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犬を飼う場合における夏場の注意事項について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0184571 更新日:2023年9月20日更新

犬の熱中症に注意しましょう!

 毎年、夏になると熱中症になる方が増えるように、熱中症になる犬も多くみられ、最悪の場合、亡くなってしまうケースもあります。アスファルト
 犬は全身を毛に覆われ、汗による体温調整ができないため、暑さに非常に弱く、人よりも熱中症になりやすい動物です。
 また、犬は、人よりも体が地面に近く、照り返しの影響を受けやすいため、飼主さんの想像以上に、高い気温にさらされています。
 愛犬の熱中症対策について正しい知識と対処法を知っておきましょう!

犬の体の仕組み

犬の体温

 犬の体温は成犬で約38~39度です。しかし体温が42~43度に上昇した状態が数時間続くと、死亡する危険が高くなります。
 飲水量は一日で体重1キログラムあたり20~90mlが目安です。例えば、体重が2キログラムの犬は一日に180mlの水を飲みます。犬は暑くなるといつも以上の水を飲みたがります。十分に水が飲めるよういつも以上に気を付けましょう。給水
 犬が水を大量に飲むのは熱中症になりかかっているサインでもあります。すぐに涼しい場所に移しましょう。

犬の体温調節の方法

 犬は人と違い、汗をかいて体温を調節できません。汗腺は肉球にありますが、ここから出る汗は、あくまでも滑り止めの役割にとどまり体温を下げる程ではありません。その代り、口を開けて舌を出し、浅く速く呼吸する浅速呼吸(パンティング)をして熱を逃がしています。
 パンティングは熱中症の危険信号です。すぐに日陰で休ませて水分補給をしましょう。

夏の散歩の際の注意事項

 猛暑の日のアスファルトは50度以上になります。また、犬の肉球は角質が厚くなったもので皮膚よりも熱に強いですが、熱い地面を歩くと火傷する危険があります。

 出来るだけ日中ではなく、比較的気温の低い早朝や、夕方に行くか、散歩コースはアスファルトや砂利の道を避けて、土や草の多いコースを選びましょう。ただし、草むらはノミ、マダニが潜んでいることがあるので予防を忘れずにしましょう。さらに散歩の時間を短くすることも熱中症を防ぐことにつながります。よる散歩

 飼い主さんは、水分補給用、熱中症の応急処置用としてペットボトルに水を入れて携帯してください。

散歩以外でも熱中症に注意しましょう!

犬にお留守番させるとき

 犬にとって28度以上の室温は暑くて過ごしづらい環境です。室温は25度に保ちましょう。また飼い主さんが出かけるときは、クーラーなどで部屋の温度管理をし、水を多めに準備して犬が快適に過ごせる環境を作りましょう。もし、網戸にする場合は、鳴き声の対策を行うなど近隣へのご配慮をお願いします。

犬と一緒に車でお出かけするとき

 車の中は気温が上がりやすいので、エンジンを切った車内に犬を放置するのは夏以外でも危険です。 絶対に犬を車内に置き去りにしないでください。車に置いてけぼり

 一般的に夏におけるエンジン停止後の車内温度は、ドアを閉めてから5分後には10℃も上昇し、25℃だった車内温度は38℃近くに、さらに1時間後には50℃以上にもなるといわれています。

 もし、一時的に離れる場合は、常時エアコンをつけたり、窓を開けるなど車内を涼しく保ちましょう。また、犬や猫がいつでも自由に飲水できるようにしておきましょう。

 

犬が熱中症になったときの対処方法

 犬の身体が熱い、元気がない、よだれを垂らしているなど、熱中症を疑う症状が見られたら水を飲ませ、濡れたタオルなどで身体を冷やしましょう。病気

 少し落ち着いたら動物病院で診察を受けましょう。熱中症による症状は脱水の他に食欲不振、嘔吐、下痢、血尿などがあります。

 もしも散歩中に熱中症になったら近くの民家にお願いして犬の全身にホースで水をかけてもらいましょう。

 民家がない散歩コースではペットボトルに水を入れて持ち歩き身体、特に脇を濡らしてください。

 その後はやはり動物病院に行き、診察を受けましょう。いったん回復したように見えても、脱水で腎臓に深刻なダメージが及んでいることがあるためです。