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有明フェリー長洲港ターミナル

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004328 更新日:2020年8月1日更新

有明フェリー長洲港ターミナルの写真1

 熊本の西の玄関口として年間200万人以上が利用する長崎県多比良港との間を就航する有明フェリーのターミナル。
 老朽化したため、敷地の整備と共に建て替えられた。
 乗船客の快適な待合い所としてのターミナル本来の目的のほかに、地域住民に日常的に親しまれる施設となることを期待している。
 フェリー着岸側には大きな開口部を有している。
 昼間は明るい室内を確保し、夜間はライトアップによって一層の際立ちを見せる。
 熊本への旅人を招き入れ、長崎への旅人を送り出すように、建物は対岸の雲仙に向かうように配置されている。

建築概要

 人・車・モノの流れを妨げることなく人々が出会い、休息できる開放的なターミナルである。フェリーの着岸形式に合わせて建物を護岸と平行に細長く配置し、周辺を隣接する公園と一体となるよう緑化している。事務・管理施設を2層分の高さまで持ち上げ、その下を開放し1階のコンコース(待合所)と2階のボーディングブリッジ(連絡橋)を納めることでスムーズな乗下船を可能としている。コンコースにはギフトショップ、スタンドカフェ、エレベーターなどのサービス施設が設けられ、ここから直接屋上へもアクセス可能である。屋上の展望デッキからは対岸の雲仙・普賢岳をはじめ有明海の雄大な自然がパノラマ的に眺望できる。

有明フェリー長洲港ターミナルの写真2有明フェリー長洲港ターミナルの写真3

建築データ

名称 有明フェリー長洲港ターミナル
ふりがな ありあけふぇりーながすこうたーみなる
所在地 玉名郡長洲町長洲字下原2168−22
主要用途 待合所
事業主体 有明海自動車航送船組合
設計者 石田敏明
施工者 岩下建設
敷地面積 3,978平方メートル
建築面積 586平方メートル
延面積 976平方メートル
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
外部仕上  
屋根 コンクリート金ごて押え+アスファルト防水
外壁 セメント中空成形板+ウレタン塗装、フッソ樹脂焼付鋼板
施工期間 1995年10月~1996年3月
総工事費 348百万円

受賞データ

1997年 日本建築士会連合会賞優秀賞
1999年 日本建築学会作品選集

建築家プロフィール

石田敏明さんの写真

石田 敏明(いしだ としあき)
1950年 広島県生まれ
1973年 広島工業大学建築学科卒業
1973年 伊東豊雄建築設計事務所勤務
1982年 石田敏明建築設計事務所設立
現在 日本大学、広島工業大学非常勤講師
主な作品
浦崎の家、茅ケ崎の家、綱島の家、富士裾野の山荘、NOSハウス、F4、SUZハウス
受賞歴
1987年 住宅建築賞
1991年 鹿島賞
1996年 吉岡賞

PHOTO:石丸捷一