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天草アーバ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004378 更新日:2020年8月1日更新

建築塾 天草アーバ

天草アーバの画像1
天草アーバの画像2
天草アーバの画像3
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建築概要

アートポリスプロジェクトの88番目として竣工した天草アーバは、伊東コミッショナーを塾長、3人のアドバイザーを副塾長とし、互いに競い合いながら学ぶという「建築塾」方式で取り組んだプロジェクトである。
「アーバ(arbor)」とは、木陰の休息場所や東屋を意味する。天草市有明町上津浦の「リップルランド」、「タコモニュメント」などの様々な観光要素が混在する国道324号海岸沿いの細長い敷地に路面整備を含めた休憩スペースの計画が求められた。多様な造形物やアコウの樹などが混在する観光スポットに新たな造形物を付加することは非常に難しいテーマである。各塾生は幾度も提案を繰返し、天草市有明支所、商工会そして天草建築士会の方々を交えての意見交換を通して最終案を絞り込むという過程を経て実施設計と現場監理までをエネルギッシュに学んだ。
建築塾には、県内外の建築士や学生などの塾生18人、聴講生17人が参加した。敷地、県庁、大学、そして最終協議の場となった天草市本渡での全体会議の他には、天草アーバ専用HPを立ち上げ一般の方々も閲覧できる環境で意見交換し、伊東塾長と副塾長の意見を伝達することを試みられた。
天草アーバは、海風を感じながら休息できる木陰をイメージし、天草産のスギ材を格子状に組んだ屋根を1本のRC柱で支えた構造であり、隣接するアコウの樹にまけないような有機的な力強さを感じることができるアイスポットとなった。様々なモニュメントなどを繋ぐ路面のデザインは「タコの吸盤」をモチーフとしたリズミカルな円形パターンを採用している。
実施設計と現場監理は天草建築士会と支所の職員の方々の指導を仰ぎ、上棟式や竣工式に至るまで理想的な競学の場を成立できたことが一番の成果である。
「学びつつ創る、創りつつ育む」と「自然に開き、人と和す」いう新旧テーマの懸け橋というべきプロジェクトである。

建築データ

名称:天草アーバ(リップルランド公園東屋及び周辺整備事業)
所在地:天草市有明町上津浦美ノ越1951-2
主要用途:東屋及び公園
事業主体:天草市
設計者:天草アーバ建築塾、熊本県建築士会天草支部
施工者:有限会社住吉建設、株式会社島田工業
建築面積:6.15平方メートル
延べ面積:20.71平方メートル
階数:地上1階
構造:鉄筋コンクリート造+木造
外部仕上:(屋根)フッソ樹脂鋼板
施工期間:2013年1月~2013年3月(建築塾:2012年7月~2015年9月)
総工事費:11百万円(周辺整備を含む)

建築家プロフィール

天草アーバの画像5
天草アーバ建築塾
伊東豊雄/塾長
桂英昭+末廣香織+曽我部昌史/副塾長
芦塚英雄+小山美智子+橋本健一+堤田大介+寺田光一郎+宮崎大樹+深水智章+西田真浩+井手浩一郎+丹伊田恒+池田太一+中村伸二+菊地建太郎+浦川史親+中山雄一+西浦望+大森結花+林田倭幸/塾生
熊本県建築士会天草支部

経緯

建築塾の実績

H24
  • 7月 7日 オリエンテーション(天草市有明支所)
  • 7月 8日 第1回建築塾(熊本県庁)

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  • 8月19日 第2回建築塾(熊本県庁)
  • 9月16日 第3回建築塾(天草宝島国際交流会館ポルト)
  • 9月26日 実施打合わせ会議1(熊本大学)
  • 10月12日 実施打合わせ会議2(熊本大学)

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  • 11月 2日 実施打合わせ会議3(熊本大学)
  • 11月 9日 実施打合わせ会議4(熊本大学)
  • 11月22日 実施打合わせ会議5(熊本大学)
H25
  • 1月23日 第1回工程会議(天草市有明支所)
  • 2月13日 第2回工程会議・木材検査(天草市有明支所、天草市佐伊津町)
  • 2月25日 第3回工程会議(天草市有明支所)
  • 3月 2日 上棟式

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  • 3月11日 竣工
  • 9月23日 閉塾式(天草市有明支所)

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