ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > ようこそ知事室 > 記者会見 > 平成30年度(2018年度) > 平成30年12月28日 知事年末記者会見

本文

平成30年12月28日 知事年末記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0007219 更新日:2018年12月28日更新

知事定例記者会見

日時:平成30年12月28日(金曜日) 10時30分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録

 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

コメント

質疑応答

 ​説明資料(PDFファイル:2.4MB)

発表項目

平成30年「県政10大ニュース」について

平成30年県政10大ニュース(PDFファイル:362KB)

コメントする蒲島知事の写真

蒲島知事
 まずはじめに、本日は、この一年を振り返っての「県政10大ニュース」を発表します。それでは、お手元の報道資料をご覧ください。
 最初は、「熊本地震からの生活再建が進む」です。
 「すまいの再建」の前提となる災害廃棄物の処理について、うれしいお知らせがあります。12月21日をもって35,675棟に及ぶすべての公費解体を完了し、「創造的復興に向けた重点10項目」のひとつが実現しました。
 また、8月には、これまで取り組んできた県独自の4つの支援策に加え、「5つ目の支援策」として、保証人のいない方でも民間賃貸住宅に入居できる制度を創設しました。
 県内で最初の災害公営住宅が6月に西原村で完成したのをはじめ、それぞれの市町村でも工事が進み、入居が始まっています。
 今後も「すまいの再建」を県政の最重要課題と位置づけ、引き続き全力で取り組んで参ります。
 「しごとの再建」では、農地復旧と併せた大区画化や営農施設の復旧などにより、営農再開率は98.3%となり、100%再開に向けた取組みが進展しています。
 また、商工業においても「グループ補助金」の活用により、被災企業の復旧が着実に進んでいます。

 次は、「『益城町の復興まちづくり』に向けた取組みが本格スタート」です。
 「益城町の復興なくして熊本地震からの復興はない」との思いで、4月に「益城復興事務所」を開設し、益城町と一体となって着実に取組みを進めています。
 県道熊本・高森線の4車線化については、復興の姿がイメージできるよう先行してモデル地区の整備に着手しています。
 また、木山地区の土地区画整理事業については、県が事業主体となり整備する協定を益城町と3月に締結しました。9月には国土交通大臣の事業認可を受け、現地測量や換地設計などに着手しています。

 次に、「阿蘇へのアクセスルートが着実に回復」です。
 4月には、阿蘇山上につながる全ての登山道が開通し、阿蘇火口見学も本格的に再開しました。
 また、俵山トンネルルートは桑鶴大橋の復旧が完了し、国道57号北側復旧ルートは二重峠トンネルが部分貫通するなど、着実に復旧が進んでいます。
 南阿蘇鉄道については、国において支援制度が創設され、3月には全線復旧に向けた工事に着手しました。今後も地元と連携しながら早期復旧に向けた取組みを進めて参ります。

 次に、「熊本地震の教訓を活かした全国の被災地を支援」です。
 今年は、全国各地で大規模な災害が発生しました。
 「平成30年7月豪雨」では、4月に機体更新した県防災ヘリ「ひばり」を、発災直後に岡山県に派遣し、住民の救助に当たりました。
 被災した自治体に対しては、熊本地震の経験を踏まえた初動対応のノウハウを提供したり、学校支援チームを派遣し、学校教育の早期復旧を支援するなど、全庁を挙げて「プッシュ型」で被災地支援を行いました。
 また、大規模災害に備え、熊本地震で使用後保管されていた廃棄物処理プラントが、7月の豪雨災害で被災した岡山県で再活用されることが決定しました。
 今後も、熊本地震での経験や教訓を日本全国に発信し、共有して参ります。

 次に、「陸・海・空の玄関口の整備が進む」です。
 陸の玄関口である「熊本駅周辺」は、3月にJR鹿児島本線・豊肥本線の高架化が全線完了し、渋滞などの交通問題が大きく改善しました。
 また、2021年春開業に向け、駅舎の整備が進められています。
 海の玄関口である「八代港」は、2月にロイヤルカリビアン・クルーズ社とクルーズ拠点形成に係る協定を締結するとともに、10月には国土交通省、ロイヤルカリビアン社と合同で基本計画を公表しました。現在、利便性の高い駐車エリアや「おもてなしゾーン」の整備など、官民が連携して魅力あるクルーズ拠点づくりに取り組んでいます。
 空の玄関口である「阿蘇くまもと空港」は、新たなターミナルビルの整備と運営を行う運営権者の選定に向け、国によるコンセッションの公募が3月に開始されました。来年度の運営権者決定に向け、応募者との意見交換など、2020年の空港運営開始に向けた手続きが着々と進められています。
 併せて、空港へのアクセスを改善するため、県において三里木駅からの鉄道延伸を軸に検討を進めています。
 また、国際線については、ソウル線の増便による毎日運航の実現や大邱(テグ)線の新規就航など、国際路線の新規就航及び増便が続いています。

 次に、「『天草の※埼津集落』が世界文化遺産に登録決定」です。
 大変うれしいことに、7月に「天草の崎津集落」が世界文化遺産に登録されました。
 「明治日本の産業革命遺産」として登録された万田坑、三角西港とともに、人類共通の宝として、その魅力を国内外にアピールして参りたいと思います。
 また、5月には天草と宇土半島を結ぶ「天城橋」が完成し、天草の新たな玄関口となる「三角大矢野道路」が開通しました。
 今後、交通混雑の緩和や観光振興につながるものと期待しています。
(※埼津集落の「埼」の字は、正しくは右上が「立」)

 

 次に、「2019年の国際スポーツ大会に向けた準備が本格化」です。
 ラグビーワールドカップについては、8月に、熊本で試合を行う4チームが本県で公認キャンプを行うことが決定しました。また、9月にはチケットの一般販売が開始されました。
 女子ハンドボール世界選手権大会については、8月にプレマッチが、11月にはアジア選手権が開催されました。多くの方々が観戦され、大会期間中の観戦者数は2万4千人を超えました。
 私も開幕戦と決勝戦を観戦しましたが、会場からの熱い応援と選手たちの迫力あるプレーを観て、本大会に向けて大きな弾みがついたと感じています。
 「復興のシンボル」である熊本城についても、大会の開催を見据え、来年秋の特別公開に向けた復旧や見学通路の整備などの取組みが進められています。
 いよいよ来年に迫る国際スポーツ大会の成功に向け、大会の認知度向上や更なる機運醸成を図り、「オール熊本」でしっかりと取り組んで参ります。

 次に、「荒瀬ダムの撤去工事が完了」です。
 撤去資金の確保など、先例のない取組みの中、多くの課題に直面しながらも平成22年に荒瀬ダムの撤去を決断しました。
 平成24年度から治水や環境に配慮しながら、6年間かけて撤去工事を進めてきましたが、ついに今年3月に撤去が完了し、八代市坂本町で地元の方々をお招きして「荒瀬ダム撤去完了式典」を開催しました。
 全国初の本格的なコンクリートダム撤去として、ダムが果たした役割や撤去の過程で得られた技術的知見などを後世に引き継いで参りたいと思います。

 次に、「水俣病公害認定から50年を迎える」です。水俣病を公害病と認定した政府の公式見解から、9月26日で50年を迎えました。
 11月には、私が水俣・芦北地域を訪問し、胎児性・小児性水俣病患者の方々とお会いしました。その後、語り部の会の方々との意見交換などを行いました。
 今後も水俣病の被害にあわれた方々に寄り添いながら、迅速かつ丁寧に認定審査を進めて参ります。
 また、「水銀フリー社会」の実現をはじめ、環境を守ることの大切さを広く国内外に発信して参ります。

 次に、「漫画『ワンピース』の主人公『ルフィ』像を県庁プロムナードに設置」です。
 本県出身の漫画家で「ワンピース」の作者である尾田栄一郎氏に対し、これまでの功績と熊本地震からの復興支援への貢献に敬意を表し、4月に県民栄誉賞を贈呈するとともに、「ルフィ像」を設置しました。除幕式では、その完成を県民やファンとともに盛大にお祝いしました。
 今後、ルフィの仲間たちの像を県内の被災地に設置していき、「麦わらの一味」と力を合わせた熊本地震からの復興を力強く進めて参ります。

 最後になりますが、10大ニュースにプラスワンとして、今年も大いに活躍したくまモンについて発表したいと思います。「くまモン世界に向けてチャレンジ」です。
 今年は「大いなる挑戦の年」として、くまモンが本格的な世界展開を図るため、新たなチャレンジを行いました。まず、4月に国内に限定していたくまモンのイラストを海外でも使用できるようにしました。また、多言語に対応した「くまモンTV」の公開や海外をターゲットとしたアニメ制作を開始するなど、くまモンの活躍空間は世界中に拡大し続けています。
 さらに、7月には児童向け学習漫画「偉人伝シリーズ」に、人類以外で初めてくまモンが主人公として選ばれ、9月には切手が全国発売されました。
 「熊本の宝」であるくまモンが、「くまラボ」での民間の知恵も結集しながら、国内だけでなく海外の皆様にも幸せを届ける「日本の宝」として、さらには「世界の宝」として成長することを期待しています。

↑ ページトップへ

発表項目

ワンピース「復興応援ありがとう動画」の公開について

ワンピース「復興応援ありがとう動画」を公開!!(PDFファイル:154KB)

蒲島知事
 以上が、今年の県政10大ニュースですが、さきほどの項目にもあった「ワンピース」に関してお知らせがあります。
 県では、漫画ワンピースとの連携により、復興応援企画の第3弾として「ワンピース熊本復興プロジェクト・サード」を進めています。このたび、そのプロジェクトの一つとして、全国の皆様からいただいた支援への感謝の気持ちをお伝えするため、「復興応援ありがとう動画」を制作しました。

コメントする蒲島知事の写真

 動画には、被災地をはじめ、県民の皆様にもご出演いただきました。また、漫画「ワンピース」の感動的なシーンとともに、たくさんの「ありがとう」を伝えながら、復旧・復興が進む熊本の姿を発信しています。
 それではその映像をご覧ください。(映像1分25秒)
 この動画は、本日から県のホームページで公開します。
 本プロジェクトにご協力いただいている尾田さんと集英社に重ねて感謝するとともに、今後も「麦わらの一味」と力を合わせて、熊本地震からの復興に取り組んで参ります。

↑ ページトップへ

コメント

「熊本地震の発災4か月以降の復旧・復興の取組に関する検証報告書」の書籍化について

蒲島知事
 最後にお知らせがあります。
 県では、熊本地震を振り返り、地震発生後の自治体、民間企業、ボランティア団体などの災害対応の取り組みと、その結果、見えてきた課題や改善すべき点などの検証に取り組んできました。
 今年3月には「平成28年熊本地震 熊本県はいかに動いたか 初動・応急対応編」を書籍化し、発行しました。
 今回、その続編として、「平成28年熊本地震 熊本県はいかに動いたか 復旧・復興編」を発行します。
 この「復旧・復興編」と「初動・応急対応編」を通して、自治体や防災関係機関、国民の皆様に、私たちの経験や教訓が広く共有され、全国の災害対応力の強化につながることを願っています。
 本日の発表は以上です。

↑ ページトップへ

質疑応答

「平成」を振り返って

(幹事社)
 ありがとうございます。それでは幹事社から、今日の発表事項について何点か質問をさせていただきます。
 まず、今日が(今年)最後の会見ということもありまして、県政の10大ニュースということで挙げていただきましたけれども、改めて知事から、この平成30年という年がどのような年だったのかという知事のお考えというか、総括というか、いただけますでしょうか。

蒲島知事
 平成30年の最後の記者会見ということで、実は平成元年に(今日着ている)この背広を作りました。
 「平成」は穏やかなところから始まりましたけれども、波乱万丈ではなかったかと思います。バブルの崩壊、そして経済的な不況がずっと続きました。災害がたくさんありました。外交的にも大変大きな変動があった。そういう30年ではなかったかと思います。
 その中で人間は、弱い生物でありますけれども、必死でその多くの荒波に耐え、そして30年を迎えたのかなと思います。
 熊本は熊本地震、その年(平成28年)には熊本地震だけではなくて、阿蘇の大豪雨、それから阿蘇山の爆発、そして年末には鳥インフルエンザが起こった年ですけれども、それを乗り越えて、今日発表したように、明るい方向に今進んでいるのではないかと思います。
 特に創造的復興という、我々の目標と共に、前よりも良い形で熊本を良くしたいと思ってやって参りました。何か災害があっても、人間というのは、それに耐え、そして克服し、そして明るい未来を築くことができるのではないかということを、改めて平成の時代を振り返って感じた次第です。

↑ ページトップへ

質疑応答

ワンピース「復興応援ありがとう動画」の公開について

(幹事社)
 今日はワンピースの動画がまもなく公開されるということだと思うんですけれども、(動画を)見せていただきましたけれども、知事としては出来栄えというか・・・

蒲島知事
 とても良い出来栄えではないですかね。ワンピースというのが、熊本にこのような形で貢献してくれるというのは予想だにしませんでしたけれども、これも尾田さんのメッセージにあるように、熊本地震があって、ふるさと熊本のために何かしたいということで、このようなコラボレーションができたと。大変嬉しく思いますし、またこれからも続きますけれども、集英社と尾田さんには、心から感謝を申し上げたいと思います。
 (動画の)データでお渡しするそうですので、記事を書く時には是非もう一回見てください。

(幹事社)
 幹事社からは以上です。各社さんお願いします。

↑ ページトップへ

質疑応答

公費解体及び災害廃棄物処理の完了について・1(平成30年県政10大ニュースについて・1)

Q
 10大ニュースの中で、一番トップ項目に出ています生活再建が進むというところで、公費解体が完全に完了したということなんですけれども、冒頭で知事の受け止めもおっしゃってはいたんですが、当初公費解体の申請になかなか踏み切れない被災者の方もいて、ちょっと遅れているのではないかという見方もあったんですけれども、そのなかで完了させてきたことについて、今どのような所見をもっていらっしゃるかというのをお伺いできますか。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事
 公費解体が済まないと、次のステップになかなか進めないんですね。住宅もそうですし、それから企業もそうですよね、これだけの家屋が壊れたというのは、公費解体に、想像もできないぐらいの時間が掛かるんじゃないかと、少なくとも4年間はかかるのではないかという予想でした。それだと、私の任期中に先に進めないので、2年でやろうということで、相当業界の方にも無理を言いましたし、それから県庁の職員にも無理を言ってほぼ2年で終わっていただいたということで、これが次のステップに進む大きな要因ではなかったかと思います。
 それに協力してくださった解体業者の方、また様々な業界の方々に心から感謝を申し上げますと共に、これを進めた環境生活部の踏ん張りと努力に知事として心から感謝を申し上げます。

↑ ページトップへ

質疑応答

平成30年県政10大ニュースについて・2

Q
 同じく10大ニュースについてなんですけれども、知事の中で一番印象に残っているもの、あるいは熟慮されて進めてこられたものがありましたら、教えていただければと思います。

蒲島知事
 今年も様々なことがありましたけれども、一つだけ挙げるとしたら、やはり「すまいの再建」を挙げたいと思います。
 これまでは復旧・復興の3原則、それは被災をされた方々の痛みの最小化、そしてもう一つは創造的復興、そして3番目はその創造的復興を更なる熊本の発展につなげると。その痛みの最小化というところに、一番このすまいの再建というのはかかってくるのかなと思います。そういう意味では重点10項目の中で、すまいの再建を最重要課題として位置付けて取り組んできました。
 ただ今思うと、それ(すまいの再建)が最初にあって、「重点10項目はどうなっていますか」と、すまいの再建がなかなか進んでいませんというところから入らなければいけないので、ちょっときついところですけれども、「すまいの再建なくして熊本地震からの復興はない」と言い続けて参りましたので、これを最重要課題として来年も取り組みたいと思いますし、それから一人一人の立場がとても違うんですよね。
 今2万人余りの方がおられますけれども、世帯でいくと9500ぐらいではないでしょうか、この段階ではですね。その方々に寄り添って、きめ細やかな支援を行っていきたいと思っています。
 (重点10項目の)一番最初にあるので大事だけど、とにかくここが一番、他と比べると難しいと今は感じています。

↑ ページトップへ

質疑応答

「すまいの再建」について

Q
 すまいの再建が一番の課題ということなんですけれども、来年度取り組む、具体的に取り組んでいきたい、例えば災害公営住宅だとか、仮設の再延長もあると思うんですけれども、そのあたり何か力を入れて進めたい施策というのはありますか。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事
 今、一番力を入れて進めたいのは、土地を持っていらっしゃる方で住宅を再建したい方がたくさんおられます。その方々に今、高齢者向けの新型(住宅)ローンを進めています。
 毎月1万円利子を払ってください。そしたら一生その家に住むことができる。もし、その方が亡くなられた時には、選択肢は2つあると思います。ご家族の方、あるいは息子さん娘さんを含めてその方が買い取る。ずっと利子は払っておりますので、元金を払えば自分のものになる。あるいは、そういう方がおられなかった場合は銀行が精算する、土地と建物とですね。そういう意味ではとても有利な制度ではないかと思います。
 もう一つは、それ以外の方、若い方々、この方々は2万円ずつ払ってください。元金を払い、35年間2万円払ってください、毎月です。そして、利子は熊本県が払う(助成する)。そうすると元金だけですから、どんどん減っていきますので、均等割でいうと35年かけて自分のものになると、そういう制度です。
 この制度をなかなか理解していただけないこともあるけれども、この制度を周知徹底することが大事だと思います。
 それから3番目に、やはり家は建てられない、賃貸住宅しか選択肢がない方には、最初の初期費用を20万お支払いし、それから転居される場合は、転居費用として10万お支払いする、そういう形で早く賃貸住宅を見つけていただきたい。
 そういう時に必ず出てくるのは、「保証人がいないんです」と。保証人がいないと賃貸ができないという話がありましたので、それを県のほうで今制度を作って、保証人がいなくてもできますよと。
 仮設住宅の提供期限もありますので、このような支援する制度を作れたことがとても良かったと思います。ただその支援する制度がなかなか伝わっていないこともありますよね。これを一生懸命やる。
 それでも家を自分ではどうしても持てないし賃貸住宅は入れないという方々に災害公営住宅を提供する、これは私の任期中には全てできるはずですから、その最後の選択肢もあるということです。これらの支援を来年は皆さんに使っていただきたいと思っています。
 住宅支援金の制度もありますけれども、家を建てないともらえないんですよね。そういう可能性もたくさんあるので、皆さん一人一人に寄り添ってから支援の手を差し伸べたいと思います。

↑ ページトップへ

質疑応答

平成31年度政府予算案等について

Q
 少し話が変わります。先週、政府が次年度予算案を閣議決定しました。いろいろ評価は出ているんですが、概ね地方に手厚いというような評価が支配的かと思います。ただ、その一方で、バラマキであるとか社会保障費、社会保障改革の先送りであるという意見も散見されるんですが、次年度予算案に関して知事のご見解をお聞かせください。

蒲島知事
 熊本県の知事としての見解でありますけれども、平成31年度の予算は地方の一般財源総額が前年度を上回る62.7兆円確保されたことを歓迎したいと思います。
 またこれまで実現していただいた様々な支援に加えて、引き続き熊本地震からの復興関連予算が措置されたことは大変ありがたく思っています。特に益城のまちづくり、これに関して予算が計上されるということを大変嬉しく思います。
 平成30年度の第2次補正予算案には、災害公営住宅整備事業とか、あるいはグループ補助金が追加計上されています。ほとんどの企業が、グループ補助金を使って事業再開していますけれども、2%ぐらいの方がインフラがまだ整備されていないので、復旧がなかなかできないという方がおられますので、この方々はちょっと長引きますよね。長引いても対応できるような形で、このグループ補助金が追加計上されたことはとても嬉しいと思っています。
 県しては、これらの予算を積極的に活用して創造的復興に向けて全力で取り組んでいく所存です。

Q
 ちょっとピンポイントになってしまうのですが、その中で消費増税対策についてのご見解はいかがなものでしょうか。

蒲島知事
 安倍首相は消費税率の引き上げによる経済の影響を乗り越える十二分の対策を講じるということを言っておられます。今、この現在で対策の詳細が不明ですから、ここで評価することは難しいですけれども、政府に対しては消費税の影響を受けやすい生活の苦しい方々に、生活弱者に対して丁寧な情報提供とともに、効果的な対策をお願いしたいと思います。

↑ ページトップへ

質疑応答

水俣病問題について

Q
 10大ニュースの中の水俣病のところなんですけれども、これをいただいた資料によると2019年度までに1200件の審査完了を目指すとあるんですけれども、これについて、なかなか厳しい道のりだったと思うんですけれども、2019年度というと、わりと近いんですけれども、その辺の実現可能性、もちろん早いほうが申請している人にとってはいいわけですけれども、2019年度という意味というか、区切りというか、目途として、そこら辺についてちょっとお尋ねしていいでしょうか。

蒲島知事
 (3期目の)知事就任時にお約束したのは、その時にあった申請者数が1,200件ありました。その1,200件に関して、任期中に終了するとお約束しましたので、今それに向かって進んでいるところです。
 難しいのはわかっていますし、職員の方も大変な努力をしていると思います。それから審査に当たられている委員の方々もとても大変だと思いますけれども、政治家の約束というのは言ったら守らなければいけないので、【※事務局に向かって】水俣病問題関連の職員の方々には大変ですけれども、来年もよろしくお願いします。

↑ ページトップへ

質疑応答

公費解体及び災害廃棄物処理の完了について・2

Q
 一点確認をさせてください。生活再建の項目で、先ほど質問もありましたけれども、年内に全ての公費解体を完了したというところなんですけれども、1件、南小国でまだ残っていたかと思うんですけれども、それも含めて全部終了したという認識でよろしいんでしょうか。もうちょっと掛かると伺っていたんですが。

蒲島知事
 すみません、担当から(説明を)どうぞ。【※事務局に向かって】

事務局
 当初2月の予定でしたけれども、急傾斜の関連工事との調整が現場でできまして、12月の21日に公費解体が完了し、26日に仮置き場からの搬出も完了したという報告がございました。
 後ほど報道資料として提供させていただきたいと思っております。

↑ ページトップへ

質疑応答

阿蘇くまもと空港アクセスの改善について

Q
 もう一点なんですけれども、空港のアクセスの件でちょっとお尋ねなんですが、先日JRとの正式協議が始まったと思うんですけれども、知事として今後のその協議の見通しでありますとか、来年度例えば国の予算の獲得とかそういうようなところに向けた県としての取組みの方針についてお尋ねできればと思います。

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

蒲島知事
 11月の議会で私が鉄道の延伸を表明いたしました。その後、事務方からJRへの協議の申し入れを行い、今月中旬に事務レベルの本格的な協議をスタートさせました。
 また、12月25日には田嶋副知事がJR九州の担当専務を訪問して鉄道延伸の正式な協議を申し入れるという県の考えを申し述べました。
 JR九州も、我々の提案に対して既に真摯に対応していただいておりますので、1日も早く基本的な方針について合意が得られるようにやりたいと(思います)。相手があることですので、いつとはなかなか言えませんけれども、国との協議は調査などが必要になってくると思いますので、早くこれを終えたいと、JR九州と早く合意して次は国と協議する。
 同時に調査が必要ですよね、環境影響調査が。これも放っておくとものすごく時間が掛かるから、なるべく空港の中における駅のあり方などもありますので、一緒に進んだほうがいいですよね。これは民間委託をする方々も、受ける方々も、それがはっきりしたほうがいいと思いますので、あまり(時間が)空かないようにして、これを進めたいと思っています。
 もう一つ優位なのは、私どもがいわゆるこの事業の当事者ですので、我々の考えがより貫徹できるのではないかと、工事の日程なども、そう思っています。
 いつまでにやりますか、と言われるのはちょっと無理ですけれども、私の感触としては、JR九州も非常に真摯にやってくださっていると思います。

↑ ページトップへ

質疑応答

年末年始の知事予定について

蒲島知事
 それでは皆さん、是非良いお年をお迎えください。年末年始、素晴らしいものであることをお祈りします。

Q
 ちなみにですけれども、年末年始はどういうふうにお過ごしになられますか。

蒲島知事
 まず、今日東京に行きます。私は、筑波に自宅があるものですから、そこの草取りを年末はして、だから非常な肉体労働をしてきます。
 1日に皇居である新年の儀にまいります。3日にはもう帰ってきますので、そういう状況です。

(幹事社)
 では、以上でということにさせていただきます。今年1年ありがとうございました。
 また来年もよろしくお願いいたします。

蒲島知事
 はい、よろしくお願いします。

↑ ページトップへ

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)


熊本県チャットボット
閉じる