狂犬病について
狂犬病とは
◇ 狂犬病について知っていますか?
狂犬病は、日本では昭和32年以降の発生がなく、すでに撲滅された病気として多くの方が認識されているかもしれません。しかし、今でも犬を飼い始めた場合には、市町村への犬の登録と毎年の狂犬病予防注射が狂犬病予防法で義務づけられています。
日本では発生が無いのに、なぜこのような規定があるのか疑問に思われる方もおられるでしょうが、実は狂犬病が発生していない国は日本を含めてごく一部に限られています。
現在、世界の中で狂犬病が発生していない清浄国とされているのは、オーストラリア、イギリス、台湾、ハワイ、日本などの島国、地域に限られています。
その他のほとんどの地域では、今も狂犬病が猛威をふるっているのです。
参考:厚生労働省ホームページ「狂犬病について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html
また、世界の狂犬病のほとんどがアジア地域で発生していることから、国際交流が盛んとなった現代においては国内で発生が無いといっても、病気が国内に侵入する可能性は常に存在しています。
◇ 狂犬病には次のような特徴があります。
- 病原体:狂犬病ウイルス(rabies virus)
- 感染動物:すべての哺乳類(イヌ、コウモリ、アライグマなど)
- 感染経路:通常は、り患動物による咬傷の部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入して感染します。
通常は、ヒトからヒトに感染することはなく、患者から感染が拡大することはありません。
その他、以下のような特徴があります。
(1)一旦発症すると有効な治療法がなく、ほぼ100%死亡する。 |
| (2)潜伏期間が長く、人では一般的に1~3ヶ月程度である。 (犬やねこでは、潜伏期間は1週間から1年4ヶ月(平均1ヶ月)と開きがあるが、発症から2週間程度で死に至る。) |
| (3)世界中で発生しており、年間5万5千人が犠牲になっていると言われている。 (WHO:世界保健機関報告) |
| (4)患者の半数は15歳以下の子どもである。 |
| (5)ヒト狂犬病の原因の95%は犬の咬傷によるとされている。 |
| (6)狂犬病ウイルス感染を早期に確認する診断法は確立されていない。 |
| (7)感染動物からの咬傷後、すぐにワクチンを打つ予防治療を受けることで発症を防ぐことができる。 |
国内での予防対策
狂犬病は、発病した動物、特に犬により人が咬まれることなどで感染します。
そのため、国内の予防対策として、狂犬病予防法に基づき、生後91日以上の犬の飼い主には、市町村への犬の登録と毎年1回の狂犬病予防注射を受けさせることが義務づけられています。また、海外からの病気の侵入を防ぐために検疫所での動物の検疫といった水際対策が実施されています。
これらの対策により、昭和32年以降、国内で感染した動物、またそれを介して人が狂犬病となった事例は発生していません。しかし、世界では、年間およそ5万人が命を落としていると言われています。交通機関が発達し国際交流の増大した現在では、他国から狂犬病が日本に侵入することも十分考えられます。(※国内での感染事例は発生していないものの、1970年と2006年には、海外でそれぞれ犬に咬まれた後、帰国して国内で死亡したという事例が計3件発生しています。)
WHO(世界保健機関)によると、狂犬病のまん延を防ぐためには70~80%の犬の予防接種率が必要と言われています。定期的なワクチン接種の実施によって国内の清浄性が保たれているのです。(現在の日本の予防接種の状況は厚生労働省のホームページで確認することができます。:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/02.html)
狂犬病予防注射によって犬の体内にできた「免疫」が狂犬病からあなたの犬、家族を守ることにつながっています。さらに、免疫を持つ犬の集団の中では、狂犬病は、まん延せず、その地域の人たちへの安全にもつながります。
犬と社会、両方の安全を守るためにも、狂犬病予防注射の実施が大切です。
犬の登録・狂犬病予防注射の実施について、詳しくはお住まいの市役所・町村役場にお問い合わせください。
渡航される方へ
海外では、依然として狂犬病が発生している地域が多いことから、以下のことに注意してください。
- 海外では、犬や野生動物にむやみに手を出さない。
- もし、動物等に咬まれたら、直ちに傷口を水洗いして、できるだけ早くワクチンを接種すること。
(流行していない地域)
日本、台湾、オーストラリア、グアム、ニュージーランド、フィジー、ハワイ諸島、アイスランド、アイルランド、英国、スウェーデン、ノルウェー
上記以外の国では注意が必要です。
予防接種
次に揚げる方は、事前に狂犬病ワクチンを接種することをお勧めします。
- 動物の調査等で、海外に長期間滞在する方
- 医療機関がない地域に長期間滞在する方
※ 狂犬病にかかっている動物に咬まれた後、速やかにワクチン接種をすれば十分に発病を防ぐことができます。従って、一般的な旅行では、事前のワクチン接種は、推奨されていません。
狂犬病に関する情報が掲載されているホームページ
- 厚生労働省ホームページ(狂犬病関係)
( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html )
- 厚生労働省検疫所ホームページ(渡航者向け感染症情報ホームページ)
- 動物由来感染症を知っていますか?
(http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/index.html)
不明な点はお近くの保健所又は、健康危機管理課までお問い合わせください。
管轄区域 | 保健所名 | 住所 | 電話番号 |
荒尾市、玉名市、玉名郡 | 有明保健所 | 〒865-0016 | 0968-72-2184 |
山鹿市 | 山鹿保健所 | 〒861-0501 | 0968-44-4121 |
菊池市、菊池郡 | 菊池保健所 | 〒861-1331 | 0968-25-4135 |
阿蘇市、阿蘇郡 | 阿蘇保健所 | 〒869-2301 | 0967-32-0535 |
上益城郡 | 御船保健所 | 〒861-3206 | 0962-82-0016 |
宇城市、宇土市、下益城郡 | 宇城保健所 | 〒869-0532 | 0964-32-0598 |
| 八代市、八代郡 | 八代保健所 | 〒866-8555 | 0965-32-6121 |
水俣市、葦北郡 | 水俣保健所 | 〒867-0061 | 0966-63-4104 |
| 人吉市、球磨郡 | 人吉保健所 | 〒868-0056 | 0966-22-3107 |
天草市、上天草市、天草郡 | 天草保健所 衛生環境課 | 〒863-0013 天草市今釜新町3530 | 0969-23-0172 |
熊本市 | 熊本市動物愛護センター | 〒861-8045 熊本県熊本市東区小山2丁目11−1 | 096-380-2153 |
| 県庁健康危機管理課 | 感染症対策班 | 〒862-8570 熊本県熊本市中央区水前寺6丁目18-1 | 096-333-2240 |
| 乳肉衛生班 | 同上 | 096-333-2248 |






