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「モク活シンポジウム2023」
「モク活シンポジウム2023」を開催しました!(令和5年10月28日)
くまもとアートポリスでは、県内の建築関係者と林業関係者が一緒になって、県産材の利活用促進のため、木造建築物の魅力を発信する取組みを「モク活」と位置づけています。
昨年度「モク活シンポジウム2022~これからの木材活用の可能性と木材供給について~」をテーマに開催しましたが、今回の「モク活シンポジウム2023」は、熊本の建築家に地域の木材について理解を深めていただき、県産材の利活用促進につなげるため、「もっとしりたい」をテーマに、10月28日(土)に熊本県庁で開催しました。
当日は、建築関係者や木材関係者をはじめ、行政や学生など約150名の来場者がありました。
第1部は、「もっとしりたい」をテーマに、建築家と林業関係者がペアを組み、5組10名が事例を発表し、事例発表以外の4名のプレゼンターには、自身の活動の取組みを紹介されました。また、熊本県林業研究グループ連絡協議会の國武智仁氏からは、実際に山で木を切る事業者(山師)の思いを歌(ラップ)にした発表もありました。(事例発表資料は、熊本県アートポリスのHPに掲載しています)
第2部は、建築家と林業関係者計14名の他、アートポリスの桂アドバイザーにもご参加いただき、ライフジャムの原田展幸氏がコーディネーターとなり、ディスカッションを行いました。
第1部の事例発表に対しての意見交換の他、木材のバイオマス、熊本県産材に求めるもの、木材のローリングストックの体制について、構造や内装を木造で作るコンビニエンスストアの提案、プレカット事業者を表彰する仕組み、川上から川下までの木材の流れと木の生産者と製材所と工務店・建築家とが連携した取組み、林業関係者の仕事を進める上でのモチベーション、木を切る者が命がけで作業をしている話など、様々なディスカッションが繰り広げられました。
最後に、桂アドバイザーから、木を使うためには発注者側の強い意志が求められること、安全な環境で木を切る大切さや、安全に切った材を使う県産材のフェアトレードの取組みの提案などがありました。さらに、川上から川下までの工程をみんなで廻る見学ツアーを開催したらどうかとのご意見もありました。
これからも建築関係者と林業関係者が一緒になって「モク活」の取り組みを進めていこうとの締めくくりの言葉で、閉会となりました。
ご出演いただいた皆様、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
アートポリスは、後世に残り得る文化的資産としての優れた建造物を造ることにより、地域の活性化に繋がる熊本独自の豊かな生活空間の創造と併せて、今後も県産木材を活用した建築の可能性を追求していきます。
コーディネーター 原田展幸氏
「モク活シンポジウム2023」の開催について
熊本県では、県内の建築関係者と林業関係者が一緒になって、県産木材の利活用促進のため、木造建築物の魅力を発信する取り組みを「モク活」と位置づけ、くまもとアートポリスの知名度を生かし、昨年からシンポジウムを開催しています。
今年は、熊本県の木材について「もっとしりたい」をテーマに、10月28日(土)にシンポジウムを開催し、建築関係者と林業関係者が事例発表や意見交換を行います。どなたでも参加できるシンポジウムですので、奮ってご参加ください。
モク活シンポジウム2022開催結果はこちら
1.日時
令和5年度(2023年度)10月28日(土)14:00~17:00(3時間)
2.場所
県庁地下大会議室(熊本市中央区水前寺6丁目18番1号)
定員200名・参加費無料
3.内容
第1部 建築家と林業関係者による事例発表
※事例発表資料は県HP等で事前に公表し意見を募ります。
(10月中旬頃を予定)
第2部 建築家及び林業関係者 総勢16名によるパネルディスカッション
4.出演者
コーディネーター
原田 展幸(ライフジャム)
コメンテーター
桂 英昭(くまもとアートポリスアドバイザー)
プレゼンター(建築家)
上野 瑞樹(セルアーキテクト)
楠元 彰蔵(甲斐構造設計事務所)
佐藤 俊輔(バオプラーン熊本)
白橋 祐二(建築食堂)
真道 吉広(ジメント)
林田 直樹(林田直樹建築デザイン事務所)
堀川恵巳子(堀川建築・造園計画)
三舛 正順(南小国町地域おこし協力隊)
プレゼンター(林業関係者)
穴井 俊輔(穴井木材工場)
内布幸一郎(田中材木店)
國武 智仁(熊本県林業研究グループ連絡協議会)
佐藤圭一郎(肥後木材)
白石 俊之(くまもと県産材SCM協同組合)
中島 洋(銘建工業)
5.主催
熊本県(建築課・林業振興課)
6.共催
(一社)熊本県建築士事務所協会
※今回のシンポジウムは、建築士会CPD対象(3単位予定)です。
7.申し込み方法
こちらの電子申請システムを利用して申し込みをお願いします。
【電子申請】<外部リンク>
※ご不明な点は、アートポリス・UD班までご連絡ください。
8.プレゼンター資料
プレゼンターの説明資料を事前に公開します。
ぜひご覧いただき、ご意見をお聞かせください。
当日のディスカッションの参考にもさせていただきます。
E-mail/kap@pref.kumamoto.lg.jp
(メールの件名は「モク活・意見」でお願いします。)
・1白橋(建築食堂)×中島(銘建工業) (PDFファイル:1.51MB)
・2真道(ジメント)×白石(SCM協同組合) (PDFファイル:737KB)
・3林田(林田直樹建築デザイン事務所)×内布(田中材木店) (PDFファイル:2.57MB)
・4堀川(堀川建築・造形計画)×佐藤(肥後木材) (PDFファイル:3.87MB)
・5三舛(南小国地域おこし協力隊)×穴井(穴井木材工場) (PDFファイル:1.99MB)