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第26回バイオイブニングカフェ「一次産業を脅かす細菌感染症への提案」が開催されまし(平成22年7月16日開催)

更新日:2010年8月2日

 バイオイブニングカフェは、リラックスした雰囲気の中で、企業や研究者などのみなさんの情報交換や交流を図り、バイオ分野での新たな連携や共同研究等を生み出すことを目的とした会です。企業や研究者等の方々から、バイオに関する話題をご紹介いただき、参加者同士で、ワイワイ・ガヤガヤと自由に意見交換を行います。
 このたび、第26回バイオイブニングカフェが下記のとおり開催されました。

第26回バイオイブニングカフェ開催案内・参加申込書[PDFファイル/531KB]

                                                                      記

○ 主催熊本県(財)くまもとテクノ産業財団(独)中小企業基盤整備機構九州支部九州地域バイオクラスター推進協議会

○ 日時:平成22年7月16日(金曜日) 18時30分~20時00分

○ 会場くまもと大学連携インキュベータ 1階 会議室

○  話題提供者:熊本大学生命科学研究部 分子病理学分野 今村 隆寿 准教授

○ 話題:「一次産業を脅かす細菌感染症への提案」

○ 出席者:22人

○ 概要: 
 まず、コイヘルペスなど今話題となっている細菌感染症による被害状況と症状について説明がありました。魚類養殖業では、感染症により毎年100億円以上の被害が報告されています。感染症の代表として、エロモナス菌があります。この菌は人魚共通感染症(人と魚に共通した症状)を発病させます。魚に感染すると、赤ひれ病となったり、組織が壊死し穴が空いたり、ひれが折損したりします。もし、菌が魚などを介して、人間に感染した場合も同様な症状が現れ、化膿や水ぶくれ(水疱)あるいは皮膚が壊死したりする症状もあるとのお話がありました。
 次に、エロモナス菌により発病する仕組みを実験的手法により分かり易く説明がありました。エロモナス菌が感染すると毒素を放出しますが、特に毒素の1つであるプロテアーゼはタンパク質を分解する酵素なので、感染した魚や人の組織を破壊していきます。治療法としては、通常は抗生物質を使用しますが、薬であるが故に副作用は避けられません。さらに治療を続けていくと体が慣れてきてだんだんと利かなくなるために、より強い抗生物質へと移行せざるを得なくなり、当然副作用も激しくなるという欠点の説明がありました。
 この抗生物質治療に対し、今回の話題の中心技術である、菌が放出する毒素(プロテアーゼ)の効果をなくしてしまう治療法(プロテアーゼ阻害剤)のお話がありました。この方法は医学分野ではエイズなどの難病治療などにも期待されている方法だそうです。この方法であれば、抗生物質ではないので、副作用は少なく、菌の活動を抑え込むことができるので、一次産業向けの治療薬への応用について、共同研究等をお考えとの事でした。
 その後、参加者との意見交換があり、エロモナス菌を研究をされてた出席者から、魚の場合、体表の粘膜に菌の感染を防ぐ効果があるということや、自然の状態では感染例は少ないが、水槽など魚にストレスがある環境では感染率が多くなり、その結果、人への感染も多くなるなどの情報提供がありました。その他、様々な視点から活発な意見交換が行われ、引き続き行なわれた懇親会でも熱心な情報交換が続きました。  

→今回(第26回)のバイオイブニングカフェの様子【写真】 [PDFファイル/1.23MB]

※第26回バイオイブニングカフェに関するお問い合せ先
(財)くまもとテクノ産業財団 産学連携推進センター

  科学技術コーディネータ 森下 惟一

  TEL 096-286-2939 FAX 096-286-3929

  E-mail morishita@kmt-ti.or.jp 

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