保持に努め、なるべく蚊にさされないよう注意することも大切です。

 

■咽頭結膜熱

 アデノウイルスを原因として、夏場に流行する病気です。

  通常は、患者からの飛沫感染(唾のしぶき等を介しての感染)で感染拡大しますが、プールの脱衣所やタオルの共用等によって流行することがあるため、プール熱とも呼ばれています。

(症状等)
  5~7日の潜伏期を経て、発熱、咽頭炎、結膜炎の症状が出ます。症状は3~5日間継続します。一般的には3~5日で軽快しますが、この病気を引き起こすアデノウィルスには、たくさんの種類があることが知られており、7型と呼ばれるウィルスの感染では、時に重症化することがあります。

(予防策)
 感染者との濃密な接触を避けること、流行時には手洗い・うがいをすることが大切です。
 また、プールの利用に際しては、水泳前後にはシャワーを浴び、タオルの共用を避ける等の注意が必要です。

■ビブリオ・バルニフィカス感染症

  ビブリオ・バルニフィカスという細菌は、広く海水中に生息しており、海水温が上昇する夏場に増殖が活発になります。

 この細菌は、病原性は弱く、健康な人では希に胃腸炎を発症する程度ですが、肝臓疾患のある人や免疫力が低下した人が感染すると、敗血症等の非常に重篤な症状を引き起こすことがあります。

  感染経路は、この細菌が付着した魚介類の生食と切り傷等からの細菌の侵入の二つです。

(症状) 
 数時間から1日の潜伏期を経て、発熱、皮膚(主に下肢)の激しい痛み、腫れ等の症状で発症します。感染が進行すると敗血症を引き起こし、死亡率も極めて高くなります。

(予防策) 
 前述のとおり、健康な人はほとんど心配いりませんが、肝臓疾患のある人や免疫力の低下した人は、魚介類の生食を控え、創傷があるときは海水との接触を避ける等の注意が必要です。
 また、この細菌は、鉄分を取り込んで増殖する性質があることから、貧血の治療等で鉄剤を服用している人も同様の注意が必要とされています。

(Q&Aについて)
 厚生労働省のホームページにビブリオ・バルニフィカスのQ&Aが掲載されています。アドレスは、下記のとおりです。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/060531-1.html

(厚生労働省ホームページ→政策分野ごとの情報・食品→食品の安全に関するQ&Aの順に入って行くと掲載されています。)

■その他の感染症

 他にも夏場には、ヘルパンギーナ(夏かぜの一種)、手足口病、腸管出血性大腸菌(O157等)感染症などの流行もみられます。いずれの病気にも共通する予防策は何と言っても手洗い、うがいの励行です。食事の前や外出から戻った時、便・その他の排泄物を扱った後など、日頃から習慣づけておくことが大切です。