晩白柚(ばんぺいゆ) 八代市

所在地
八代市平山新町
解説
世界最大級のみかん
晩白柚の果実は、直径20~25cm、重さは露地で平均1.4kg、ハウスで1.8kgになります。過去最高の記録では約4.2kgに達したものもあります。サッカーボールほどの大きさで、黄色い表皮の下に1~2cmの厚さの白い皮があります。果実はみかんのように袋に包まれていて、薄い黄色の果肉はさわやかな香りを放ち、さっぱりとしたソフトな風味をもっています。お歳暮の時期の贈答品として人気があります。また、皮の部分は砂糖漬けにしてお菓子にもします。
どうやってできるの?
原産地はマレー半島です。昭和の初めに鹿児島県果樹試験場や熊本県試験場に導入され、八代地方には昭和26年に導入されました。八代地方の気候風土に適し、かつ品質の優れた新しい品種を、従来の八代ザボンと交配して品種改良を行い、昭和40年以降急速に栽培が普及しました。スイカのように地面に横たわってできると勘違いしている人も多いようですが、高さ2~3mの木の枝先にぶら下がってできます。ちなみに、晩白柚は八代市の市木に指定されています。
どこで栽培されているの?
八代市の東南部にある高田(こうだ)校区の平地や海に面している方の山の斜面の果樹園で主に栽培されていますが、近くの宮地・日奈久校区や八代市周辺の町村(竜北町、宮原町、東陽村など)でも栽培が盛んです。最近では、ビニールハウスでの栽培が多くなっています。
違う種類の花粉を使うのはなぜ?
年間の作業内容は他の柑橘類とほぼ同じですが、一番特徴があるのは、受粉には晩白柚の花の花粉を使わずに、甘夏・八朔・ザボンなどの花粉を使うというところです。晩白柚栽培農家のお話では、味や形のよい果実をつけるために行うそうです。甘夏だとちょっと酸味が残ったり、八朔だと受粉率が低かったりするなどのため、最近はチャンドラというあたらしい品種の花粉を使うそうです。
なぜ”晩白柚”っていうの?
台湾の在来種”白柚(ぺいゆ)”より熟期が晩生(うれるのが遅い)のために”晩白柚”と名づけられました。
参考文献
八代市産業振興部農政課『晩白柚ハンドブック』 八代市 2003
八代普及センター 『晩白柚概要』 八代市 1998
周辺情報
近くには、日奈久温泉があります。