大島子のアコウ(おおしまごのあこう) 天草市

所在地
天草市有明町大島子下2626
利用案内
駐車場 島子漁港に駐車が可能です
トイレ すぐ側のゲートボール場にあります。
解説
対岳楼跡(たいがくろう)のアコウの樹
○漁港にそびえ立つ三本の大木
天草を通る国道324号線を下っていくと、やがて天草市有明支所島子出張所が見えてきます。さらに数十メートル下ると、島子小学校があり、小学校手前から西の方へ細い道を車で走っていくと、郵便局があります。あともう少し進んだ所で海が見えてき、そこには、漁港があり、そのすぐ側に大きなアコウの樹が自生しています。幹囲2m以上はあります。しかも、その大きな樹が3本並んで自生しています。まるで、3本の樹が並んで天草の大海原を眺めているかのような感じがします。この大島子の大きな3本のアコウは、昭和58年3月10日に「ふるさと熊本の樹木」に登録されました。
幕末、この地には三階建ての美しい建物がありました。その建物は、長崎雲仙岳に向かって建っていたので、対岳楼(たいがくろう)と名付けられました。当時から、3本の大きなアコウは自生しており、対岳楼の美しさを一層引き出していました。
○アコウとは?
アコウはクワ科イチジク属の植物で紀州~沖縄に分布する暖地性の常緑高木です。年に2回、少しの間落葉し、枝が多く、地上部からも根を出すという変わった性質があります。また、幼木は鉢植えの観賞植物として親しまれ、クワ科の仲間では、南国で育つゴムノキやガジュマルが有名です。
大島子の島子漁港の側に自生している3本の太いアコウは、それぞれが細い幹(枝)が何本もねじれるようにして束となっています。そして、一本の太い幹となっています。そのため、潮風にも負けないような大変力強い感じがしますし、南国のジャングルの木々を想像させてくれます。樹の高さは7~8mといったところです。4月頃になると葉が青々となり始め、やがて小さくて赤い実ができ、熟すと白くなりますが、人間が実を食べることは少し無理のようです。花は葉のわきに数個ずつまとまって咲き(付き)ますが、実と同じ球形であるため目立ちません。9月終わり頃になると、葉の青々しさもなくなってきます。しかし、葉が散ることはあまりなく、一部の葉のみ下に落ちてくるだけです。
○地域の人達との関わり
地域の人達も、「大島子のアコウ」と言えば、誰もがこの対岳楼跡のアコウの樹をすぐに思いつくようです。街のひとつの名物といった感じで、名称に「アコウ」を利用している建物も見られます。
参考文献
大嶋敏昭監修 『葉形花色でひかる木の名前がわかる事典』 成美堂出版 2002
周辺情報
近くには、島子漁港、リップルランドがあります。






