運動・スポーツ
基本的な考え方

ウォーキング等手軽な運動を日常生活に取り入れ、継続的に実行することで、生活習慣病の予防効果が認められています。
健康運動・生涯スポーツの定着を図るためには、県民一人ひとりが運動習慣についての意識を向上させると共に、個人に合った手軽にできる運動を継続的に実践することが必要です。
また、高齢者においても、軽い運動や家事・庭仕事等で体を動かし、ボランティア等の地域活動を積極的に実践することにより、日常生活動作能力(ADL)障害の発生を予防し、寝たきりの予防を図ることができます。
これらを効果的に推進するために、県内に豊富にある温泉資源の活用とウォーキングやスポーツ施設等における運動を組み合わせた健康づくりを進めます。
身体活動・運動
生活習慣病を予防するための身体活動量・運動量及び体力の基準値「健康づくりのための運動基準2006―身体活動・運動・体力―」(運動基準)が策定されるとともに、この運動基準に基づき、安全で有効な運動を広く普及することを目的として、「健康づくりのための運動指針2006」(運動指針)が同じく平成18年7月に策定されました。
この運動指針においては、身体活動、運動、生活活動を以下のとおりに定義しました。
(1)「身体活動」
安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動きのことをいいます。
(2)「運動」
身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施するものをいいます。
(3)「生活活動」
身体活動のうち、運動以外のものをいい、職業活動上のものも含みます。

身体活動の強さと量を表す単位として、身体活動の強さについては「メッツ」を用い、身体活動の量については「メッツ・時」を「エクササイズ」と呼ぶこととしました。
(1)「メッツ」(強さの単位)
身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。
(2)「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位)
身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです。より強い身体活動ほど短い時間で1エクササイズとなります。
(例)
3メッツの身体活動を1時かおこなった場合:3メッツ× 1時間=3エクササイズ(メッツ・時)
6メッツの身体活動を30分おこなった場合 :6メッツ×1/2時間=3エクササイズ(メッツ・時)
【参考】1エクササイズの身体活動量に相当するエネルギー消費量
1エクササイズの身体活動量に相当するエネルギー消費量は、個人の体重によって異なります。具体的には、以下の簡易換算式から算出することができます。この式から算出した体重別のエネルギー消費量を下の表にまとめていますので、自分の身体活動量の目標に対応したエネルギー消費量を確認してみましょう。
簡易換算式:エネルギー消費量(キロカロリー)=1.05×エクササイズ(メッツ・時)×体重(キログラム)
(表)1エクササイズの身体活動量に相当する体重別エネルギー消費量
体重 | 40kg | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg | 90kg |
エネルギー消費量 | 42kcal | 53kcal | 63kcal | 74kcal | 84kcal | 95kcal |
※安静時のエネルギー消費量も含めた総エネルギー消費量
【参考】身体活動の単位に「カロリー(kcal)」を用いていない理由
一般的にエネルギー消費量によって用いられる単位「カロリー(kcal)」を用いた場合には、個人の体重によって差が生じてしまいます。たとえば、40キログラムの人と80キログラムの人では、同じ内容の身体活動を行った場合でも消費するエネルギーに2倍の差が生じます。このため、生活習慣病予防のために必要な身体活動量を個人の体重に関係なく示すために、この運動指針では「メッツ」と「エクササイズ」という単位を用いています。
健康づくりのための身体活動量
| 目標は、週23エクササイズ(メッツ・時)の活発な身体活動(運動・生活活動)! そのうち4エクササイズは活発な運動を! |
健康づくりのための身体活動量として、週に23エクササイズ以上の活発な身体活動(運動・生活活動)を行い、そのうち4エクササイズ以上の活発な運動を行うことを目標としました。
これは、身体活動・運動と生活習慣病との関係を示す内外の文献から生活習慣病予防のために必要な身体活動量、運動量の平均を求めて設定したものです。
なお、この目標に含まれる活発な身体活動とは、3メッツ以上の身体活動です。したがって、座って安静にしている状態は1メッツですが、このような3メッツ未満の弱い身体活動は目標に含みません。
図 1エクササイズに相当する活発な身体活動

チェック! あなたは、どれくらい身体を動かしていますか?
現在の身体活動量を「身体活動量評価のためのチェックシート」を使って「身体活動のエクササイズ数表」を参考に週あたりの活動量を調べてみましょう!
身体活動量評価のためのチェックシート [PDFファイル/29KB]
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内臓脂肪減少のための身体活動量
~メタボリックシンドロームの該当者・予備群の方へ~
(ア)内臓脂肪を減らす必要性
メタボリックシンドロームの該当者とは、内臓脂肪型肥満(腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)に加え、高血糖、血中脂質異常、高血圧の3つのうち2つ以上を合併した状態で、予備群とは内臓脂肪型肥満に加えて3つのうち1つを合併した状態です。
メタボリックシンドロームの該当者・予備群は複数のリスクが重なることにより、心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性が非常に高くなるとされています。
メタボリックシンドロームは、運動量の不足や過食を始めとする好ましくない生活習慣に原因があると考えられています。運動量の増加と食事の改善により、内臓脂肪を減少させてメタボリックシンドロームを改善し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを軽減することが期待できます。
(イ)運動と食事改善の併用が効果的
内臓脂肪蓄積の指標となる腹囲の1センチ減少は、約1キログラムの体重(大部分が脂肪)の減少に相当します。体重を1キログラム減少させるためには、運動によるエネルギー消費量の増加と食事改善によるエネルギー摂取量の減少を合わせて約7,000キロカロリーが必要となります。例えば1か月かけて1センチ腹囲を減少させるためには、1日当たり約230キロカロリーが必要となります。
(ウ)内臓脂肪減少のために必要な運動量
健康づくりのための身体活動量として、週4エクササイズの運動を目標としましたが、運動量と内臓脂肪減少との関係を示す文献より、内臓脂肪を確実に減少させるためには、週に10エクササイズ程度かそれ以上の運動量が必要と考えられます。30分間の速歩を週5回行うと10エクササイズの運動量に相当します。食事摂取量を変えないまま週10エクササイズ程度の運動量を増加させることにより、1か月で1~2%近くの内臓脂肪が減少することが期待されます。






