円通山寺院跡(えんつうざんじいんあと) 熊本市
所在地
熊本市戸島町4268
利用案内
駐車場・トイレ なし
解説
水かけ観音
円通山寺院跡は、戸島神社前バス停を東へ300m歩いた後左折し、右側にある巨大な猿田彦碑の横の坂道を登り、つきあたりを左折するとすぐ左にあります。
竿石と笠石だけの石燈籠一対があり、その先には相撲をする土俵があります。土俵の奥に観音堂があり、右に銀杏樹、その下に地蔵堂があります。銀杏樹は平成9年に熊本市の保存樹木に指定されています。
円通山の山号は正面観音堂の木額によりますが、正式な寺名は不明です。
観音堂の左前には「当寺開山寒悟良済禅師」と刻まれた元禄7年(1694年)の墓碑、右に「本□□□禅定尼」と刻まれた板碑などがあります。
以前この辺りは、ひらん湖、九朗丸家、戸島山幸福寺と湧き水が豊富でしたが、木を切り薪として燃料に使っていたので、山から木が少なくなり、竹ばかりになり、水がしだいに少なくなり、子供が風邪や赤痢などの病気になるため、円通山寺院が建立されたと言い伝えられています。また、観音堂の十一面観音は地元では水かけ観音と呼び、イボに霊験があるといわれてきました。年齢の数だけ炒り豆を供え、初穂の水をイボに塗るとイボが取れるといわれてきました。
毎年、7月17日は子供相撲があり、土俵の整備は、消防団でされているそうなので、地域の人達とのつながりを感じました。現在は子供だけとなり保育園児と小学生が出場していますが、戦争中までは、大人も参加していたそうです。明治時代にはこの日に相撲以外に盆踊りが盛んだったことが記録に残されています。
(自然・文化調査ボランティア 鎌田 薫)
参考文献
熊本市文化財調査委員会編『熊本市東部地区文化財調査報告書』 熊本市教育委員会 1973
『熊本市託麻商工会地域資源調査事業報告書』 熊本市託麻商工会 1993
周辺情報
近くの見どころは、羽山天満宮、北向上毘沙門堂、飯盛大明神、戸島神社、方牛地蔵、日向の六地蔵塔などがあります。






