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風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。2~3週間の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状がでます。明らかな症状がみられないこともあります。主な感染経路は、「飛沫感染」で咳やくしゃみなどによって他の人にうつります。発疹のでる前後1週間くらいは、周囲への感染力があると考えられています。
特に、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウィルスに感染すると、赤ちゃんが目や耳、心臓などに障害をもって生まれる可能性(先天性風しん症候群)があり、事前の予防が大切です。妊娠中は、予防接種は受けられないため、同居している家族や周囲が配慮する必要があります。
県では、主に先天性風しん症候群を防止するため、以下の対象者の方に対して、風しん抗体検査を無料で実施しています。風しん抗体検査では、風しんに対する免疫(抗体)を持っているかどうかを調べることができます。
県内(熊本市を除く)にお住まいの方で、以下の(1)又は(2)に該当する方。
(1)妊娠を希望する女性とその配偶者などの同居者。
(2)風しんの抗体価が低い(HI抗体価で16倍以下)妊婦の配偶者などの同居者。
※ただし、次のいずれかに該当する方を除きます
※対象者(2)に該当する方は、母子手帳のコピーなど検査結果がわかるものを提出してください。
風しんの抗体価が低い場合は、風しんに感染する可能性がありますので、予防接種をご検討ください。
今年度多くの市町村で主に風しんの抗体価が低い方に対して、風しんの予防接種の助成を行っています。予防接種を受けられる前にお住まいの市町村にお尋ねください。
熊本県水俣保健所 保健予防課 電話:0966-63-4104